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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ かわりばんこに続く幸せ
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先輩を背もたれ代わりにしてしまっている俺を、長い腕が軽々と横抱きの体勢へと変えた。
肩を抱き寄せてくれながら、ひと回り大きな手が俺の手に重ねられた。騒がしくなっている鼓動が、絡められた指にまで響いてしまいそう。ドキドキと震えてしまって。
「は、ぁ……ソレ、ふっ、ん……」
挨拶をするような優しいキスだった。軽く押し付けたり、擦り寄ってもらえるだけ。なのに俺は、俺の身体の熱は、また勢いを取り戻しつつあった。
どうにか先輩との柔らかなひと時に集中しようとしたものの、唇が触れ合う度に熱い吐息が触れる度に、目の奥が熱くなってしまう。繋いでいる手に力を込めてしまう。
ふとクスリと笑う気配が、重ねられた唇から伝わってきた。いつの間にやら肩から離れていた指先が、閉じていた膝をちょんちょんと突いてくる。開いてってこと、だよな。
「んぅ……ふ、ぁ……っ」
堪えるようにぐっと閉じていた太腿から力を抜けば、しなやかな指先は一目散に股の間へと潜り込んでいった。すでに勃ち上がりかけていた俺のものを、また濡らしかけている竿をよしよしと撫でてくれる。
柔らかな指の腹で、根本の辺りからカリ首の段差に向かって撫で上げられて、俺はまた上擦った声を上げてしまっていた。情けなく腰を浮かせてしまっていた。
「ふ、ぁ……ごめ、なさ……先輩のこと、ぜんぜ、気持ちよく、出来てないのに……」
「ん? 何で謝る必要があるの?」
先輩は小首を傾げて微笑んでいる。すでに期待してしまっている俺のものの先っぽを、指先で優しく撫で回しながら。
「え……」
てっきり、また触ってもらえるのかと。また気持ちよくしてもらえるのかと思っていたんだけど。
「こ、う、た、い」
「あ……」
「まだ、終わってないでしょ? オレへのご褒美。今度はオレが、シュンにシてもらう番」
楽しそうに囁く形の良い唇が、片方の口端だけを持ち上げて笑う様が艶っぽい。背筋に淡い感覚を覚えてしまう。今からは、俺が頑張らなくちゃいけないのに。
見惚れてしまっていると、しなやかな指先が伸びてきた。
「触ってくれるだけじゃなくて、こっちでも気持ちよくしてくれるんだよね?」
彼が触れてたのは唇だった。ぽかんと開いたままだったのをいいことに、そのキレイな指を差し入れてくる。
「ん、む……」
舌を入れてもらった時ですら戸惑ってしまったのだ、なのに指だなんて。
一体どういう意図なのか、俺はどうしたらいいのか。分からない俺は、ただ受け入れることにした。何もしないことで示そうとした。先輩がしたいようにして欲しいんだって。
解ってくれたんだろうか。俺の顔色を窺うようにしていた眼差しが微笑んで、人差し指を動かし始める。舌で撫でてくれる時のように上顎を撫でてみたり、引っ込めかけていた舌を撫でてみたり。
不意に親指まで参戦してきたかと思えば、舌先を優しく摘まれた。目の前がジンと滲んだかと思えば、何でか下腹部が疼いてしまっていた。
「んぁ……あ……っ」
「この可愛い舌で、舐めてくれるんだよね?」
「っ……あ、あぃ……にゃめたいでふ……にゃめひゃへて、くらはい……」
「ん……ありがとう。じゃあ、お願いしようかな」
摘んでいた舌を離された途端、視界いっぱいに満足そうな笑みが映った。舌を咥えるように口づけられて、そのまま舌全体を吸われてしまう。
「んっ……んんぅ……っ」
もうご褒美だった。まだ先輩にあげられていないのに、もらえてしまっていた。
たったひと吸いで、俺は背筋を震わせてしまっていた。突き抜けるような快感に堪えきれず、先輩にしがみついてしまっていた。
多分、軽くイっちゃったんだと思う。けれども、先輩にとってはノーカンだったらしい。
「俺の番が終わったら、今度はシュンの番だからね……ご褒美にオレがシュンのこといっぱい気持ちよくしてあげるからね……」
