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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 今まで散々やってきたのに、手グセで出来るハズなのに
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早速俺は行動に移そうとした。万が一にも先輩の気が変わってしまわぬようにと背を屈めて、筋肉質な太ももの間に顔を寄せようとしていた。
「ちょっと、待って……」
ズボンのベルトに手をかけようとしたところで制止をかけられて、胸の辺りに重さを覚えた。予期していた不安が現実に。
「その体勢じゃあ、シュンちゃんがやり辛いでしょ? オレ、こっちに座るからさ、シュンちゃんはベッドから降りてくれないかな?」
ならなかった。先輩はベッドの端を指差してから、カーペットを指差した。確かに、寝そべってやるよりも、こっちの方がやりやすいかもしれない。座っている先輩の股の間に、お邪魔させてもらった方が。
「分かりました」
頷いてからベッドを降り、カーペットの上で膝立ちになって待つ。先輩は安堵の表情に照れを滲ませながらベッドの縁に腰掛けた。
リラックスするように長い脚を大股に広げたところで、その間へと入らせてもらう。先輩の予想通り、高さは丁度良かった。
俺が少し身体を前のめりにすれば、すぐに届いてしまうというベストポジション。今更ながら、眼前にあるズボン中心の膨らみに心臓が煩くなってしまう。あれ? もしかして、少しだけ勃ってない?
「……失礼、しますね?」
「……うん」
一言かけてから俺は改めて先輩のベルトに手をかけた。まだまだスタートラインにすら立てていないのだ。これくらい、ササッとスマートにやってのけるつもりでいた。
「……外そうか? オレが」
「も、もう少しっ……もう少しで外せますから」
「フフ、そっか……じゃあ、よろしくね」
めっちゃカッコ悪い! 今の俺、目茶苦茶カッコ悪いよ!!
バックルを外すくらい慣れたもののハズ。今まで散々やってきたのに。寝惚けていようが、考え事しながらであろうが関係ない。手グセで出来るハズなのに。
だというのに、一番決めないといけないタイミングで最悪のコンディション。ただ金具を外すだけの動作が上手くいかずに、カッチャカッチャと金属音を打ち鳴らすだけになってしまっている。そりゃあ、先輩も見かねて助け舟を出すさ。俺だって出す。
顔が熱を持てば持つほど、気持ちが焦れば焦るほど分からなくなってしまう。ただのバックルが知恵の輪のように思えてきた時、唐突に今までの苦戦がウソだったかのようにあっさりと金具が外れた。
「…………あ、やった、出来たっ」
「うんうん、よく外せたね。えらいえらい」
「へへへ……」
思わず顔を上げていた俺の頭を先輩が優しく撫でてくれる。ようやくこなせた安心感も相まって、俺はごく自然に受け入れてしまっていた。
「って、まだベルト外せただけですからっ、簡単に褒めてくれないで下さいっ! まだまだ全然先輩にお返し出来ていないんですからっ」
「そうだね、オレの為によく頑張ってくれてるね、フフ」
「うぅ……」
そりゃあ、今更だろう。いくら強がったって、見栄を張ったって、もうすでに喜んじゃった後なのだから。
微笑ましそうに俺を見つめる眼差しにもう一度熱を灯してやろうと、俺は躍起になってしまった。情緒もなんもすっ飛ばして、先輩のズボンのホックを外し、チャックを下ろしていた。
そうして、その勢いのままボクサータイプのウェストゴムに指をかけ、下へと下げていた。
「っ……あ……」
飛び出るように出てきたものが、太くて長い竿が俺の鼻先を掠めた。ところどころに血管の浮き出た見た目に反して、特有の雄臭さはなかった。俺が好んで使っているボディーソープの香りがした。
「ちょっと、待って……」
ズボンのベルトに手をかけようとしたところで制止をかけられて、胸の辺りに重さを覚えた。予期していた不安が現実に。
「その体勢じゃあ、シュンちゃんがやり辛いでしょ? オレ、こっちに座るからさ、シュンちゃんはベッドから降りてくれないかな?」
ならなかった。先輩はベッドの端を指差してから、カーペットを指差した。確かに、寝そべってやるよりも、こっちの方がやりやすいかもしれない。座っている先輩の股の間に、お邪魔させてもらった方が。
「分かりました」
頷いてからベッドを降り、カーペットの上で膝立ちになって待つ。先輩は安堵の表情に照れを滲ませながらベッドの縁に腰掛けた。
リラックスするように長い脚を大股に広げたところで、その間へと入らせてもらう。先輩の予想通り、高さは丁度良かった。
俺が少し身体を前のめりにすれば、すぐに届いてしまうというベストポジション。今更ながら、眼前にあるズボン中心の膨らみに心臓が煩くなってしまう。あれ? もしかして、少しだけ勃ってない?
「……失礼、しますね?」
「……うん」
一言かけてから俺は改めて先輩のベルトに手をかけた。まだまだスタートラインにすら立てていないのだ。これくらい、ササッとスマートにやってのけるつもりでいた。
「……外そうか? オレが」
「も、もう少しっ……もう少しで外せますから」
「フフ、そっか……じゃあ、よろしくね」
めっちゃカッコ悪い! 今の俺、目茶苦茶カッコ悪いよ!!
バックルを外すくらい慣れたもののハズ。今まで散々やってきたのに。寝惚けていようが、考え事しながらであろうが関係ない。手グセで出来るハズなのに。
だというのに、一番決めないといけないタイミングで最悪のコンディション。ただ金具を外すだけの動作が上手くいかずに、カッチャカッチャと金属音を打ち鳴らすだけになってしまっている。そりゃあ、先輩も見かねて助け舟を出すさ。俺だって出す。
顔が熱を持てば持つほど、気持ちが焦れば焦るほど分からなくなってしまう。ただのバックルが知恵の輪のように思えてきた時、唐突に今までの苦戦がウソだったかのようにあっさりと金具が外れた。
「…………あ、やった、出来たっ」
「うんうん、よく外せたね。えらいえらい」
「へへへ……」
思わず顔を上げていた俺の頭を先輩が優しく撫でてくれる。ようやくこなせた安心感も相まって、俺はごく自然に受け入れてしまっていた。
「って、まだベルト外せただけですからっ、簡単に褒めてくれないで下さいっ! まだまだ全然先輩にお返し出来ていないんですからっ」
「そうだね、オレの為によく頑張ってくれてるね、フフ」
「うぅ……」
そりゃあ、今更だろう。いくら強がったって、見栄を張ったって、もうすでに喜んじゃった後なのだから。
微笑ましそうに俺を見つめる眼差しにもう一度熱を灯してやろうと、俺は躍起になってしまった。情緒もなんもすっ飛ばして、先輩のズボンのホックを外し、チャックを下ろしていた。
そうして、その勢いのままボクサータイプのウェストゴムに指をかけ、下へと下げていた。
「っ……あ……」
飛び出るように出てきたものが、太くて長い竿が俺の鼻先を掠めた。ところどころに血管の浮き出た見た目に反して、特有の雄臭さはなかった。俺が好んで使っているボディーソープの香りがした。
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