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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ その声だけでも十分な
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弾むように出てきた振動が、その重量感が指にまで伝わってきた。
「でか……」
うっかり俺は口走ってしまっていた。この状態まで昂った彼のものを見させてもらうのは初めてじゃない。なんなら昨日、間近で練習の成果を試させてもらったばかりなんだけど。
「っ……」
息を呑んでしまう。見入ってしまう。隆起した腹筋の前でそそり勃ち、赤く潤んだ先端から透明な雫をこぼしている様に。今から触れさせてもらえる彼のものの逞しさに。
いまだにウェストゴムを引き下げたまま、太くて長い彼の熱にただただ見惚れてしまっていると、小さく笑う気配がした。誰かだなんて、言うまでもない。
「やっぱり、シュンは可愛いね……」
「先ぱ」
「見惚れてくれるのは嬉しいけどさ、少しは慣れた方がいいんじゃない? だって」
しなやかな指が触れてくる。指の腹でヘソ下の辺りをちょんと。大した刺激ではないのに、何でか喉がきゅっと締まってしまう。ますます動けなくなって。
「コレが……その内、入るんだよ?」
楽しそうな声だった。タレ目の瞳を三日月のようにゆるりと細めながら囁いて、撫で上げていく。ゆっくり、ゆっくり、柔らかな指先がお腹の真ん中へと向かっていく。
「シュンちゃんの中に、収まっちゃうんだよ? どこまで届いちゃうんだろうね……?」
「っ……ぁ」
「ん……?」
「き、禁止っ! ストップ! 反則ですっ!!」
「へ?」
必死に上げた訴えは、流石の先輩でも予想外だったのだろう。俺を見つめてくる眼差しには、もうくらくらしてしまいそうな色気はない。長い睫毛をぱちぱちと瞬かせている。
この好機を逃すまいと、俺は畳み掛けるように主張した。
「今はっ、俺の番なんですからっ……お触りも、誘惑も禁止ですっ」
「えー……」
「えーじゃないっ、お返事は?」
「はい、はーい」
「よしっ」
いや……よしっ、でいいんだろうか。
大体、二回続けて返事する時って生返事っていうか、そういう気がない時なんじゃ。しかも、なんか伸ばしてたし。いやでも。
「シュンちゃん」
「は、はいっ」
「ねぇ、ご褒美は? ちゃんとオレ、言いつけ守ってるけど? 大人しくしてるけど?」
頬をほんのりと染めて唇をちょんと尖らせながら、先輩がアピールしている。悪戯な手のひらをふりふりと振りながら、もうしませんよと。
「あ……い、いい子ですね」
「でしょっ? だからさ……」
鼻筋の通った顔が近づいてくる。離すことなく俺の目を見つめながら、耳元で囁いてきた。
「……キスして欲しいな……オレからは、まだシちゃダメなんでしょ?」
切なげな響きを含んだ低音は、鼓膜だけでなく腰の辺りまでをも震わせてしまうような。また背筋に走ってしまった淡い感覚に、しっかりと固めていた決意が揺らぎそうになってしまう。甘えたくなってしまう。
ホンっとにズルいっ……その声だけでも十分反則じゃないか……!!
