325 / 516
細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 気づいてしまった矛盾
しおりを挟む いましめ太郎といましめ花子と名付けた2匹の太ったマルモットは、ヒエラの助言とサマリエの頑張りによってダイエットが成功しつつあった。ヒエラから提案された、水中散歩が功を奏し、2匹は足腰を痛めることなく、運動ができるようになり、ゆっくりではあるが体重の数値は下降していった。
(まだまだ勉強することが山積みね……!)
自分1人では解決できなかったことを痛感して、サマリエはモンスターたちの世話をしつつ、図書室通いも続けていた。そこで攻略対象であるハントを度々、見かけるが、触らぬ神に祟りなし。サマリエはあくまで図書室を利用する一生徒として、目立たぬように静かに行動していた。
一方、ハントは、相変わらず、改造した作業着を着こなし、いつも違う女生徒を連れていた。ある日はギャル系、ある日は控えめなお嬢様系、ある日は至って普通の女の子、ある日は誰かを呪い殺せそうな魔女系とハントの女性の好みは幅が広かった。
サマリエが持つハントの情報は、極度の女好きであるということ。浮気症で、いつも複数の女性と付き合っていること。
(私は壁……私は空気……)
図書室にいるときは常にそう心で唱え、サマリエはハントに目をつけられることなく、日々を過ごせていた。
その日も、サマリエは図書室に寄ってからモンスター舎に向かっていた。と、草むらから微かな鳴き声が聞こえる。
(なんだ? 何かいるのかな?)
軽い気持ちで草むらを覗いたサマリエは手で口を覆った。
草むらに身を隠すようにしていたのは、ひどく弱った青い鱗のドラゴンもどきだった。ピーキー……と弱々しく鳴き、白く濁った瞳でサマリエを見上げた。下半身から大量に出血していて、立てないようだ。ドラゴンもどきのいる場所は血溜まりが出来ている。
「ひどい……!」
サマリエは呟いて、そっとドラゴンもどきに手を差し伸べた。刺激しないように、まずは匂いを嗅がせて安心させようとしたが、ドラゴンもどきは鼻を動かす元気もないらしい。
「大丈夫……大丈夫よ……」
囁くような声で言いながら、サマリエはドラゴンもどきを抱え上げた。ドラゴンもどきの血が作業着に滴る。血の臭いが一層濃くなった。
(なんて軽いんだろう……)
翼を持つドラゴンもどきが空を飛べないのは、翼に対して体が重すぎるからだという。なのに、このドラゴンもどきは自身の翼を使って飛べそうなほどに体が軽かった。
(出血のせい……?)
とにかくモンスター医に診せるため、サマリエはドラドンもどきを抱えて、駆け出そうとした。と、その時、ヒエラが目の前に飛び出してきた。
「大丈夫ですか……!? サマリエさん!」
それまでで1番大きな声を出したヒエラに、驚くサマリエ。
(な、なんだコイツ……! なんでこう変なタイミングで遭遇するんだ?)
ゾワゾワとしたものを感じながら、サマリエはついていくと言って聞かないヒエラと共に、モンスター医の元へ向かった。
アカデミーには育成科と調教科と、もう1つ、治療科がある。
育成科ではモンスターを育てる育成師を、調教科ではモンスターを操る調教師を、そして治療科ではモンスターを治療するモンスター医を育てている。
育成科でも、モンスターの治療に関することは学ぶが、それはごく初歩的な擦り傷切り傷の手当てや、薬の飲ませ方だけだ。大量に出血している場合は、育成科のサマリエにはどうすることもできない。
「サマリエさん、制服が……」
血に染まっていくサマリエの作業着を見て、ヒエラは青い顔をしている。
「制服なんて、今、どうでもいいでしょう!?
