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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
勝手知ったる浴室
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「っ、いや……ちが、先輩だから、その……」
「うんうん、分かってるよー大好きなオレの雄っぱいだから、余計に好きなんだよねぇー」
「あ、ぅ……」
またしても咄嗟に出ていた苦し紛れな弁明も何のその。ご機嫌そうな先輩はうんうんと頷きながら、俺の頬を包み込むように両手を添えた。犬や猫を可愛がるかのように撫で回し始めた。
明るい声色で発せられている言葉達は、まるでスキップでもしているかのよう。あまりの上機嫌っぷりに、つい俺は微笑む瞳から目を逸らしてしまっていた。
「んっふっふー照れない、照れない」
でも、先輩は逃がしてやくれない。額を寄せて、俺の瞳を覗き込むように見つめてくる。
それでも変な意地を張ってしまっていると、キスまで。こっちを見るまで止めないからと言わんばかりに繰り返し口づけられてしまえば、それ以上情けなく逃げることなんて。
そろそろと視線を合わせれば、ただでさえ微笑んでいる彼の口角がさらに満足そうに持ち上がる。今度はご褒美だろうか。少し長めに口づけてもらえて、離れる寸前に唇を甘く食まれた。
「好きだよ」
「ふ、ぇ……」
「シュンちゃんのそういう正直なところ。すっごく可愛いなって思ってる……大好きだよ」
あまりにも高鳴り過ぎて、一瞬心臓が止まってしまったかと。
真っ直ぐな眼差しは、夕焼けよりも鮮やかで眩しくて、惹かれてしまう。ずっとこのまま俺だけを見ていて欲しいだなんて。俺だけしか映さないで欲しいだなんて、我儘な気持ちまでもが込み上げてきてしまう。
「ぅ……ありがとう、ございます……」
「ん、どういたしまして」
またニコッとキレイな笑顔の形で口を開いてから先輩が腕を広げる。おいでと誘ってもらえるよりも早く、俺は厚い胸板に頬を寄せてしまっていた。
頭の上からクスクスと楽しげな笑みが降ってくる。抗議の意味を込めて額を押し付ければ、ゴメンって、と頭を撫でてもらえた。
「で、どうする?」
開き直って抱きついて、張りがありつつも柔らかな筋肉をしっかりと堪能してしまっていたところで尋ねられた。
「……え、どうって?」
夢見心地な頭では見当もつかず、質問に質問で返してしまう。けれども先輩は優しく微笑みながら再び俺に問うてきた。
「このままオレの雄っぱい枕でのんびりするか、一緒にシャワー浴びてサッパリするか、どっち?」
「な……っ!?」
降って湧いてきた先輩とのお風呂リベンジか、それとも魅惑の雄っぱい枕か。究極の二択を迫られた俺は悩みに悩んだ末に。
「はーい、到ちゃーく」
「……ありがとうございます」
満面笑顔な先輩の腕の中から洗面所の床へと、ゆっくり丁寧に下ろしてもらえたかと思えば、すぐさま手を取られ浴室へと導かれた。
俺って……ずっと前から先輩と同棲出来ていたんだっけ?
