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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 気恥ずかしさだけは往生際が悪く残ってしまっていたらしい
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相変わらず動かしてはくれない。優しく俺の竿を包み込むように握ってくれているだけだ。なのに。
「ふぁ、ん……っ」
早くも俺は感じ入ってしまっていた。包みこまれている柔らかな感触に、大好きな体温に、心奪われてしまっていた。
「ね、シュンちゃん……気持ちいい? ……オレの手のひらに擦りつけるの」
先輩に許可をもらうよりも早く、腰を揺らしてしまっていたんだ。
「は、ぅ……あ、あ……っ」
見られてしまっている。いけないことをしている俺を、欲の赴くままに先輩の手を使ってしまっている俺を。
見てもらえてしまっている。上擦った声を上げながら夢中で腰を振っちゃってるのも、口を半開きに開けたまま快感に浸りきっている情けのない顔も、全部。
でも、嬉しそうだから。
「……気持ちいいんだよね? だって……一生懸命、腰振っちゃってるもんね? エッチな音、自分から鳴らしちゃってるもんね?」
尋ねてくる声色だけじゃない。
顎を掴んだまま、額を寄せている先輩。その端正な顔には喜びが満ちていた。タレ目の瞳はゆるりと細められていて、形の良い唇は楽しそうな笑みを形作っている。だから。
「あ、んぁっ、は、ぃ……気持ちい……気持ちいいです……」
俺は素直に答えることが出来た。もう、申し訳なく思うことも、気恥ずかしさを感じることもない。先輩の前で、その微笑む瞳に見守られながら気持ちよくなれて。
「どうするのが?」
「え……」
「どうするのが、気持ちいいの? 教えて?」
「……あ、うぁ……」
いや、まだだった。気恥ずかしさだけは往生際が悪く残ってしまっていたらしい。
ちゃんと答えないといけないのに。先輩の期待に応えたいのに。目の奥が熱くなって、きゅっと喉が締まっちゃって。
「……やっぱり、オレの手じゃあ気持ちよくない?」
「ちがっ」
「じゃあ、ちゃんと言えるよね?」
寂しそうな表情と声色がコロッと変わる。期待に満ちた眼差しが、じっと俺を見つめている。確かな熱を宿した瞳に促されて、俺は口を開いていた。
「ん、ぅ……気持ちい、です……先輩の手で……オナニー、するの……」
振っちゃっている腰の動きは変わらない。けれども、ますます感じてしまっていた。甘く痺れるような心地よさが、爪先にまで広がっていく。
小刻みに震えてしまう全身が熱くて、熱くて。高鳴っている鼓動が煩くて、煩くて。
「……先輩の手に、当たるように、腰、振るの……スゴく、気持ちいい……」
「ん、そっか……可愛いね……」
褒めてくれるように頭を撫でてくれてから、先輩が俺のものを握り直した。今度は手のひらで先っぽを覆うように。俺が腰を振ると、丁度亀頭が擦れてしまうように。
「あ、うぁ……いい……っ……先っぽ、気持ち……あ、あっ……」
軽く突き出すように腰を動かすだけで、ぬめついた先端が痺れるように熱くなる。
腰が止まらなくなってしまう。じくじくと下腹部に募っていた疼きが強くなっていく。
「先ぱ……また、俺、イっちゃ……また、気持ちよくなっちゃ……っ」
気持ちいいのは、夢中で擦りつけてしまっているあそこなのに。言葉に出来ない心地よさは、頭の中にまで広がっているような。そんな錯覚を覚え始めていた時だった。
「イイよ、気持ちよくなって……いっぱい出しちゃおうね……先っぽ俺の手に擦りつけながら気持ちよくなっちゃおうね……」
頭を撫でてもらいながら、微笑む瞳に見つめてもらいながら、囁かれた途端にだった。
「は、ぁ……っ」
一瞬、息の仕方を忘れてしまっていた。
「ふぁ、ん……っ」
早くも俺は感じ入ってしまっていた。包みこまれている柔らかな感触に、大好きな体温に、心奪われてしまっていた。
「ね、シュンちゃん……気持ちいい? ……オレの手のひらに擦りつけるの」
先輩に許可をもらうよりも早く、腰を揺らしてしまっていたんだ。
「は、ぅ……あ、あ……っ」
見られてしまっている。いけないことをしている俺を、欲の赴くままに先輩の手を使ってしまっている俺を。
見てもらえてしまっている。上擦った声を上げながら夢中で腰を振っちゃってるのも、口を半開きに開けたまま快感に浸りきっている情けのない顔も、全部。
でも、嬉しそうだから。
「……気持ちいいんだよね? だって……一生懸命、腰振っちゃってるもんね? エッチな音、自分から鳴らしちゃってるもんね?」
尋ねてくる声色だけじゃない。
顎を掴んだまま、額を寄せている先輩。その端正な顔には喜びが満ちていた。タレ目の瞳はゆるりと細められていて、形の良い唇は楽しそうな笑みを形作っている。だから。
「あ、んぁっ、は、ぃ……気持ちい……気持ちいいです……」
俺は素直に答えることが出来た。もう、申し訳なく思うことも、気恥ずかしさを感じることもない。先輩の前で、その微笑む瞳に見守られながら気持ちよくなれて。
「どうするのが?」
「え……」
「どうするのが、気持ちいいの? 教えて?」
「……あ、うぁ……」
いや、まだだった。気恥ずかしさだけは往生際が悪く残ってしまっていたらしい。
ちゃんと答えないといけないのに。先輩の期待に応えたいのに。目の奥が熱くなって、きゅっと喉が締まっちゃって。
「……やっぱり、オレの手じゃあ気持ちよくない?」
「ちがっ」
「じゃあ、ちゃんと言えるよね?」
寂しそうな表情と声色がコロッと変わる。期待に満ちた眼差しが、じっと俺を見つめている。確かな熱を宿した瞳に促されて、俺は口を開いていた。
「ん、ぅ……気持ちい、です……先輩の手で……オナニー、するの……」
振っちゃっている腰の動きは変わらない。けれども、ますます感じてしまっていた。甘く痺れるような心地よさが、爪先にまで広がっていく。
小刻みに震えてしまう全身が熱くて、熱くて。高鳴っている鼓動が煩くて、煩くて。
「……先輩の手に、当たるように、腰、振るの……スゴく、気持ちいい……」
「ん、そっか……可愛いね……」
褒めてくれるように頭を撫でてくれてから、先輩が俺のものを握り直した。今度は手のひらで先っぽを覆うように。俺が腰を振ると、丁度亀頭が擦れてしまうように。
「あ、うぁ……いい……っ……先っぽ、気持ち……あ、あっ……」
軽く突き出すように腰を動かすだけで、ぬめついた先端が痺れるように熱くなる。
腰が止まらなくなってしまう。じくじくと下腹部に募っていた疼きが強くなっていく。
「先ぱ……また、俺、イっちゃ……また、気持ちよくなっちゃ……っ」
気持ちいいのは、夢中で擦りつけてしまっているあそこなのに。言葉に出来ない心地よさは、頭の中にまで広がっているような。そんな錯覚を覚え始めていた時だった。
「イイよ、気持ちよくなって……いっぱい出しちゃおうね……先っぽ俺の手に擦りつけながら気持ちよくなっちゃおうね……」
頭を撫でてもらいながら、微笑む瞳に見つめてもらいながら、囁かれた途端にだった。
「は、ぁ……っ」
一瞬、息の仕方を忘れてしまっていた。
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