それより、早く連れて行かないと!!」
半ば怒鳴るように言ったサマリエに、ヒエラは頬を赤らめた。
「治療なら、ライミ先生がいるはず、です」
アカデミーの教師兼、モンスター医のライミは、優秀という噂だが、科の違うサマリエは彼の授業を受けたこともなく、顔を知っている程度だ。ゲームでの知識もない。
ヒエラの先導で、治療科へ急ぐ。サマリエの腕の中で、ドラゴンもどきはぐったりとしていた。
血だらけのドラゴンもどきを抱いて駆け込んだサマリエを見て、ライミはすぐに手術の準備を始めた。ドラゴンもどきは手術台に連れて行かれ、サマリエは簡単に事情を聞かれた。が、草むらで見つけた以外、何も有益な情報を持っていなかった。
サマリエは、ドラゴンもどきの様子が気になったが、血だらけの作業着を着替えなければいけなかったし、マル太郎たちの世話もしなければならなかったので、手術が始まってすぐにヒエラに帰るよう言われた。
まずは寮に戻って着替えを済ませてから、サマリエは心ここにあらずといった様子でマル太郎たちの世話をし、陽が沈んで夜が来る頃にもう1度、治療科に足を運んだ。
もしかしたら、もう誰もいないかもしれないと思いつつ、しかし、足は駆け出していた。
「あ、サマリエさん! 手術は先ほど、終わりましたよ」
治療科の建物の前でヒエラが待ち受けていたように言った。暗がりから急に出てきたので、サマリエは心臓が飛び出そうなほど驚いた。
「ひっ! 暗がりから急に現れないでくださいよ!!」
「あ、ごめんなさい……癖で」
(どんな癖だよ!)
心の中で激しくツッコミを入れ、それよりも、ドラゴンもどきの容態が気になって、サマリエは治療科の建物を仰ぎ見た。堅牢な石造りの建物が、済ました顔で佇んでいる。
「危ないところだったみたいですけど、手術は無事成功したようです……」
いくらか気落ちした様子で、ヒエラが言った。
「そうなんですね! 良かった……」
ほぅっと息を吐き、サマリエはその場にしゃがんだ。
(また救えなかったら、どうしようかと思った……)
サマリエの瞳に、涙が滲む。そこに、低い声が降ってきた。
「お前、本当に、あのドラゴンもどきのこと知らないんだな?」
落ち着いているが、怒りを含んだ声に顔を上げると、ライミが手巻きタバコをふかしながら、しゃがんでいたサマリエを見下ろしていた。
流した前髪に左目が隠れている。身長はヒエラと同じくらいだが、並ぶと、ヒエラのひょろひょろ具合が際立った。ライミは鍛えているのか、白衣を着ていても、厚い胸板がその存在を主張している。
「ドラゴンもどき、大丈夫なんですか?」
すでに涙は引っ込んでいた。ライミは吸い込んだタバコの煙を、サマリエにかからないよう、顔を背けて吐き出してから、話し始めた。
「とりあえず、出血は止めた。治療科で飼ってるドラゴンもどきから輸血もした。今のところは落ち着いてる」
「あの子、なんであんな怪我をしてたんだろう……」
「うん? あれは出産のさせすぎだ。どこの誰だか知らないが、産めるだけ産ませて、もう使えないと思ったから捨てたんだろう」
「誰がそんなことを?!」
「さぁな、俺はお前を疑ってたが、どうやら、その様子じゃ、ドラゴンもどきの飼い主はお前じゃないみたいだな」
(疑われてたのか……まぁ、でも、そうか、殺人事件なんかじゃ、第一発見者を疑うのが鉄則だもんね……これ、殺人事件じゃないけど)
1人で納得するサマリエに、ライミの尋問が続く。
「ドラゴンもどきを見つけた場所は?」
「図書室からの帰り道です。あそこはちょうど、育成科の男子寮に行く道と女子寮に行く道の分岐点でした」
「犯人は生徒の中にいるってことか」
言われて、はたと気づいた。校舎から寮までは、アカデミーの私有地となっている。そこにわざわざ、外部の人間がモンスターを捨てにくるとは考えにくい。行き交う人間はほとんどアカデミーの関係者で見知った顔がほとんどだ。見たことのない人間がうろついていると嫌でも目立つ。授業中ならば、人通りが全くと言っていいほどないが、ドラゴンもどきの出血具合から見て、捨てられたのは、授業が終わった後と思われる。
「おそらく、ドラゴンもどきを捨てたのは、育成科の生徒だ。アカデミーで管理しているモンスター記録とモンスター舎にいるモンスターを確認すれば、犯人がわかるんじゃないか?」
ライミはヒエラを横目で睨みながら言った。ヒエラは萎縮して、地面を見つめている。
「ヒエラ先生! 犯人、探してくれますよね?」
「あ、はい……! アカデミーから貸与されているモンスターを傷つけるのは、退学処分にあたりますしね」
(いや、そうゆうことじゃないだろ……)
サマリエは喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込んだ。余計なことを言って、せっかくやる気になっているヒエラの気力を削ぐのはまずい。
サマリエとヒエラのやり取りを、タバコをふかしながら眺めていたライミも、眉をピクリと動かして、何か言いたげだったが、おそらく、サマリエと同じ考えだったのだろう。何も言うことはなかった。
(まだまだ勉強することが山積みね……!)