口には出せない不満と悔しさを抱きながら見つめれば、先輩は少しだけ目を見開いた。しょぼんと細い眉を下げた。
「……ダメ?」
どうやら純粋なお願いだったらしい。勝手にそわそわしていただけだったみたいだ。俺が先輩にズッブズブに惚れ込んじゃっているから。
「……ダメじゃ、ないです」
先輩は何か言いかけていた。けれども、俺は聞くよりも早く塞いでしまっていた。
オレンジ色の瞳が嬉しそうに細められて、委ねてくれるように瞼を閉じる。先輩は、今度はホントに俺に全部を任せてくれるみたいだ。柔らかなその唇に擦り寄っても、押し付けては離してもされるがまま。うっとりと目を閉じていた。
とはいえ、リクエストはしてくるようだ。
「ん……イイよ……は、ん……こっちも、お願い……」
熱に浮かされたような眼差しを向けたまま、先輩が俺の手を取る。
ウェストゴムを手放してはいたものの、ずっとぼんやり待機してしまっていた手。その手を掴んでから、しなやかながらも太い股の間へと導いていった。
「シュンの手で触って? 気持ちよく、して?」
「でか……」
うっかり俺は口走ってしまっていた。この状態まで昂った彼のものを見させてもらうのは初めてじゃない。なんなら昨日、間近で練習の成果を試させてもらったばかりなんだけど。
「っ……」
息を呑んでしまう。見入ってしまう。隆起した腹筋の前でそそり勃ち、赤く潤んだ先端から透明な雫をこぼしている様に。今から触れさせてもらえる彼のものの逞しさに。
いまだにウェストゴムを引き下げたまま、太くて長い彼の熱にただただ見惚れてしまっていると、小さく笑う気配がした。誰かだなんて、言うまでもない。
「やっぱり、シュンは可愛いね……」
「先ぱ」
「見惚れてくれるのは嬉しいけどさ、少しは慣れた方がいいんじゃない? だって」
しなやかな指が触れてくる。指の腹でヘソ下の辺りをちょんと。大した刺激ではないのに、何でか喉がきゅっと締まってしまう。ますます動けなくなって。
「コレが……その内、入るんだよ?」
楽しそうな声だった。タレ目の瞳を三日月のようにゆるりと細めながら囁いて、撫で上げていく。ゆっくり、ゆっくり、柔らかな指先がお腹の真ん中へと向かっていく。
「シュンちゃんの中に、収まっちゃうんだよ? どこまで届いちゃうんだろうね……?」
「っ……ぁ」
「ん……?」
「き、禁止っ! ストップ! 反則ですっ!!」
「へ?」
必死に上げた訴えは、流石の先輩でも予想外だったのだろう。俺を見つめてくる眼差しには、もうくらくらしてしまいそうな色気はない。長い睫毛をぱちぱちと瞬かせている。
この好機を逃すまいと、俺は畳み掛けるように主張した。
「今はっ、俺の番なんですからっ……お触りも、誘惑も禁止ですっ」
「えー……」
「えーじゃないっ、お返事は?」
「はい、はーい」
「よしっ」
いや……よしっ、でいいんだろうか。
大体、二回続けて返事する時って生返事っていうか、そういう気がない時なんじゃ。しかも、なんか伸ばしてたし。いやでも。
「シュンちゃん」
「は、はいっ」
「ねぇ、ご褒美は? ちゃんとオレ、言いつけ守ってるけど? 大人しくしてるけど?」
頬をほんのりと染めて唇をちょんと尖らせながら、先輩がアピールしている。悪戯な手のひらをふりふりと振りながら、もうしませんよと。
「あ……い、いい子ですね」
「でしょっ? だからさ……」
鼻筋の通った顔が近づいてくる。離すことなく俺の目を見つめながら、耳元で囁いてきた。
「……キスして欲しいな……オレからは、まだシちゃダメなんでしょ?」
切なげな響きを含んだ低音は、鼓膜だけでなく腰の辺りまでをも震わせてしまうような。また背筋に走ってしまった淡い感覚に、しっかりと固めていた決意が揺らぎそうになってしまう。甘えたくなってしまう。
ホンっとにズルいっ……その声だけでも十分反則じゃないか……!!
口には出せない不満と悔しさを抱きながら見つめれば、先輩は少しだけ目を見開いた。しょぼんと細い眉を下げた。
「……ダメ?」
どうやら純粋なお願いだったらしい。勝手にそわそわしていただけだったみたいだ。俺が先輩にズッブズブに惚れ込んじゃっているから。
「……ダメじゃ、ないです」
先輩は何か言いかけていた。けれども、俺は聞くよりも早く塞いでしまっていた。
オレンジ色の瞳が嬉しそうに細められて、委ねてくれるように瞼を閉じる。先輩は、今度はホントに俺に全部を任せてくれるみたいだ。柔らかなその唇に擦り寄っても、押し付けては離してもされるがまま。うっとりと目を閉じていた。
とはいえ、リクエストはしてくるようだ。
「ん……イイよ……は、ん……こっちも、お願い……」
熱に浮かされたような眼差しを向けたまま、先輩が俺の手を取る。
ウェストゴムを手放してはいたものの、ずっとぼんやり待機してしまっていた手。その手を掴んでから、しなやかながらも太い股の間へと導いていった。
「シュンの手で触って? 気持ちよく、して?」
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