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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 勘違いしてくれていいのに
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……でも、おかしい。だって、先輩の手は今も俺の頬を、背中を撫でてくれていて。
「嬉しかったよ? こんなになっちゃうくらい感じてくれてるのは……でも、ダメだよ……お強請りするみたいに擦りつけてきちゃ」
キレイなラインの眉を下げたまま、先輩は俺の額にそっと唇を寄せてくれた。とびきり優しい触れ合いの最中、再び強い快感に襲われた。気づかぬ内に大きく開いていた太ももを、大げさなくらいに震わせてしまう。
溺れてしまいたくなる快感を与えてくれていたのは、しなやかだけれども逞しい先輩の足だった。筋肉がついていながらも引き締まった太ももが、俺のあそこを撫で上げるように股の間で動いていた。
「ほら、また蕩けた顔して自分から腰振っちゃって……勘違いしちゃうでしょ?」
してくれていいのに。
その結果、先輩からどんな風に襲われてしまうのかは分からない。でも、俺はそれでいいと、そうして欲しいと思っていた。
またちょっとだけ瞳を見開いてから、先輩が小さな溜め息を吐く。また困らせてしまったんだろう。眉間にシワがよってしまっていた。
「いーい? シュンちゃん。オレ以外に、こんな無防備な姿見せちゃダメだからね? ……健気で可愛いことばっかり言うのも、そういう目で見つめるのもさ」
「見せませんよ……見せる訳ないでしょう? 俺が触りたいのも、触って欲しいのも……ソレイユ先輩にだけ、なんですから……」
「っ……ホントに好きだね……オレのこと」
「……だから、ずっと好きだって、言って……ふぁ……」
今度は前を、喉仏を軽く唇で食まれた。首筋の時と同じように吸った後、鎖骨の辺りに高い鼻先が擦り寄ってくる。
先輩には、もう先程のように不貞腐れたような様子はない。楽しそうに繰り返し俺の首元を甘く食んでいる。
「ん……イイ匂いするね……もしかして、もうお風呂済ませちゃったの?」
気が早いなって、自分でも思っていたからだろう。咄嗟に口から出てきたのは、謝罪の皮を被った言い訳だった。
「ん、ごめんなさ……一緒に入れたらいいなって、思ってはいたんですけど……」
「へぇ……じゃあ、後で一緒に入ろうか……どうせ今から、いっぱい汚しちゃうしね」
クスクスと笑みをこぼしながら、柔らかい唇が俺の肌についばむように口づけてくる。
いまだにあそこへ与えてもらっている刺激は、布越しに足でゆるゆると撫でられるだけの微かなもの。だというのに、俺は腰を震わせてしまっていた。
「っ……あ、んん……」
「可愛い……想像して感じちゃったの? 期待しちゃった?」
あっさりと見抜かれてしまったのだ。誤魔化したって仕方がない。
「はい……期待、しました……昨日みたいに、先輩に、いっぱい気持ちよくしてもらうの……」
素直に伝えられたのだ。また、ご機嫌そうに笑みを深めてもらえるかと。なんなら、ご褒美をもらえるかと思っていたのに。
「……っとに可愛いな……優しくしたいのに……」
聞こえた微かな呟きは、俺が聞いたことのない声だった。胸が締め付けられそうなくらいに苦しげなのに、鼓動が騒がしくなるほどにカッコいい。
心を鷲掴みにされていると、顎を掴まれた。
噛みつくように重ねられた唇が、吐息を奪うように何度も口づけてくる。言葉にされなくともその行動だけで伝わってきた。求められているのだと、俺のことが好きなんだと。
「っ……あっ、ふ、ん……先、ぱ……」
俺からも、好きを返さないと。