「は、はぃ……頑張りまふ……」
大きな手が、宥めるように俺の背中を撫でてくれた。乱れた息が整うまで、駆け足だった鼓動が落ち着くまで、ずっと。
肩を抱き寄せてくれながら、ひと回り大きな手が俺の手に重ねられた。騒がしくなっている鼓動が、絡められた指にまで響いてしまいそう。ドキドキと震えてしまって。
「は、ぁ……ソレ、ふっ、ん……」
挨拶をするような優しいキスだった。軽く押し付けたり、擦り寄ってもらえるだけ。なのに俺は、俺の身体の熱は、また勢いを取り戻しつつあった。
どうにか先輩との柔らかなひと時に集中しようとしたものの、唇が触れ合う度に熱い吐息が触れる度に、目の奥が熱くなってしまう。繋いでいる手に力を込めてしまう。
ふとクスリと笑う気配が、重ねられた唇から伝わってきた。いつの間にやら肩から離れていた指先が、閉じていた膝をちょんちょんと突いてくる。開いてってこと、だよな。
「んぅ……ふ、ぁ……っ」
堪えるようにぐっと閉じていた太腿から力を抜けば、しなやかな指先は一目散に股の間へと潜り込んでいった。すでに勃ち上がりかけていた俺のものを、また濡らしかけている竿をよしよしと撫でてくれる。
柔らかな指の腹で、根本の辺りからカリ首の段差に向かって撫で上げられて、俺はまた上擦った声を上げてしまっていた。情けなく腰を浮かせてしまっていた。
「ふ、ぁ……ごめ、なさ……先輩のこと、ぜんぜ、気持ちよく、出来てないのに……」
「ん? 何で謝る必要があるの?」
先輩は小首を傾げて微笑んでいる。すでに期待してしまっている俺のものの先っぽを、指先で優しく撫で回しながら。
「え……」
てっきり、また触ってもらえるのかと。また気持ちよくしてもらえるのかと思っていたんだけど。
「こ、う、た、い」
「あ……」
「まだ、終わってないでしょ? オレへのご褒美。今度はオレが、シュンにシてもらう番」
楽しそうに囁く形の良い唇が、片方の口端だけを持ち上げて笑う様が艶っぽい。背筋に淡い感覚を覚えてしまう。今からは、俺が頑張らなくちゃいけないのに。
見惚れてしまっていると、しなやかな指先が伸びてきた。
「触ってくれるだけじゃなくて、こっちでも気持ちよくしてくれるんだよね?」
彼が触れてたのは唇だった。ぽかんと開いたままだったのをいいことに、そのキレイな指を差し入れてくる。
「ん、む……」
舌を入れてもらった時ですら戸惑ってしまったのだ、なのに指だなんて。
一体どういう意図なのか、俺はどうしたらいいのか。分からない俺は、ただ受け入れることにした。何もしないことで示そうとした。先輩がしたいようにして欲しいんだって。
解ってくれたんだろうか。俺の顔色を窺うようにしていた眼差しが微笑んで、人差し指を動かし始める。舌で撫でてくれる時のように上顎を撫でてみたり、引っ込めかけていた舌を撫でてみたり。
不意に親指まで参戦してきたかと思えば、舌先を優しく摘まれた。目の前がジンと滲んだかと思えば、何でか下腹部が疼いてしまっていた。
「んぁ……あ……っ」
「この可愛い舌で、舐めてくれるんだよね?」
「っ……あ、あぃ……にゃめたいでふ……にゃめひゃへて、くらはい……」
「ん……ありがとう。じゃあ、お願いしようかな」
摘んでいた舌を離された途端、視界いっぱいに満足そうな笑みが映った。舌を咥えるように口づけられて、そのまま舌全体を吸われてしまう。
「んっ……んんぅ……っ」
もうご褒美だった。まだ先輩にあげられていないのに、もらえてしまっていた。
たったひと吸いで、俺は背筋を震わせてしまっていた。突き抜けるような快感に堪えきれず、先輩にしがみついてしまっていた。
多分、軽くイっちゃったんだと思う。けれども、先輩にとってはノーカンだったらしい。
「俺の番が終わったら、今度はシュンの番だからね……ご褒美にオレがシュンのこといっぱい気持ちよくしてあげるからね……」
「は、はぃ……頑張りまふ……」
大きな手が、宥めるように俺の背中を撫でてくれた。乱れた息が整うまで、駆け足だった鼓動が落ち着くまで、ずっと。
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