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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ ちゃんとお願い出来たハズだ
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手のひらを通して伝わってくる温もりのお陰だろう。変にざわついていた胸の内が不思議なくらいに穏やかになっている。
余裕が生まれたからだろう。触れ合ったままの熱をより感じてしまう。なんでか腰の辺りがそわそわしてしまう。
「ふ……は、ぁ……先輩……」
「ん……落ち着いたみたいだね。じゃあ、ちょっとだけ動かしてみてもいい?」
「……はい……お願い、します……」
「ありがとう」
お礼なんて必要ないのに。俺が先輩としたいんだからさ。
額にキスを送ってくれてから、先輩が腰を僅かに揺らす。密やかな動きに連動して触れ合っていたところが、先輩の大きな先端が俺のものを撫で上げるように動いた。
先輩のものと擦れ合ってしまっている。その事実だけでも俺にとっては目が眩むような、身体が震えてしまうような喜びを感じているってのに。
「あっ、ん……」
俺が濡らしてしまっているからだろう。ぬめついた感触は滑りが良くて、より下腹部がジンと疼いてしまう。
なんだか境もボヤけてしまいそう。どちらなのか、お互いになのか、ドクドクと脈打っている熱によって触れ合っている部分から溶かされてしまいそうな錯覚に陥ってしまう。そんな訳、ないのに。
ただ触れ合ってしまっているだけ、先輩のものと擦れあっているだけ。なのに、ともすれば戸惑いを覚えてしまうほどに、全部が全部初めてな感覚だった。でも、それでも、スゴく。
「気持ちい……?」
「っ……ふ、はぁ……ん、はぃ……気持ちい、です……」
胸の内を言い当てられてしまったけれども、珍しく素直に答えることが出来た。けれども。
……もっとして欲しい。
喉まで出かかっていたお願いを口にすることは出来なかった。とはいえ、先輩にはバレバレなのだろう。
「そっか……じゃあ、もっとしてもいい? シュンのとオレの、一緒に触ってもいい?」
「ん……」
頷けば、微笑んでもらえた。今度は頬に口づけてもらえて、繋いでいる手を優しく握ってくれて。俺の心の準備が整っているか確認するみたいに少しの間見つめてきてから、手が伸びてきた。
大きくて男らしく骨ばっているのにキレイな手。先輩の白い手が、寄り添うように触れ合っている俺のものと先輩のものとをまとめて握りこんだ。
「ふぁ……っ」
分厚い手のひらに包まれて、先輩のものとますますくっついてしまう。握り込まれただけで一際大きく高鳴った心音なんて、先輩に届いている訳がない。
届いていないハズなのに、先輩は待ってくれている。手を動かさずに俺の顔色を窺うように見つめている。そこまで気を遣ってもらってしまっては、いつまでも俺ばかりが受け身でいる訳には。
「は、ん……だい、じょぶ……動かして……もっと、気持ちくして、欲し……」
俺は勇気を出して続きを強請った。ちゃんとお願いすることが出来たハズだ。でも先輩は止まったままだ。反応がない。
いや、違う。軽く見開いた目で俺を食い入るように見つめたまま、微笑んでいた唇を薄く開いたまま、動かない。
「……ソレ、イユ?」
おそるおそる呼んだ途端にだった。たった今、このタイミングでさっきの俺の言葉が遅れて聞こえてきたかのよう。先輩の手が動き始めた。湿り気のある音がベッドの上で響き始めた。
余裕が生まれたからだろう。触れ合ったままの熱をより感じてしまう。なんでか腰の辺りがそわそわしてしまう。
「ふ……は、ぁ……先輩……」
「ん……落ち着いたみたいだね。じゃあ、ちょっとだけ動かしてみてもいい?」
「……はい……お願い、します……」
「ありがとう」
お礼なんて必要ないのに。俺が先輩としたいんだからさ。
額にキスを送ってくれてから、先輩が腰を僅かに揺らす。密やかな動きに連動して触れ合っていたところが、先輩の大きな先端が俺のものを撫で上げるように動いた。
先輩のものと擦れ合ってしまっている。その事実だけでも俺にとっては目が眩むような、身体が震えてしまうような喜びを感じているってのに。
「あっ、ん……」
俺が濡らしてしまっているからだろう。ぬめついた感触は滑りが良くて、より下腹部がジンと疼いてしまう。
なんだか境もボヤけてしまいそう。どちらなのか、お互いになのか、ドクドクと脈打っている熱によって触れ合っている部分から溶かされてしまいそうな錯覚に陥ってしまう。そんな訳、ないのに。
ただ触れ合ってしまっているだけ、先輩のものと擦れあっているだけ。なのに、ともすれば戸惑いを覚えてしまうほどに、全部が全部初めてな感覚だった。でも、それでも、スゴく。
「気持ちい……?」
「っ……ふ、はぁ……ん、はぃ……気持ちい、です……」
胸の内を言い当てられてしまったけれども、珍しく素直に答えることが出来た。けれども。
……もっとして欲しい。
喉まで出かかっていたお願いを口にすることは出来なかった。とはいえ、先輩にはバレバレなのだろう。
「そっか……じゃあ、もっとしてもいい? シュンのとオレの、一緒に触ってもいい?」
「ん……」
頷けば、微笑んでもらえた。今度は頬に口づけてもらえて、繋いでいる手を優しく握ってくれて。俺の心の準備が整っているか確認するみたいに少しの間見つめてきてから、手が伸びてきた。
大きくて男らしく骨ばっているのにキレイな手。先輩の白い手が、寄り添うように触れ合っている俺のものと先輩のものとをまとめて握りこんだ。
「ふぁ……っ」
分厚い手のひらに包まれて、先輩のものとますますくっついてしまう。握り込まれただけで一際大きく高鳴った心音なんて、先輩に届いている訳がない。
届いていないハズなのに、先輩は待ってくれている。手を動かさずに俺の顔色を窺うように見つめている。そこまで気を遣ってもらってしまっては、いつまでも俺ばかりが受け身でいる訳には。
「は、ん……だい、じょぶ……動かして……もっと、気持ちくして、欲し……」
俺は勇気を出して続きを強請った。ちゃんとお願いすることが出来たハズだ。でも先輩は止まったままだ。反応がない。
いや、違う。軽く見開いた目で俺を食い入るように見つめたまま、微笑んでいた唇を薄く開いたまま、動かない。
「……ソレ、イユ?」
おそるおそる呼んだ途端にだった。たった今、このタイミングでさっきの俺の言葉が遅れて聞こえてきたかのよう。先輩の手が動き始めた。湿り気のある音がベッドの上で響き始めた。
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