自分1人では解決できなかったことを痛感して、サマリエはモンスターたちの世話をしつつ、図書室通いも続けていた。そこで攻略対象であるハントを度々、見かけるが、触らぬ神に祟りなし。サマリエはあくまで図書室を利用する一生徒として、目立たぬように静かに行動していた。
一方、ハントは、相変わらず、改造した作業着を着こなし、いつも違う女生徒を連れていた。ある日はギャル系、ある日は控えめなお嬢様系、ある日は至って普通の女の子、ある日は誰かを呪い殺せそうな魔女系とハントの女性の好みは幅が広かった。
サマリエが持つハントの情報は、極度の女好きであるということ。浮気症で、いつも複数の女性と付き合っていること。
(私は壁……私は空気……)
図書室にいるときは常にそう心で唱え、サマリエはハントに目をつけられることなく、日々を過ごせていた。
その日も、サマリエは図書室に寄ってからモンスター舎に向かっていた。と、草むらから微かな鳴き声が聞こえる。
(なんだ? 何かいるのかな?)
軽い気持ちで草むらを覗いたサマリエは手で口を覆った。
草むらに身を隠すようにしていたのは、ひどく弱った青い鱗のドラゴンもどきだった。ピーキー……と弱々しく鳴き、白く濁った瞳でサマリエを見上げた。下半身から大量に出血していて、立てないようだ。ドラゴンもどきのいる場所は血溜まりが出来ている。
「ひどい……!」
サマリエは呟いて、そっとドラゴンもどきに手を差し伸べた。刺激しないように、まずは匂いを嗅がせて安心させようとしたが、ドラゴンもどきは鼻を動かす元気もないらしい。
「大丈夫……大丈夫よ……」
囁くような声で言いながら、サマリエはドラゴンもどきを抱え上げた。ドラゴンもどきの血が作業着に滴る。血の臭いが一層濃くなった。
(なんて軽いんだろう……)
翼を持つドラゴンもどきが空を飛べないのは、翼に対して体が重すぎるからだという。なのに、このドラゴンもどきは自身の翼を使って飛べそうなほどに体が軽かった。
(出血のせい……?)
とにかくモンスター医に診せるため、サマリエはドラドンもどきを抱えて、駆け出そうとした。と、その時、ヒエラが目の前に飛び出してきた。
「大丈夫ですか……!? サマリエさん!」
それまでで1番大きな声を出したヒエラに、驚くサマリエ。
(な、なんだコイツ……! なんでこう変なタイミングで遭遇するんだ?)
ゾワゾワとしたものを感じながら、サマリエはついていくと言って聞かないヒエラと共に、モンスター医の元へ向かった。
アカデミーには育成科と調教科と、もう1つ、治療科がある。
育成科ではモンスターを育てる育成師を、調教科ではモンスターを操る調教師を、そして治療科ではモンスターを治療するモンスター医を育てている。
育成科でも、モンスターの治療に関することは学ぶが、それはごく初歩的な擦り傷切り傷の手当てや、薬の飲ませ方だけだ。大量に出血している場合は、育成科のサマリエにはどうすることもできない。
「サマリエさん、制服が……」
血に染まっていくサマリエの作業着を見て、ヒエラは青い顔をしている。
「制服なんて、今、どうでもいいでしょう!?
それより、早く連れて行かないと!!」
半ば怒鳴るように言ったサマリエに、ヒエラは頬を赤らめた。
「治療なら、ライミ先生がいるはず、です」
アカデミーの教師兼、モンスター医のライミは、優秀という噂だが、科の違うサマリエは彼の授業を受けたこともなく、顔を知っている程度だ。ゲームでの知識もない。
ヒエラの先導で、治療科へ急ぐ。サマリエの腕の中で、ドラゴンもどきはぐったりとしていた。
血だらけのドラゴンもどきを抱いて駆け込んだサマリエを見て、ライミはすぐに手術の準備を始めた。ドラゴンもどきは手術台に連れて行かれ、サマリエは簡単に事情を聞かれた。が、草むらで見つけた以外、何も有益な情報を持っていなかった。
サマリエは、ドラゴンもどきの様子が気になったが、血だらけの作業着を着替えなければいけなかったし、マル太郎たちの世話もしなければならなかったので、手術が始まってすぐにヒエラに帰るよう言われた。
まずは寮に戻って着替えを済ませてから、サマリエは心ここにあらずといった様子でマル太郎たちの世話をし、陽が沈んで夜が来る頃にもう1度、治療科に足を運んだ。
もしかしたら、もう誰もいないかもしれないと思いつつ、しかし、足は駆け出していた。
「あ、サマリエさん! 手術は先ほど、終わりましたよ」
治療科の建物の前でヒエラが待ち受けていたように言った。暗がりから急に出てきたので、サマリエは心臓が飛び出そうなほど驚いた。
「ひっ! 暗がりから急に現れないでくださいよ!!」
「あ、ごめんなさい……癖で」
(どんな癖だよ!)
