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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ それだけなのに、俺の心は酷く満たされていた
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「頬を、撫で……起きて……っっ!?」
自分の口でもなぞってみて、ようやくだった。
「えっ、じゃ、俺が……キス、したの……」
おそるおそる尋ねてみる。実は冗談だよ、だなんて、笑って言ってくれないかななんて。ほんの僅かな期待を胸に。
でも、瞬く間に打ち砕かれてしまった。キレイな笑顔で肯定されてしまった。
「うんっ、気づいてたよ。可愛いことしてくれてるなぁって……スゴく嬉しかった」
「う……」
「でも……まさか、ムラムラしてくれるとは思わなかったなぁ……」
「あ……ぅ……」
「しかも、ほんの悪戯心で手を貸してあげたら、そのままオレの手を使ってオナニーしてくれたし……」
「っ……」
逃げたい。今すぐ逃げてしまいたい。
でも、そんな訳には。だって、それでも悪いのは先に手を出した俺なのだから。止まれなかった俺が悪いのだから。
「……ごめ、なさ、ごめんなさい……あっ……」
謝ることしか出来ないでいると、あそこに淡い感覚が走った。甘く疼くようなそれは、腰の辺りにまで響いてしまう。
なんで? なんで、先輩……握ってくれて?
「ね、さっきの続き見せてくれない?」
何を言われたのか、分からなかった。いや、理解したくなかったんだと思う。
だって、さっきの続きって……そういうことだろ。忘れたくて、忘れて欲しくて仕方がない痴態を、また。
「オレの手を使って、シュンがちゃんと最後まで気持ちよくなれるとこ……オレに見せて?」
「う……」
ハッキリと告げられて、顔の中心がますます熱くなってしまう。恥ずかしくて仕方がない。
「ん……シュンちゃんの……今、びくってしたね? もしかして……もう期待しちゃってる?」
なのに、なんで俺、気持ちよくなって。
「ね、素直な気持ち、聞かせて欲しいな……」
熱い吐息を吹き込むように耳元で囁かれる。先輩の手は動いていない。俺のものを包み込むように、ただ緩く握ってくれているだけだ。
だというのに、何とも言えない心地よさがぞくぞくと背中を走っていってしまう。伝わってくる温もりだけで感じてしまう。
さっきみたく腰を振っちゃってる訳じゃないのに、早くも先輩の手を濡らしちゃって。
「だって、シュンちゃん……見て欲しいって言ってたよね? 気持ちよくなっちゃってるところ……全部オレに見て欲しいって、言ってたよね?」
ああ、そうだった。先輩に見て欲しいんだ。あの熱のこもった瞳で俺だけを、俺を、求めて欲しいんだ。
「あ……っ、うん……見て欲し……ソレイユに、全部…………お願い……見て、下さ……」
「ん……イイよ……」
微笑みかけてもらえて、許可をもらえただけ。
それだけなのに、俺の心は酷く満たされていた。まだ見てもらえていないのに、嬉しくて、嬉しくて。
……ちょっとだけ、イってしまっていた。
先輩は気づいていたと思う。分かりやすく腰をビクンっと跳ねさせてしまっていたから。
でも、指摘されることはなかった。はっ、はっ……と息を乱す俺の頭を撫でてくれた。まるで、良くできましたって褒めてもらえたみたいだった。
「ちゃんと見ててあげる……だから、いっぱい気持ちよくなっていいんだからね」
「はぃ……ありがとう、ございます……」
口づけてもらえて、ふわふわと舞い上がっている気分がますます上がってしまう。先輩の手の中にある俺のものは、いまだに硬く勃ち上がったままだった。
自分の口でもなぞってみて、ようやくだった。
「えっ、じゃ、俺が……キス、したの……」
おそるおそる尋ねてみる。実は冗談だよ、だなんて、笑って言ってくれないかななんて。ほんの僅かな期待を胸に。
でも、瞬く間に打ち砕かれてしまった。キレイな笑顔で肯定されてしまった。
「うんっ、気づいてたよ。可愛いことしてくれてるなぁって……スゴく嬉しかった」
「う……」
「でも……まさか、ムラムラしてくれるとは思わなかったなぁ……」
「あ……ぅ……」
「しかも、ほんの悪戯心で手を貸してあげたら、そのままオレの手を使ってオナニーしてくれたし……」
「っ……」
逃げたい。今すぐ逃げてしまいたい。
でも、そんな訳には。だって、それでも悪いのは先に手を出した俺なのだから。止まれなかった俺が悪いのだから。
「……ごめ、なさ、ごめんなさい……あっ……」
謝ることしか出来ないでいると、あそこに淡い感覚が走った。甘く疼くようなそれは、腰の辺りにまで響いてしまう。
なんで? なんで、先輩……握ってくれて?
「ね、さっきの続き見せてくれない?」
何を言われたのか、分からなかった。いや、理解したくなかったんだと思う。
だって、さっきの続きって……そういうことだろ。忘れたくて、忘れて欲しくて仕方がない痴態を、また。
「オレの手を使って、シュンがちゃんと最後まで気持ちよくなれるとこ……オレに見せて?」
「う……」
ハッキリと告げられて、顔の中心がますます熱くなってしまう。恥ずかしくて仕方がない。
「ん……シュンちゃんの……今、びくってしたね? もしかして……もう期待しちゃってる?」
なのに、なんで俺、気持ちよくなって。
「ね、素直な気持ち、聞かせて欲しいな……」
熱い吐息を吹き込むように耳元で囁かれる。先輩の手は動いていない。俺のものを包み込むように、ただ緩く握ってくれているだけだ。
だというのに、何とも言えない心地よさがぞくぞくと背中を走っていってしまう。伝わってくる温もりだけで感じてしまう。
さっきみたく腰を振っちゃってる訳じゃないのに、早くも先輩の手を濡らしちゃって。
「だって、シュンちゃん……見て欲しいって言ってたよね? 気持ちよくなっちゃってるところ……全部オレに見て欲しいって、言ってたよね?」
ああ、そうだった。先輩に見て欲しいんだ。あの熱のこもった瞳で俺だけを、俺を、求めて欲しいんだ。
「あ……っ、うん……見て欲し……ソレイユに、全部…………お願い……見て、下さ……」
「ん……イイよ……」
微笑みかけてもらえて、許可をもらえただけ。
それだけなのに、俺の心は酷く満たされていた。まだ見てもらえていないのに、嬉しくて、嬉しくて。
……ちょっとだけ、イってしまっていた。
先輩は気づいていたと思う。分かりやすく腰をビクンっと跳ねさせてしまっていたから。
でも、指摘されることはなかった。はっ、はっ……と息を乱す俺の頭を撫でてくれた。まるで、良くできましたって褒めてもらえたみたいだった。
「ちゃんと見ててあげる……だから、いっぱい気持ちよくなっていいんだからね」
「はぃ……ありがとう、ございます……」
口づけてもらえて、ふわふわと舞い上がっている気分がますます上がってしまう。先輩の手の中にある俺のものは、いまだに硬く勃ち上がったままだった。
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