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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
貴方の全てが魅力にあふれている
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ソレイユ先輩が一緒に居てくれている。それだけで見慣れている部屋の景色が全く別物に、特別に見えてくるから不思議だ。それは今しがた後にしたリビングでも、今着いたばかりの洗面所においても変わりはない。
鼓動はすでに駆け足だし、視界も勝手にうろちょろしちゃって落ち着かない。洗濯機の横とか、無造作に洗剤が置かれた部屋の隅とか、滅多に見ることのないところまで見てしまう。意味なんて何も無いのに。
後ろ手で先輩が閉めたドアの音が妙に大きく聞こえた。
「よっと……」
繋いでいくれていた手を離してから、早くも先輩は服をたくし上げた。相変わらず思い切りがいい。いや、まぁ、一緒にお風呂に入るんだから、脱がないと話にならないのだが。
正面からでもカッコよかった身体は横から見てもやっぱりカッコいい。むしろ身体のラインに関してはこっちから見たが色っぽいかも。特に括れた腰から引き締まったお尻の辺りとか。
不躾な視線を向け続けている間も先輩はマイペース。脱いだ服と肌着とを分けてから手早く畳み、脱衣カゴへと。スムーズな動きは勝手知ってる我が家のよう。あれ? 俺、とっくに先輩と同棲出来てた?
願望マシマシな錯覚を覚えてしまっていた俺を現実に引き戻したのは、微かに聞こえ始めた金属を打ち鳴らすような音。先輩がベルトを外していた。
上の方だけでなく、下の方もあっさりと。ズボンもボクサータイプのパンツさえもスルリと脱いでしまった。しなやかな足の白さが眩しい。
手にしていた服と下着をカゴに入れた後でも、先輩はタオルで隠すことはしない。堂々と鍛え抜かれた四肢を惜しげもなく俺の前に晒している。
どうあがいても意志の弱い俺は欲に勝つことは難しいようだ。瞬きをすることも忘れて見入ってしまっていた。魅力的な男らしい身体だけでなく、同じ男として気になってしまうあそこも。
「……ん、やっぱ気になっちゃう?」
流石に着替えることなく見つめてしまっていては、先輩も声をかけずにはいられなかったらしかった。
顔だけ俺の方を向いた先輩は少しだけ照れくさそう。こんな時でも俺に気を使おうとしてくれているのかニコっと口角を持ち上げ、冗談めかした調子で尋ねてきた。だというのに俺は。
「……オレンジ」
「ん?」
「あ……っ、いや、その……」
デリカシーのないことをつい口走ってしまっていた。悪戯っぽい笑みを浮かべた先輩は気づいているのかいないのか。ニコニコと目尻を下げながら俺の肩へと腕を回してくる。
「なになにー? 遠慮しないで言っちゃいなよ? どんな感想でも受け止めるからさ」
「……そ、そちらもオレンジ色なんですね」
「あー……そっちかぁー……」
どうやら気づいていなかったらしかった。どこか残念そうに片方の眉を下げて笑いながら、ご自身の引き締まった太ももの間を見下ろしている。
離れないようにする為か、抱き寄せている腕に力を込めながら、これ見よがしに耳元で囁いてきた。微かにかかってきた吐息に勝手に肩が跳ねてしまう。
「……オレ、結構自信あったんだけどなぁ……太さとか長さとかさ……そっちの方は何とも思わなかったの?」
「っ……な、何とも思わない訳が」
「じゃあさ、じゃあさっ、雄っぱいとどっちが魅力的?」
なんで、こんなにはしゃいでいるんだろうか? なんで、こんなに言わせたいんだろうか?
意図は分からない。けれども、どっちかと問われたところで答えが変わることはない。
「……選べませんよ、どっちかなんて……俺にとって先輩は全部が魅力的なんですから……今みたいに可愛いところも、カッコいいところも」
とんでもなく俺は欲張りで、どうしようもなく先輩のことが好きなのだから。
鼓動はすでに駆け足だし、視界も勝手にうろちょろしちゃって落ち着かない。洗濯機の横とか、無造作に洗剤が置かれた部屋の隅とか、滅多に見ることのないところまで見てしまう。意味なんて何も無いのに。
後ろ手で先輩が閉めたドアの音が妙に大きく聞こえた。
「よっと……」
繋いでいくれていた手を離してから、早くも先輩は服をたくし上げた。相変わらず思い切りがいい。いや、まぁ、一緒にお風呂に入るんだから、脱がないと話にならないのだが。
正面からでもカッコよかった身体は横から見てもやっぱりカッコいい。むしろ身体のラインに関してはこっちから見たが色っぽいかも。特に括れた腰から引き締まったお尻の辺りとか。
不躾な視線を向け続けている間も先輩はマイペース。脱いだ服と肌着とを分けてから手早く畳み、脱衣カゴへと。スムーズな動きは勝手知ってる我が家のよう。あれ? 俺、とっくに先輩と同棲出来てた?
願望マシマシな錯覚を覚えてしまっていた俺を現実に引き戻したのは、微かに聞こえ始めた金属を打ち鳴らすような音。先輩がベルトを外していた。
上の方だけでなく、下の方もあっさりと。ズボンもボクサータイプのパンツさえもスルリと脱いでしまった。しなやかな足の白さが眩しい。
手にしていた服と下着をカゴに入れた後でも、先輩はタオルで隠すことはしない。堂々と鍛え抜かれた四肢を惜しげもなく俺の前に晒している。
どうあがいても意志の弱い俺は欲に勝つことは難しいようだ。瞬きをすることも忘れて見入ってしまっていた。魅力的な男らしい身体だけでなく、同じ男として気になってしまうあそこも。
「……ん、やっぱ気になっちゃう?」
流石に着替えることなく見つめてしまっていては、先輩も声をかけずにはいられなかったらしかった。
顔だけ俺の方を向いた先輩は少しだけ照れくさそう。こんな時でも俺に気を使おうとしてくれているのかニコっと口角を持ち上げ、冗談めかした調子で尋ねてきた。だというのに俺は。
「……オレンジ」
「ん?」
「あ……っ、いや、その……」
デリカシーのないことをつい口走ってしまっていた。悪戯っぽい笑みを浮かべた先輩は気づいているのかいないのか。ニコニコと目尻を下げながら俺の肩へと腕を回してくる。
「なになにー? 遠慮しないで言っちゃいなよ? どんな感想でも受け止めるからさ」
「……そ、そちらもオレンジ色なんですね」
「あー……そっちかぁー……」
どうやら気づいていなかったらしかった。どこか残念そうに片方の眉を下げて笑いながら、ご自身の引き締まった太ももの間を見下ろしている。
離れないようにする為か、抱き寄せている腕に力を込めながら、これ見よがしに耳元で囁いてきた。微かにかかってきた吐息に勝手に肩が跳ねてしまう。
「……オレ、結構自信あったんだけどなぁ……太さとか長さとかさ……そっちの方は何とも思わなかったの?」
「っ……な、何とも思わない訳が」
「じゃあさ、じゃあさっ、雄っぱいとどっちが魅力的?」
なんで、こんなにはしゃいでいるんだろうか? なんで、こんなに言わせたいんだろうか?
意図は分からない。けれども、どっちかと問われたところで答えが変わることはない。
「……選べませんよ、どっちかなんて……俺にとって先輩は全部が魅力的なんですから……今みたいに可愛いところも、カッコいいところも」
とんでもなく俺は欲張りで、どうしようもなく先輩のことが好きなのだから。
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