強い想いはあれど、それだけでは先輩の巧みな技術についていくことすら難しい。ただただ俺は足を引っ張ってしまわぬよう、先輩が気を遣わなくてもいいよう、鼻から新鮮な空気を取り込むことしか出来なかった。
「嬉しかったよ? こんなになっちゃうくらい感じてくれてるのは……でも、ダメだよ……お強請りするみたいに擦りつけてきちゃ」
キレイなラインの眉を下げたまま、先輩は俺の額にそっと唇を寄せてくれた。とびきり優しい触れ合いの最中、再び強い快感に襲われた。気づかぬ内に大きく開いていた太ももを、大げさなくらいに震わせてしまう。
溺れてしまいたくなる快感を与えてくれていたのは、しなやかだけれども逞しい先輩の足だった。筋肉がついていながらも引き締まった太ももが、俺のあそこを撫で上げるように股の間で動いていた。
「ほら、また蕩けた顔して自分から腰振っちゃって……勘違いしちゃうでしょ?」
してくれていいのに。
その結果、先輩からどんな風に襲われてしまうのかは分からない。でも、俺はそれでいいと、そうして欲しいと思っていた。
またちょっとだけ瞳を見開いてから、先輩が小さな溜め息を吐く。また困らせてしまったんだろう。眉間にシワがよってしまっていた。
「いーい? シュンちゃん。オレ以外に、こんな無防備な姿見せちゃダメだからね? ……健気で可愛いことばっかり言うのも、そういう目で見つめるのもさ」
「見せませんよ……見せる訳ないでしょう? 俺が触りたいのも、触って欲しいのも……ソレイユ先輩にだけ、なんですから……」
「っ……ホントに好きだね……オレのこと」
「……だから、ずっと好きだって、言って……ふぁ……」
今度は前を、喉仏を軽く唇で食まれた。首筋の時と同じように吸った後、鎖骨の辺りに高い鼻先が擦り寄ってくる。
先輩には、もう先程のように不貞腐れたような様子はない。楽しそうに繰り返し俺の首元を甘く食んでいる。
「ん……イイ匂いするね……もしかして、もうお風呂済ませちゃったの?」
気が早いなって、自分でも思っていたからだろう。咄嗟に口から出てきたのは、謝罪の皮を被った言い訳だった。
「ん、ごめんなさ……一緒に入れたらいいなって、思ってはいたんですけど……」
「へぇ……じゃあ、後で一緒に入ろうか……どうせ今から、いっぱい汚しちゃうしね」
クスクスと笑みをこぼしながら、柔らかい唇が俺の肌についばむように口づけてくる。
いまだにあそこへ与えてもらっている刺激は、布越しに足でゆるゆると撫でられるだけの微かなもの。だというのに、俺は腰を震わせてしまっていた。
「っ……あ、んん……」
「可愛い……想像して感じちゃったの? 期待しちゃった?」
あっさりと見抜かれてしまったのだ。誤魔化したって仕方がない。
「はい……期待、しました……昨日みたいに、先輩に、いっぱい気持ちよくしてもらうの……」
素直に伝えられたのだ。また、ご機嫌そうに笑みを深めてもらえるかと。なんなら、ご褒美をもらえるかと思っていたのに。
「……っとに可愛いな……優しくしたいのに……」
聞こえた微かな呟きは、俺が聞いたことのない声だった。胸が締め付けられそうなくらいに苦しげなのに、鼓動が騒がしくなるほどにカッコいい。
心を鷲掴みにされていると、顎を掴まれた。
噛みつくように重ねられた唇が、吐息を奪うように何度も口づけてくる。言葉にされなくともその行動だけで伝わってきた。求められているのだと、俺のことが好きなんだと。
「っ……あっ、ふ、ん……先、ぱ……」
俺からも、好きを返さないと。
強い想いはあれど、それだけでは先輩の巧みな技術についていくことすら難しい。ただただ俺は足を引っ張ってしまわぬよう、先輩が気を遣わなくてもいいよう、鼻から新鮮な空気を取り込むことしか出来なかった。
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