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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
なんというか、むず痒い、いい意味で
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今だかつて、こんなに緊張した正座はあっただろうか?
いや、ない。ほんの僅かな身動きですら躊躇してしまうような。でも、ずっとこのままでいたいような。そんなひと時なんて。
先輩の安全運転にて、モールから俺の部屋と戻ってきた俺達は、早速お部屋デートを。ベッドにて、俺の膝を先輩に提供している。
必死に背筋を伸ばしながら自分の膝の上へと目線を落とせば、すぐに微笑むオレンジの瞳とかち合った。俺の大して逞しくもなく、かといって柔らかくもない太ももに先輩が頭を預けてくれている。形の良い唇をご機嫌そうに綻ばせて、俺をじっと見上げている。
なんというか、むず痒い。いい意味で。
とはいえ、このままただ見つめ合っているのは。ちょっと、いや、結構照れ臭いな。
「……どう、ですか? 大丈夫ですか? 居心地悪くありません? 硬い、とか」
「全っ然! むしろすっごい快適っ、最高っ! あ、でも」
食い気味で返っきた嬉しい言葉の数々に、力が入りまくっていた肩がほっと緩んだのもつかの間。最後にくっついてきた後ろ向きな言葉が引っかかってしまう。
「……でも、なんです?」
聞きたくはないが、聞くよりほかは。だって、気になって仕方がない。それに、その「でも」を俺が改善することが出来れば、より先輩に快適な膝枕を提供することが。
「このままシュンちゃんに撫で撫でしてもらえたら、もっと幸せなんだけどなぁ……」
「ぅ、え……っ」
思わずびくりと動揺していた俺の手を取り、そのしなやかな指で撫でてくる。俺をじっと見つめてくる眼差しが楽しげに微笑んでいる。
すでに舞い上がり始めている俺の気持ちを知ってか知らずか、先輩はさらに魅力的なことを囁いてきた。
「オレの番が来た時に、シュンちゃんにもっとサービスしちゃうんだけどなぁ……」
「なっ……なな……っ」
俺の手のひらに頬を擦り寄せてくれるどころか、悪戯っぽく微笑む唇を指先に寄せてくる。
「……成る、ほど……頑張ります、頑張らせていただきますっ」
「うん、よろしくね」
満足そうに笑みを深めてから、先輩は俺の手を解放した。しなくてもいいのにと、後ろ髪を引かれかけたが仕方がない。俺からを求められているのだから、そうすることで先輩に喜んでもらえるのだから。
逞しい胸板に添えた手を、どこかそわそわと動かしながら待ってくれている先輩。期待に満ちた眼差しで見つめてくる彼の頭に、そっと手を添えた。
「ん、フフ……」
まだ動かしてもいないのに。緩やかな笑みを浮かべた唇から、ご機嫌そうな笑みがこぼれた。
緩やかにウェーブのかかっている髪はふわふわとしていながらも、表面はツルツルとしていて撫で心地がいい。ずっと撫でていたくなってしまう。先輩からの百点満点なリアクションと感想も相まって。
「あー……やっぱりオレ、シュンちゃんに撫でてもらえるの好きだなぁ……」
「そ、う……ですか……」
「うん……単純にシュンちゃんのこと好きだから嬉しいってのもあるんだけどさ。なんかさ、めっちゃ安心するんだよねぇ……」
つい手を止めてしまっていたようだ。噛み締めるように言いながらも先輩は、もっと撫でて欲しいと言わんばかりにその頭を手のひらに擦り寄せてくる。
慌ててその柔らかな髪を撫でれば、また満足そうに目尻を下げた。
しばらくは、ゆったりまったりと。俺の心音は相変わらずはしゃいでしまっていたが、穏やかな時間が流れていた。
「シュンちゃん……」
また、事態が賑やかなことになり始めたのは、先輩の呼びかけから。その声色は、どこか甘えているような。
「はい。どうかしました? ソレイユ先輩」
いや、ない。ほんの僅かな身動きですら躊躇してしまうような。でも、ずっとこのままでいたいような。そんなひと時なんて。
先輩の安全運転にて、モールから俺の部屋と戻ってきた俺達は、早速お部屋デートを。ベッドにて、俺の膝を先輩に提供している。
必死に背筋を伸ばしながら自分の膝の上へと目線を落とせば、すぐに微笑むオレンジの瞳とかち合った。俺の大して逞しくもなく、かといって柔らかくもない太ももに先輩が頭を預けてくれている。形の良い唇をご機嫌そうに綻ばせて、俺をじっと見上げている。
なんというか、むず痒い。いい意味で。
とはいえ、このままただ見つめ合っているのは。ちょっと、いや、結構照れ臭いな。
「……どう、ですか? 大丈夫ですか? 居心地悪くありません? 硬い、とか」
「全っ然! むしろすっごい快適っ、最高っ! あ、でも」
食い気味で返っきた嬉しい言葉の数々に、力が入りまくっていた肩がほっと緩んだのもつかの間。最後にくっついてきた後ろ向きな言葉が引っかかってしまう。
「……でも、なんです?」
聞きたくはないが、聞くよりほかは。だって、気になって仕方がない。それに、その「でも」を俺が改善することが出来れば、より先輩に快適な膝枕を提供することが。
「このままシュンちゃんに撫で撫でしてもらえたら、もっと幸せなんだけどなぁ……」
「ぅ、え……っ」
思わずびくりと動揺していた俺の手を取り、そのしなやかな指で撫でてくる。俺をじっと見つめてくる眼差しが楽しげに微笑んでいる。
すでに舞い上がり始めている俺の気持ちを知ってか知らずか、先輩はさらに魅力的なことを囁いてきた。
「オレの番が来た時に、シュンちゃんにもっとサービスしちゃうんだけどなぁ……」
「なっ……なな……っ」
俺の手のひらに頬を擦り寄せてくれるどころか、悪戯っぽく微笑む唇を指先に寄せてくる。
「……成る、ほど……頑張ります、頑張らせていただきますっ」
「うん、よろしくね」
満足そうに笑みを深めてから、先輩は俺の手を解放した。しなくてもいいのにと、後ろ髪を引かれかけたが仕方がない。俺からを求められているのだから、そうすることで先輩に喜んでもらえるのだから。
逞しい胸板に添えた手を、どこかそわそわと動かしながら待ってくれている先輩。期待に満ちた眼差しで見つめてくる彼の頭に、そっと手を添えた。
「ん、フフ……」
まだ動かしてもいないのに。緩やかな笑みを浮かべた唇から、ご機嫌そうな笑みがこぼれた。
緩やかにウェーブのかかっている髪はふわふわとしていながらも、表面はツルツルとしていて撫で心地がいい。ずっと撫でていたくなってしまう。先輩からの百点満点なリアクションと感想も相まって。
「あー……やっぱりオレ、シュンちゃんに撫でてもらえるの好きだなぁ……」
「そ、う……ですか……」
「うん……単純にシュンちゃんのこと好きだから嬉しいってのもあるんだけどさ。なんかさ、めっちゃ安心するんだよねぇ……」
つい手を止めてしまっていたようだ。噛み締めるように言いながらも先輩は、もっと撫でて欲しいと言わんばかりにその頭を手のひらに擦り寄せてくる。
慌ててその柔らかな髪を撫でれば、また満足そうに目尻を下げた。
しばらくは、ゆったりまったりと。俺の心音は相変わらずはしゃいでしまっていたが、穏やかな時間が流れていた。
「シュンちゃん……」
また、事態が賑やかなことになり始めたのは、先輩の呼びかけから。その声色は、どこか甘えているような。
「はい。どうかしました? ソレイユ先輩」
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