心の中で激しくツッコミを入れ、それよりも、ドラゴンもどきの容態が気になって、サマリエは治療科の建物を仰ぎ見た。堅牢な石造りの建物が、済ました顔で佇んでいる。
「危ないところだったみたいですけど、手術は無事成功したようです……」
いくらか気落ちした様子で、ヒエラが言った。
「そうなんですね! 良かった……」
ほぅっと息を吐き、サマリエはその場にしゃがんだ。
(また救えなかったら、どうしようかと思った……)
サマリエの瞳に、涙が滲む。そこに、低い声が降ってきた。
「お前、本当に、あのドラゴンもどきのこと知らないんだな?」
落ち着いているが、怒りを含んだ声に顔を上げると、ライミが手巻きタバコをふかしながら、しゃがんでいたサマリエを見下ろしていた。
流した前髪に左目が隠れている。身長はヒエラと同じくらいだが、並ぶと、ヒエラのひょろひょろ具合が際立った。ライミは鍛えているのか、白衣を着ていても、厚い胸板がその存在を主張している。
「ドラゴンもどき、大丈夫なんですか?」
すでに涙は引っ込んでいた。ライミは吸い込んだタバコの煙を、サマリエにかからないよう、顔を背けて吐き出してから、話し始めた。
「とりあえず、出血は止めた。治療科で飼ってるドラゴンもどきから輸血もした。今のところは落ち着いてる」
「あの子、なんであんな怪我をしてたんだろう……」
「うん? あれは出産のさせすぎだ。どこの誰だか知らないが、産めるだけ産ませて、もう使えないと思ったから捨てたんだろう」
「誰がそんなことを?!」
「さぁな、俺はお前を疑ってたが、どうやら、その様子じゃ、ドラゴンもどきの飼い主はお前じゃないみたいだな」
(疑われてたのか……まぁ、でも、そうか、殺人事件なんかじゃ、第一発見者を疑うのが鉄則だもんね……これ、殺人事件じゃないけど)
1人で納得するサマリエに、ライミの尋問が続く。
「ドラゴンもどきを見つけた場所は?」
「図書室からの帰り道です。あそこはちょうど、育成科の男子寮に行く道と女子寮に行く道の分岐点でした」
「犯人は生徒の中にいるってことか」
言われて、はたと気づいた。校舎から寮までは、アカデミーの私有地となっている。そこにわざわざ、外部の人間がモンスターを捨てにくるとは考えにくい。行き交う人間はほとんどアカデミーの関係者で見知った顔がほとんどだ。見たことのない人間がうろついていると嫌でも目立つ。授業中ならば、人通りが全くと言っていいほどないが、ドラゴンもどきの出血具合から見て、捨てられたのは、授業が終わった後と思われる。
「おそらく、ドラゴンもどきを捨てたのは、育成科の生徒だ。アカデミーで管理しているモンスター記録とモンスター舎にいるモンスターを確認すれば、犯人がわかるんじゃないか?」
ライミはヒエラを横目で睨みながら言った。ヒエラは萎縮して、地面を見つめている。
「ヒエラ先生! 犯人、探してくれますよね?」
「あ、はい……! アカデミーから貸与されているモンスターを傷つけるのは、退学処分にあたりますしね」
(いや、そうゆうことじゃないだろ……)
サマリエは喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込んだ。余計なことを言って、せっかくやる気になっているヒエラの気力を削ぐのはまずい。
サマリエとヒエラのやり取りを、タバコをふかしながら眺めていたライミも、眉をピクリと動かして、何か言いたげだったが、おそらく、サマリエと同じ考えだったのだろう。何も言うことはなかった。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~
華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。
もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。
だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。
だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。
子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。
アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ
●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。
●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。
●Rシーンには※つけてます。


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる