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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ せめて行動だけでも
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……何で、ドキドキしちゃっているんだろう? 何で、嬉しいなって思っちゃったんだろう?
浮かんだものの、すぐさま快楽に流されていく。親指の腹で何度か裏筋を擦られて、俺はとっさに掴んだ先輩の腕に力を込めながら、広げたままの足を震わせていた。
「んぁっ、あっ、あひ……っ……はぁ、はっ、んん……」
「……可愛いね……甘くイっちゃってたのも含めて、もう何度目かな? ずっと気持ちよくなれちゃってるね……ずっとオレの手に出しちゃってるね……」
耳の下辺りに口づけてくれてから、先輩はタレ目の瞳をうっとり細めた。テラテラと濡れている手を見せつけるように俺の目の前で広げた。長くて骨ばった指と指との間を、俺が放ってしまったものがトロリと伝っている。
熱に浮かされた頭はとっくにくらくら。他にも色々とあやふやになりかけてるけれど自分の身体だ。指摘されなくても、見せてくれなくても、分かっていた。まるで壊れた蛇口みたい。反り上がったままの俺のものは、ただひたすらに先輩の手のひらを濡らし続けている。
自分でもびっくりだ。そんなに出せるものがあったのかって。でも、実際に俺は繰り返し何度も放ってしまっている。白く粘ついているのは当然としても、先走りと似た透明な水までも。
何でかなんて考えている暇も、戸惑う暇もない。
今も尚、こみ上げ続けている射精感、止まることのない腰の震え、ずっと俺を満たし続けている多幸感と心地よさ。もう、おかしくなりそうだ。いや、もうなっている。気持ちがよ過ぎて。
息はずっと乱れたままだし、心臓は暴れ狂っているし、目の焦点も合わない。それでもどうでもよくなってしまう。だって、気持ちがいい。このままでずっといたいって思っちゃうくらい気持ちがいいんだ。
ただただ喘いでいるとさらなる刺激が追加された。濡れた指先が乳首をそっと摘んできたんだ。こっちも、優しく優しく甘やかされるだけ。指の腹の間に挟まれたまま撫でられるだけ。
でも、気持ちよさが段違いだ。さっきまでも大概だったのに、それよりも短いスパンで込み上げてきて。
「うぁ……あっ、あっ……ん、んぅ……」
「フフ、今度はドライでイっちゃったね……気持ちいいね? 先っぽも、乳首も、ずっと気持ちいいね?」
「は、はっ……ふぁっ、あんっ、ひぅ……あ、あ、あッ……」
「もう答える余裕もなくなっちゃったか……ちょっと前からオレのこと、見ているようで見えなくなっちゃってたもんね……それでも夢中で腰振っちゃって、いっぱい気持ちよくなろうとしてて可愛いね……」
目の前がだんだんとボヤけていってしまう。もう、優しい微笑みが見えない。
音まで遠退いていってしまう。あんなに騒がしかった心音も、俺が鳴らしてしまっているはしたない音も聞こえない。自分の声じゃないような、上擦った高い声も。幸い、嬉しそうな先輩の声だけは、まだ聞き取ることが出来ているけれども。
気持ちよさが全身に広がり過ぎたんだろうか。よく分からなくなっている。先輩の指で乳首を転がされているのが気持ちいいとか、尿道口を撫でられたのが気持ちがいいとか、イっちゃって気持ちがいいとか。そういう明確なのが分からなくなっている。
ただ、気持ちいいってだけ。ずっとずっと気持ちいいだけ。
「ああ、もう簡単に潮まで吹けるようになっちゃって……シュンちゃんは、気持ちいいことが好きなんだね? ホントにオレに触られるのが大好きなんだね?」
頷けたんだろうか。先輩のことが大好きだって。ダメになってしまっている口の代わりに、せめて行動だけでも伝えることが出来たんだろうか。
「そっか……オレも愛してるよ、シュン……何も出せなくなっても、ずっとオレが甘やかしてあげるね……だから、好きなだけ気持ちよくなっていいんだよ? ……オレのことしか考えられなくなるくらい、気持ちよくなって欲しいな」
