418 / 462
細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 雄っぱい揉む?
しおりを挟む
ベッドの上で長い足を寛げて、向かい合う先輩はいつも通り。他愛のない話にでも花を咲かせそうなくらいに柔らかく微笑んでいる。
お陰様で余計に心臓がおかしくなってしまう。全身すら揺らしてしまいそうなくらいに激しく高鳴らせてしまう。だって、ギャップがスゴい。
胸元まで捲り上げていた服を脱ぎ捨てて鍛え抜かれた上半身を、白い素肌を、男らしくゴツゴツしつつもしなやかな、美しくくびれたボディラインを惜しげもなく晒してくれているのだから。
それから、逞しい太腿の間も。先輩自身で寛げたままになっているズボンから見えてしまっている。股の付け根のラインが、これから俺が舐めさせてもらう逞しいものが。
躊躇とか、気恥ずかしさとかとは一切無縁みたい。割れた腹筋の前でそそり勃っている雄を堂々と見せつけて、余裕たっぷりに俺の行動を待ってくれている。
「シュンちゃん」
「ひゃいっ」
ああ、やっぱり俺とは全然。不意に優しい声で呼ばれただけで、声をひっくり返してしまった俺とは。
「雄っぱい揉む?」
「へ……?」
思わず出ていた間の抜けた声と一緒に、ガチガチになっていた肩の力が抜けていった。
いや、だって仕方がないだろう。何か飲む? くらいのカジュアルな感覚で、俺にとっては魅力的でしかないお誘いをしてきてくれたんだから。
ぽけーっと見つめてしまっていた端正な顔がほんのりと赤く染まっていく。形の良い唇を拗ねたようにちょこんと尖らせながら、先輩はタレ目の瞳を泳がせた。
「いや、シュンちゃん、スゴく緊張してくれてるみたいだからさ。本番前のウォーミングアップっていうかさ」
「うぉーみんぐ……」
「あー……ほら、シュンちゃん、オレの触るの大好きでしょ?」
「それは、まぁ、大好きですね」
そもそも、先輩のことが大好きだし。
「ん、んんっ……ありがと……」
当たり前のことを聞かれたので当たり前のことを返せば、先輩は一瞬言葉を詰まらせた。何かを堪えるように目を閉じて眉間にシワを寄せている。
ひと呼吸入れるように軽く深呼吸をして、口元を隠すように握り拳を当てて、わざとらしい咳払いをしてから続けた。
「そ、それでさ……さっき、シュンちゃんスゴくリラックスしてくれてたじゃん? 雄っぱい枕の時」
「……はい」
思い出した途端、顔が熱を持ってしまう。
先輩の前だってのに、だらしない顔、見せちゃってたもんなぁ。あんまりにも幸せで心地よかったとはいえ。今更ではあるんだけどさ。もう先輩には散々見られちゃってるし、見せちゃってるし。それでも。
それでも、俺のこと……好きだって、可愛いって言ってもらえてるし。
顔に集まっていた熱の意味が上書きされていた頃、先輩は人差し指で頬をかきながら言い出しづらそうに口を開いた。
「……だからさ、揉んだら緊張解れるかなって。その方が、よりシュンちゃんも楽しめるかなって」
一瞬、胸の奥がきゅっとなって、それから込み上げてくる。
胸の内を温かく満たされて、言葉をなくしてしまっていた俺を見て、先輩は何か勘違いをしてしまったんだろう。慌てたように言葉を重ねてきた。
「いや、こういう時って緊張も醍醐味だとは思うんだけどさ、あんまりガチガチし過ぎてもね……お互いに楽しんで気持ちよくなれた方がハッピーでしょ?」
声よりも衝動の方が早かった。
「だからさ……うぉっと」
飛びつくように抱きついてしまっていたのに、スラリと伸びた長身はびくともしない。その大きな手で軽々と俺を抱き支えてくれた。
「シュンちゃ」
「もう大分リラックス出来ました……先輩のお陰で」
広い背中に回していた腕を緩めて、軽く腰を上げて額を重ねる。鼻先が、高い鼻先と触れ合えた途端、先輩は嬉しそうに瞳を細めた。
「ん……そっか、良かった」
