324 / 462
細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 安心してしまえば現金なもので
しおりを挟む
自然と俺は手を伸ばしていた。真っ赤に染まっている先輩の頬は触れてみても見た目通り熱い。
驚いたように先輩は長い睫毛を瞬かせ、少しだけ幅の広い肩を震わせたけれど、すぐに身を任せるように瞳を細めてくれた。撫でている俺の手に重ねるように手を添えて、擦り寄ってきてくれた。
だから自惚れてしまった。 大胆なことを口走っていた。言葉だけじゃなくて仕草でも、俺に気を許してくれていそうに見えたから。
「……どうしたいって……強いて言うなら、遠慮しないで先輩の好きにして欲しいってくらいですかね?」
頬が熱を持ってしまったけれど、表情は笑顔を保つことが出来ていた。流石にこれは煽ってると言われても仕方がない。今回ばかりは自覚があるから。
「……また……っ」
眉間にシワを寄せながら、先輩は唇を引き結んだ。何かを堪えているようだった。耳も赤くなってしまっているが、白く引き締まった首もほんのり色づき始めている。
ふと俯きかけていた鼻筋の通った顔が、弾かれるように上がった。甘えるように見つめてくる夕焼け色の瞳に、心臓が大きく高鳴った。
「……そんなに煽るんだったら、遠慮しないからね? いっぱい触っちゃうからね?」
「……は、はいっ、お願いします」
「……もー……」
声がひっくり返りかけてしまったからだろう。先輩が小さな声で「……緊張しちゃってるじゃん」と呟くのが聞こえた。
慌てた俺は大丈夫だと言おうとした。けれども、言えなかった。優しいキスで口を塞がれてしまったから。
「は、ん……ぁ、んっ、ふ……」
吐息が混じってすぐに深いものへと変わっていく。擦り合わせてくる長い舌に応えようと俺は必死に舌を伸ばした。
乱れた呼吸音よりも湿った音が大きく聞こえ始めた頃、胸元に淡い感覚が走った。今までとは違う不思議な感覚だった。擽ったいんだけれど、そのずっと遠くに何かがあるような。
「んむ……ふぁ、は、ぁ……あっ、ん……」
「……乳首、気持ちいい?」
「ん、え? ……あっ、うぁ……」
どこか悪戯っぽく口角を上げている先輩に、尋ねられて初めて気がついた。肌着の下に潜り込んでいる手が、少し硬い指先が俺の両の乳首を摘んでいたことに。
途端に目の奥が熱くなっていく。喜びで満たされていた胸の内がざわざわと波立っていく。
でも、身体は素直だった。指の腹の間で転がされる度に、下腹部が切なく疼いてしまう。乳頭を優しく撫でられてしまってもだ。完全に覚え始めてしまっている。ここをこんな風に触られると気持ちいいんだって。気持ちよくなれるんだって教え込まれて。
恥ずかしい……俺、男なのに……こんなところを触られて感じちゃって……
「ああ、やっぱり……感じてくれやすいシュンちゃんだったら、ここでもすぐに気持ちよくなってもらえるかなって思ってたんだ」
うっとりと瞳を細めた先輩は嬉しそう。宥めるように額や頬に口づけてくれながら、乳首を摘んでいた指を離して俺の頭を撫でてくれた。
「……えっ……じゃあ……」
「大丈夫だよ、変じゃないからね……ここは、男でも気持ちよくなれるところなんだから」
「そう、なんですね……」
良かった……てっきり俺がおかしいのかと。
安心してしまえば現金なもので、先程の刺激が恋しくなってしまっていた。もっと先輩に触って欲しくなっていた。
我儘な俺の欲が、察しが良すぎる先輩にバレていない訳もなく。
「だから、いっぱい気持ちよくなってくれると嬉しいな」
楽しそうに微笑む彼から、再び乳首を触ってもらえてしまったんだ。
驚いたように先輩は長い睫毛を瞬かせ、少しだけ幅の広い肩を震わせたけれど、すぐに身を任せるように瞳を細めてくれた。撫でている俺の手に重ねるように手を添えて、擦り寄ってきてくれた。
だから自惚れてしまった。 大胆なことを口走っていた。言葉だけじゃなくて仕草でも、俺に気を許してくれていそうに見えたから。
「……どうしたいって……強いて言うなら、遠慮しないで先輩の好きにして欲しいってくらいですかね?」
頬が熱を持ってしまったけれど、表情は笑顔を保つことが出来ていた。流石にこれは煽ってると言われても仕方がない。今回ばかりは自覚があるから。
「……また……っ」
眉間にシワを寄せながら、先輩は唇を引き結んだ。何かを堪えているようだった。耳も赤くなってしまっているが、白く引き締まった首もほんのり色づき始めている。
ふと俯きかけていた鼻筋の通った顔が、弾かれるように上がった。甘えるように見つめてくる夕焼け色の瞳に、心臓が大きく高鳴った。
「……そんなに煽るんだったら、遠慮しないからね? いっぱい触っちゃうからね?」
「……は、はいっ、お願いします」
「……もー……」
声がひっくり返りかけてしまったからだろう。先輩が小さな声で「……緊張しちゃってるじゃん」と呟くのが聞こえた。
慌てた俺は大丈夫だと言おうとした。けれども、言えなかった。優しいキスで口を塞がれてしまったから。
「は、ん……ぁ、んっ、ふ……」
吐息が混じってすぐに深いものへと変わっていく。擦り合わせてくる長い舌に応えようと俺は必死に舌を伸ばした。
乱れた呼吸音よりも湿った音が大きく聞こえ始めた頃、胸元に淡い感覚が走った。今までとは違う不思議な感覚だった。擽ったいんだけれど、そのずっと遠くに何かがあるような。
「んむ……ふぁ、は、ぁ……あっ、ん……」
「……乳首、気持ちいい?」
「ん、え? ……あっ、うぁ……」
どこか悪戯っぽく口角を上げている先輩に、尋ねられて初めて気がついた。肌着の下に潜り込んでいる手が、少し硬い指先が俺の両の乳首を摘んでいたことに。
途端に目の奥が熱くなっていく。喜びで満たされていた胸の内がざわざわと波立っていく。
でも、身体は素直だった。指の腹の間で転がされる度に、下腹部が切なく疼いてしまう。乳頭を優しく撫でられてしまってもだ。完全に覚え始めてしまっている。ここをこんな風に触られると気持ちいいんだって。気持ちよくなれるんだって教え込まれて。
恥ずかしい……俺、男なのに……こんなところを触られて感じちゃって……
「ああ、やっぱり……感じてくれやすいシュンちゃんだったら、ここでもすぐに気持ちよくなってもらえるかなって思ってたんだ」
うっとりと瞳を細めた先輩は嬉しそう。宥めるように額や頬に口づけてくれながら、乳首を摘んでいた指を離して俺の頭を撫でてくれた。
「……えっ……じゃあ……」
「大丈夫だよ、変じゃないからね……ここは、男でも気持ちよくなれるところなんだから」
「そう、なんですね……」
良かった……てっきり俺がおかしいのかと。
安心してしまえば現金なもので、先程の刺激が恋しくなってしまっていた。もっと先輩に触って欲しくなっていた。
我儘な俺の欲が、察しが良すぎる先輩にバレていない訳もなく。
「だから、いっぱい気持ちよくなってくれると嬉しいな」
楽しそうに微笑む彼から、再び乳首を触ってもらえてしまったんだ。
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので、最近の作品と書き方やテーマが違うと思いますが、楽しんでいただければ嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる