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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
その方が、オレが嬉しいからさ、恋人として
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柔らかくて温かいものが頬に触れている。何度も、何度も……時々熱い吐息も感じて。
「……シュン……ん、ん……シュン、シュン……」
重たい瞼を持ち上げて、見えてきた視界には先輩が映っていた。というか、先輩がそのほとんどを占めていた。高い鼻先や頬を擦り寄せてくれながら、俺にキスを送ってくれていて。
「……ソレイユ、先輩……?」
「ん……ああ、シュン、大丈夫? どこか……気分が悪いとか、ない?」
どうやら、都合の良い夢ではなかったようだ。手を伸ばせば簡単に、微笑む先輩に触れることが出来た。手のひらから伝わってくる体温はちゃんと温かい。軽く撫でてみてもしっとりすべすべ。柔らかな頬だ。
きょとんと丸くなっていたタレ目の瞳が、ゆるりと細められていく。口角が緩やかに持ち上がっていく。
「フフ……どうしたの? 急に撫でてくれちゃって……」
擽ったそうな笑みを向けられ、尋ねられ、ようやくボヤケた意識がハッキリとした。ホントに急に俺は何をして。
「っ……ごめんなさ」
慌てて離そうとしてた手が握られた。頬まで押し付けてもらえてしまった。戸惑う俺に先輩が笑みを深める。
「イイよ……シュンの好きな時にオレに触れてくれて。その方が、オレが嬉しいからさ。恋人として」
嬉しい、恋人として。
心の中で噛み締める度に、じんわりと温かさが広がっていく。だらしなく頬が緩みそうになってしまう。
「……ありがとう、ございます」
「どういたしまして。んで、身体の方は大丈夫?」
「はい……大丈夫で」
今まさに思い出したかのよう。気を失ってしまう前の出来事が、一気にあふれ出して、駆け巡っていく。
触れ合った感触も、おかしくってしまいそうな甘い熱も、悩ましげな先輩の声も、表情も……鮮明に焼き付いていて。
「シュン?」
先輩が不思議そうな顔をして俺を見つめている。でも、察しがいい彼にはすぐにバレてしまったようだ。何やら嬉しそうに口角がニヤリと持ち上がっていく。
「……もしかして、思い出しちゃってる? スゴく気持ちよかったよね……可愛かったよ……ずっと夢中で手を動かしてたのも、甘えた声でオレに一緒がいいってお願」
「わーっ!! 勘弁して下さいよ、もうっ!」
思い出しちゃったけど! ホントにスゴく気持ちよかったし、夢中になっちゃったけど!
いくら事実でも、改めて先輩の口から言われてしまうと。すっかり熱くなった顔を隠すべく、ベッドの端で縮こまっている掛け布団へと手を伸ばす。
が、届く前に捕まってしまった。長く引き締まった腕が、俺の腹回りに回される。いとも簡単に抱き寄せられて、腕の中に閉じ込められてしまった。後頭部に感じる弾力のある温もりは、もしかしなくても。
「フフ、ゴメンゴメン……オレが悪かったからさ、機嫌直して?」
雄っぱいの感触に惹かれてしまっている内に、肩に重みが。柔らかな頬が俺の頬にぴたりとくっついてくる。甘えるように擦り寄ってくる。
楽しそうな声からは悪びれた様子はない。でも、別に俺だって、恥ずかしかったってだけで。
「……怒って、ないですから」
「ん、そっか……」
しなやかな指が俺の顎をゆるりと撫でる。後ろを向こうとする前に掴まれて、優しく持ち上げられて、目の前が柔らかな微笑みでいっぱいになった。
「……シュン……ん、ん……シュン、シュン……」
重たい瞼を持ち上げて、見えてきた視界には先輩が映っていた。というか、先輩がそのほとんどを占めていた。高い鼻先や頬を擦り寄せてくれながら、俺にキスを送ってくれていて。
「……ソレイユ、先輩……?」
「ん……ああ、シュン、大丈夫? どこか……気分が悪いとか、ない?」
どうやら、都合の良い夢ではなかったようだ。手を伸ばせば簡単に、微笑む先輩に触れることが出来た。手のひらから伝わってくる体温はちゃんと温かい。軽く撫でてみてもしっとりすべすべ。柔らかな頬だ。
きょとんと丸くなっていたタレ目の瞳が、ゆるりと細められていく。口角が緩やかに持ち上がっていく。
「フフ……どうしたの? 急に撫でてくれちゃって……」
擽ったそうな笑みを向けられ、尋ねられ、ようやくボヤケた意識がハッキリとした。ホントに急に俺は何をして。
「っ……ごめんなさ」
慌てて離そうとしてた手が握られた。頬まで押し付けてもらえてしまった。戸惑う俺に先輩が笑みを深める。
「イイよ……シュンの好きな時にオレに触れてくれて。その方が、オレが嬉しいからさ。恋人として」
嬉しい、恋人として。
心の中で噛み締める度に、じんわりと温かさが広がっていく。だらしなく頬が緩みそうになってしまう。
「……ありがとう、ございます」
「どういたしまして。んで、身体の方は大丈夫?」
「はい……大丈夫で」
今まさに思い出したかのよう。気を失ってしまう前の出来事が、一気にあふれ出して、駆け巡っていく。
触れ合った感触も、おかしくってしまいそうな甘い熱も、悩ましげな先輩の声も、表情も……鮮明に焼き付いていて。
「シュン?」
先輩が不思議そうな顔をして俺を見つめている。でも、察しがいい彼にはすぐにバレてしまったようだ。何やら嬉しそうに口角がニヤリと持ち上がっていく。
「……もしかして、思い出しちゃってる? スゴく気持ちよかったよね……可愛かったよ……ずっと夢中で手を動かしてたのも、甘えた声でオレに一緒がいいってお願」
「わーっ!! 勘弁して下さいよ、もうっ!」
思い出しちゃったけど! ホントにスゴく気持ちよかったし、夢中になっちゃったけど!
いくら事実でも、改めて先輩の口から言われてしまうと。すっかり熱くなった顔を隠すべく、ベッドの端で縮こまっている掛け布団へと手を伸ばす。
が、届く前に捕まってしまった。長く引き締まった腕が、俺の腹回りに回される。いとも簡単に抱き寄せられて、腕の中に閉じ込められてしまった。後頭部に感じる弾力のある温もりは、もしかしなくても。
「フフ、ゴメンゴメン……オレが悪かったからさ、機嫌直して?」
雄っぱいの感触に惹かれてしまっている内に、肩に重みが。柔らかな頬が俺の頬にぴたりとくっついてくる。甘えるように擦り寄ってくる。
楽しそうな声からは悪びれた様子はない。でも、別に俺だって、恥ずかしかったってだけで。
「……怒って、ないですから」
「ん、そっか……」
しなやかな指が俺の顎をゆるりと撫でる。後ろを向こうとする前に掴まれて、優しく持ち上げられて、目の前が柔らかな微笑みでいっぱいになった。
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