「でも、それはそれとして……その、揉ませていただいてもいいですか?」
「フフ、いーよいーよ、好きなだけ揉んでいいからね」
お陰様で余計に心臓がおかしくなってしまう。全身すら揺らしてしまいそうなくらいに激しく高鳴らせてしまう。だって、ギャップがスゴい。
胸元まで捲り上げていた服を脱ぎ捨てて鍛え抜かれた上半身を、白い素肌を、男らしくゴツゴツしつつもしなやかな、美しくくびれたボディラインを惜しげもなく晒してくれているのだから。
それから、逞しい太腿の間も。先輩自身で寛げたままになっているズボンから見えてしまっている。股の付け根のラインが、これから俺が舐めさせてもらう逞しいものが。
躊躇とか、気恥ずかしさとかとは一切無縁みたい。割れた腹筋の前でそそり勃っている雄を堂々と見せつけて、余裕たっぷりに俺の行動を待ってくれている。
「シュンちゃん」
「ひゃいっ」
ああ、やっぱり俺とは全然。不意に優しい声で呼ばれただけで、声をひっくり返してしまった俺とは。
「雄っぱい揉む?」
「へ……?」
思わず出ていた間の抜けた声と一緒に、ガチガチになっていた肩の力が抜けていった。
いや、だって仕方がないだろう。何か飲む? くらいのカジュアルな感覚で、俺にとっては魅力的でしかないお誘いをしてきてくれたんだから。
ぽけーっと見つめてしまっていた端正な顔がほんのりと赤く染まっていく。形の良い唇を拗ねたようにちょこんと尖らせながら、先輩はタレ目の瞳を泳がせた。
「いや、シュンちゃん、スゴく緊張してくれてるみたいだからさ。本番前のウォーミングアップっていうかさ」
「うぉーみんぐ……」
「あー……ほら、シュンちゃん、オレの触るの大好きでしょ?」
「それは、まぁ、大好きですね」
そもそも、先輩のことが大好きだし。
「ん、んんっ……ありがと……」
当たり前のことを聞かれたので当たり前のことを返せば、先輩は一瞬言葉を詰まらせた。何かを堪えるように目を閉じて眉間にシワを寄せている。
ひと呼吸入れるように軽く深呼吸をして、口元を隠すように握り拳を当てて、わざとらしい咳払いをしてから続けた。
「そ、それでさ……さっき、シュンちゃんスゴくリラックスしてくれてたじゃん? 雄っぱい枕の時」
「……はい」
思い出した途端、顔が熱を持ってしまう。
先輩の前だってのに、だらしない顔、見せちゃってたもんなぁ。あんまりにも幸せで心地よかったとはいえ。今更ではあるんだけどさ。もう先輩には散々見られちゃってるし、見せちゃってるし。それでも。
それでも、俺のこと……好きだって、可愛いって言ってもらえてるし。
顔に集まっていた熱の意味が上書きされていた頃、先輩は人差し指で頬をかきながら言い出しづらそうに口を開いた。
「……だからさ、揉んだら緊張解れるかなって。その方が、よりシュンちゃんも楽しめるかなって」
一瞬、胸の奥がきゅっとなって、それから込み上げてくる。
胸の内を温かく満たされて、言葉をなくしてしまっていた俺を見て、先輩は何か勘違いをしてしまったんだろう。慌てたように言葉を重ねてきた。
「いや、こういう時って緊張も醍醐味だとは思うんだけどさ、あんまりガチガチし過ぎてもね……お互いに楽しんで気持ちよくなれた方がハッピーでしょ?」
声よりも衝動の方が早かった。
「だからさ……うぉっと」
飛びつくように抱きついてしまっていたのに、スラリと伸びた長身はびくともしない。その大きな手で軽々と俺を抱き支えてくれた。
「シュンちゃ」
「もう大分リラックス出来ました……先輩のお陰で」
広い背中に回していた腕を緩めて、軽く腰を上げて額を重ねる。鼻先が、高い鼻先と触れ合えた途端、先輩は嬉しそうに瞳を細めた。
「ん……そっか、良かった」
「でも、それはそれとして……その、揉ませていただいてもいいですか?」
「フフ、いーよいーよ、好きなだけ揉んでいいからね」
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる