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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 安心してしまえば現金なもので
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自然と俺は手を伸ばしていた。真っ赤に染まっている先輩の頬は触れてみても見た目通り熱い。
驚いたように先輩は長い睫毛を瞬かせ、少しだけ幅の広い肩を震わせたけれど、すぐに身を任せるように瞳を細めてくれた。撫でている俺の手に重ねるように手を添えて、擦り寄ってきてくれた。
だから自惚れてしまった。 大胆なことを口走っていた。言葉だけじゃなくて仕草でも、俺に気を許してくれていそうに見えたから。
「……どうしたいって……強いて言うなら、遠慮しないで先輩の好きにして欲しいってくらいですかね?」
頬が熱を持ってしまったけれど、表情は笑顔を保つことが出来ていた。流石にこれは煽ってると言われても仕方がない。今回ばかりは自覚があるから。
「……また……っ」
眉間にシワを寄せながら、先輩は唇を引き結んだ。何かを堪えているようだった。耳も赤くなってしまっているが、白く引き締まった首もほんのり色づき始めている。
ふと俯きかけていた鼻筋の通った顔が、弾かれるように上がった。甘えるように見つめてくる夕焼け色の瞳に、心臓が大きく高鳴った。
「……そんなに煽るんだったら、遠慮しないからね? いっぱい触っちゃうからね?」
「……は、はいっ、お願いします」
「……もー……」
声がひっくり返りかけてしまったからだろう。先輩が小さな声で「……緊張しちゃってるじゃん」と呟くのが聞こえた。
慌てた俺は大丈夫だと言おうとした。けれども、言えなかった。優しいキスで口を塞がれてしまったから。
「は、ん……ぁ、んっ、ふ……」
吐息が混じってすぐに深いものへと変わっていく。擦り合わせてくる長い舌に応えようと俺は必死に舌を伸ばした。
乱れた呼吸音よりも湿った音が大きく聞こえ始めた頃、胸元に淡い感覚が走った。今までとは違う不思議な感覚だった。擽ったいんだけれど、そのずっと遠くに何かがあるような。
「んむ……ふぁ、は、ぁ……あっ、ん……」
「……乳首、気持ちいい?」
「ん、え? ……あっ、うぁ……」
どこか悪戯っぽく口角を上げている先輩に、尋ねられて初めて気がついた。肌着の下に潜り込んでいる手が、少し硬い指先が俺の両の乳首を摘んでいたことに。
途端に目の奥が熱くなっていく。喜びで満たされていた胸の内がざわざわと波立っていく。
でも、身体は素直だった。指の腹の間で転がされる度に、下腹部が切なく疼いてしまう。乳頭を優しく撫でられてしまってもだ。完全に覚え始めてしまっている。ここをこんな風に触られると気持ちいいんだって。気持ちよくなれるんだって教え込まれて。
恥ずかしい……俺、男なのに……こんなところを触られて感じちゃって……
「ああ、やっぱり……感じてくれやすいシュンちゃんだったら、ここでもすぐに気持ちよくなってもらえるかなって思ってたんだ」
うっとりと瞳を細めた先輩は嬉しそう。宥めるように額や頬に口づけてくれながら、乳首を摘んでいた指を離して俺の頭を撫でてくれた。
「……えっ……じゃあ……」
「大丈夫だよ、変じゃないからね……ここは、男でも気持ちよくなれるところなんだから」
「そう、なんですね……」
良かった……てっきり俺がおかしいのかと。
安心してしまえば現金なもので、先程の刺激が恋しくなってしまっていた。もっと先輩に触って欲しくなっていた。
我儘な俺の欲が、察しが良すぎる先輩にバレていない訳もなく。
「だから、いっぱい気持ちよくなってくれると嬉しいな」
楽しそうに微笑む彼から、再び乳首を触ってもらえてしまったんだ。
驚いたように先輩は長い睫毛を瞬かせ、少しだけ幅の広い肩を震わせたけれど、すぐに身を任せるように瞳を細めてくれた。撫でている俺の手に重ねるように手を添えて、擦り寄ってきてくれた。
だから自惚れてしまった。 大胆なことを口走っていた。言葉だけじゃなくて仕草でも、俺に気を許してくれていそうに見えたから。
「……どうしたいって……強いて言うなら、遠慮しないで先輩の好きにして欲しいってくらいですかね?」
頬が熱を持ってしまったけれど、表情は笑顔を保つことが出来ていた。流石にこれは煽ってると言われても仕方がない。今回ばかりは自覚があるから。
「……また……っ」
眉間にシワを寄せながら、先輩は唇を引き結んだ。何かを堪えているようだった。耳も赤くなってしまっているが、白く引き締まった首もほんのり色づき始めている。
ふと俯きかけていた鼻筋の通った顔が、弾かれるように上がった。甘えるように見つめてくる夕焼け色の瞳に、心臓が大きく高鳴った。
「……そんなに煽るんだったら、遠慮しないからね? いっぱい触っちゃうからね?」
「……は、はいっ、お願いします」
「……もー……」
声がひっくり返りかけてしまったからだろう。先輩が小さな声で「……緊張しちゃってるじゃん」と呟くのが聞こえた。
慌てた俺は大丈夫だと言おうとした。けれども、言えなかった。優しいキスで口を塞がれてしまったから。
「は、ん……ぁ、んっ、ふ……」
吐息が混じってすぐに深いものへと変わっていく。擦り合わせてくる長い舌に応えようと俺は必死に舌を伸ばした。
乱れた呼吸音よりも湿った音が大きく聞こえ始めた頃、胸元に淡い感覚が走った。今までとは違う不思議な感覚だった。擽ったいんだけれど、そのずっと遠くに何かがあるような。
「んむ……ふぁ、は、ぁ……あっ、ん……」
「……乳首、気持ちいい?」
「ん、え? ……あっ、うぁ……」
どこか悪戯っぽく口角を上げている先輩に、尋ねられて初めて気がついた。肌着の下に潜り込んでいる手が、少し硬い指先が俺の両の乳首を摘んでいたことに。
途端に目の奥が熱くなっていく。喜びで満たされていた胸の内がざわざわと波立っていく。
でも、身体は素直だった。指の腹の間で転がされる度に、下腹部が切なく疼いてしまう。乳頭を優しく撫でられてしまってもだ。完全に覚え始めてしまっている。ここをこんな風に触られると気持ちいいんだって。気持ちよくなれるんだって教え込まれて。
恥ずかしい……俺、男なのに……こんなところを触られて感じちゃって……
「ああ、やっぱり……感じてくれやすいシュンちゃんだったら、ここでもすぐに気持ちよくなってもらえるかなって思ってたんだ」
うっとりと瞳を細めた先輩は嬉しそう。宥めるように額や頬に口づけてくれながら、乳首を摘んでいた指を離して俺の頭を撫でてくれた。
「……えっ……じゃあ……」
「大丈夫だよ、変じゃないからね……ここは、男でも気持ちよくなれるところなんだから」
「そう、なんですね……」
良かった……てっきり俺がおかしいのかと。
安心してしまえば現金なもので、先程の刺激が恋しくなってしまっていた。もっと先輩に触って欲しくなっていた。
我儘な俺の欲が、察しが良すぎる先輩にバレていない訳もなく。
「だから、いっぱい気持ちよくなってくれると嬉しいな」
楽しそうに微笑む彼から、再び乳首を触ってもらえてしまったんだ。
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