あんまりな勝手知ったるっぷりに、そんな考えまで浮かんできてしまう。シャワーの温度を調整してくれている先輩を、ただぼうっと見つめてしまう。
はたと目が合った瞳が、擽ったそうに笑った。
「ん……フフ、大丈夫だよ。そんなに見つめなくても約束通り両方してあげるから、これ浴びたら好きなだけ雄っぱい枕してあげるからさ」
「ふぇっ……ちがっ」
「はいはーい、ほら、おいで」
「う……」
あしらい方? にも慣れてきてしまったようで。キレイな笑顔で返されてしまう。そんなことよりも早くと手招きされてしまう。
こうなってしまえば、さっきと一緒。どんな弁明をしてもムダだろう。そもそも雄っぱいじゃないにしろ、見つめちゃってたことには変わりはないんだし。
観念してお誘いに乗って均整の取れた長身に近寄れば、そっと取られた手に丁度いい温かさのシャワーをかけられた。
「どう? 熱くない?」
「大丈夫、丁度いいです」
「ん、良かった」
また、この前みたいに洗ってもらえるのかな。
ほのかな期待に、心音が落ち着かなくなってくる。何となくその中性的な顔を見ることが出来なくて俯いていると、少し濡れた手が胸元に触れてきた。何故か乳首を軽く摘まれた。
「ひゃ、ぁ……先ぱ……?」
「うんうん、分かってるよー大好きなオレの雄っぱいだから、余計に好きなんだよねぇー」
「あ、ぅ……」
またしても咄嗟に出ていた苦し紛れな弁明も何のその。ご機嫌そうな先輩はうんうんと頷きながら、俺の頬を包み込むように両手を添えた。犬や猫を可愛がるかのように撫で回し始めた。
明るい声色で発せられている言葉達は、まるでスキップでもしているかのよう。あまりの上機嫌っぷりに、つい俺は微笑む瞳から目を逸らしてしまっていた。
「んっふっふー照れない、照れない」
でも、先輩は逃がしてやくれない。額を寄せて、俺の瞳を覗き込むように見つめてくる。
それでも変な意地を張ってしまっていると、キスまで。こっちを見るまで止めないからと言わんばかりに繰り返し口づけられてしまえば、それ以上情けなく逃げることなんて。
そろそろと視線を合わせれば、ただでさえ微笑んでいる彼の口角がさらに満足そうに持ち上がる。今度はご褒美だろうか。少し長めに口づけてもらえて、離れる寸前に唇を甘く食まれた。
「好きだよ」
「ふ、ぇ……」
「シュンちゃんのそういう正直なところ。すっごく可愛いなって思ってる……大好きだよ」
あまりにも高鳴り過ぎて、一瞬心臓が止まってしまったかと。
真っ直ぐな眼差しは、夕焼けよりも鮮やかで眩しくて、惹かれてしまう。ずっとこのまま俺だけを見ていて欲しいだなんて。俺だけしか映さないで欲しいだなんて、我儘な気持ちまでもが込み上げてきてしまう。
「ぅ……ありがとう、ございます……」
「ん、どういたしまして」
またニコッとキレイな笑顔の形で口を開いてから先輩が腕を広げる。おいでと誘ってもらえるよりも早く、俺は厚い胸板に頬を寄せてしまっていた。
頭の上からクスクスと楽しげな笑みが降ってくる。抗議の意味を込めて額を押し付ければ、ゴメンって、と頭を撫でてもらえた。
「で、どうする?」
開き直って抱きついて、張りがありつつも柔らかな筋肉をしっかりと堪能してしまっていたところで尋ねられた。
「……え、どうって?」
夢見心地な頭では見当もつかず、質問に質問で返してしまう。けれども先輩は優しく微笑みながら再び俺に問うてきた。
「このままオレの雄っぱい枕でのんびりするか、一緒にシャワー浴びてサッパリするか、どっち?」
「な……っ!?」
降って湧いてきた先輩とのお風呂リベンジか、それとも魅惑の雄っぱい枕か。究極の二択を迫られた俺は悩みに悩んだ末に。
「はーい、到ちゃーく」
「……ありがとうございます」
満面笑顔な先輩の腕の中から洗面所の床へと、ゆっくり丁寧に下ろしてもらえたかと思えば、すぐさま手を取られ浴室へと導かれた。
俺って……ずっと前から先輩と同棲出来ていたんだっけ?
あんまりな勝手知ったるっぷりに、そんな考えまで浮かんできてしまう。シャワーの温度を調整してくれている先輩を、ただぼうっと見つめてしまう。
はたと目が合った瞳が、擽ったそうに笑った。
「ん……フフ、大丈夫だよ。そんなに見つめなくても約束通り両方してあげるから、これ浴びたら好きなだけ雄っぱい枕してあげるからさ」
「ふぇっ……ちがっ」
「はいはーい、ほら、おいで」
「う……」
あしらい方? にも慣れてきてしまったようで。キレイな笑顔で返されてしまう。そんなことよりも早くと手招きされてしまう。
こうなってしまえば、さっきと一緒。どんな弁明をしてもムダだろう。そもそも雄っぱいじゃないにしろ、見つめちゃってたことには変わりはないんだし。
観念してお誘いに乗って均整の取れた長身に近寄れば、そっと取られた手に丁度いい温かさのシャワーをかけられた。
「どう? 熱くない?」
「大丈夫、丁度いいです」
「ん、良かった」
また、この前みたいに洗ってもらえるのかな。
ほのかな期待に、心音が落ち着かなくなってくる。何となくその中性的な顔を見ることが出来なくて俯いていると、少し濡れた手が胸元に触れてきた。何故か乳首を軽く摘まれた。
「ひゃ、ぁ……先ぱ……?」
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