真っ白だった目の前が、眩い光が薄れていくように徐々に真っ暗へと飲まれていく最中。俺は何度目かの嬉しい告白を、愛の囁きを聞いた気がした。
浮かんだものの、すぐさま快楽に流されていく。親指の腹で何度か裏筋を擦られて、俺はとっさに掴んだ先輩の腕に力を込めながら、広げたままの足を震わせていた。
「んぁっ、あっ、あひ……っ……はぁ、はっ、んん……」
「……可愛いね……甘くイっちゃってたのも含めて、もう何度目かな? ずっと気持ちよくなれちゃってるね……ずっとオレの手に出しちゃってるね……」
耳の下辺りに口づけてくれてから、先輩はタレ目の瞳をうっとり細めた。テラテラと濡れている手を見せつけるように俺の目の前で広げた。長くて骨ばった指と指との間を、俺が放ってしまったものがトロリと伝っている。
熱に浮かされた頭はとっくにくらくら。他にも色々とあやふやになりかけてるけれど自分の身体だ。指摘されなくても、見せてくれなくても、分かっていた。まるで壊れた蛇口みたい。反り上がったままの俺のものは、ただひたすらに先輩の手のひらを濡らし続けている。
自分でもびっくりだ。そんなに出せるものがあったのかって。でも、実際に俺は繰り返し何度も放ってしまっている。白く粘ついているのは当然としても、先走りと似た透明な水までも。
何でかなんて考えている暇も、戸惑う暇もない。
今も尚、こみ上げ続けている射精感、止まることのない腰の震え、ずっと俺を満たし続けている多幸感と心地よさ。もう、おかしくなりそうだ。いや、もうなっている。気持ちがよ過ぎて。
息はずっと乱れたままだし、心臓は暴れ狂っているし、目の焦点も合わない。それでもどうでもよくなってしまう。だって、気持ちがいい。このままでずっといたいって思っちゃうくらい気持ちがいいんだ。
ただただ喘いでいるとさらなる刺激が追加された。濡れた指先が乳首をそっと摘んできたんだ。こっちも、優しく優しく甘やかされるだけ。指の腹の間に挟まれたまま撫でられるだけ。
でも、気持ちよさが段違いだ。さっきまでも大概だったのに、それよりも短いスパンで込み上げてきて。
「うぁ……あっ、あっ……ん、んぅ……」
「フフ、今度はドライでイっちゃったね……気持ちいいね? 先っぽも、乳首も、ずっと気持ちいいね?」
「は、はっ……ふぁっ、あんっ、ひぅ……あ、あ、あッ……」
「もう答える余裕もなくなっちゃったか……ちょっと前からオレのこと、見ているようで見えなくなっちゃってたもんね……それでも夢中で腰振っちゃって、いっぱい気持ちよくなろうとしてて可愛いね……」
目の前がだんだんとボヤけていってしまう。もう、優しい微笑みが見えない。
音まで遠退いていってしまう。あんなに騒がしかった心音も、俺が鳴らしてしまっているはしたない音も聞こえない。自分の声じゃないような、上擦った高い声も。幸い、嬉しそうな先輩の声だけは、まだ聞き取ることが出来ているけれども。
気持ちよさが全身に広がり過ぎたんだろうか。よく分からなくなっている。先輩の指で乳首を転がされているのが気持ちいいとか、尿道口を撫でられたのが気持ちがいいとか、イっちゃって気持ちがいいとか。そういう明確なのが分からなくなっている。
ただ、気持ちいいってだけ。ずっとずっと気持ちいいだけ。
「ああ、もう簡単に潮まで吹けるようになっちゃって……シュンちゃんは、気持ちいいことが好きなんだね? ホントにオレに触られるのが大好きなんだね?」
頷けたんだろうか。先輩のことが大好きだって。ダメになってしまっている口の代わりに、せめて行動だけでも伝えることが出来たんだろうか。
「そっか……オレも愛してるよ、シュン……何も出せなくなっても、ずっとオレが甘やかしてあげるね……だから、好きなだけ気持ちよくなっていいんだよ? ……オレのことしか考えられなくなるくらい、気持ちよくなって欲しいな」
真っ白だった目の前が、眩い光が薄れていくように徐々に真っ暗へと飲まれていく最中。俺は何度目かの嬉しい告白を、愛の囁きを聞いた気がした。
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