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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 触るより、触って欲しくなったって言ったら、どうします……?
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……大好きな彼に甘えたい。昨日のように、訳が分からなくなるまで甘やかして欲しい。その気持ちに変わりはない。
でも、今はそれ以上に、彼の好き勝手にして欲しいような。
激しく高鳴る鼓動と一緒に込み上げてくる不思議な高揚感。背筋がぞくぞくと震える感覚に、俺は背中を押されたらしかった。
「フフ、どうしたの……シュンちゃん? 触ってくれないの?」
ゆるゆると頬を撫でてくれる手のひらに擦り寄っていたんだ。妖しく微笑む彼の瞳から逃げないで、自分の気持ちを言葉にすることが出来たんだ。
「……その……触るより、触って欲しくなったって言ったら、どうします……?」
長い睫毛が瞬いて、夕焼け色の瞳が大きく見開かれて、端正な顔から艶のある笑みが消えていく。
マズいとは思わなかった。むしろ、ほくそ笑んでしまっていた。余裕のない先輩を引っ張り出すことが出来たんだから。
逃げやしないのに。勢いよく抱き締めてきた彼の腕は離さないと言わんばかり。引き締まった腕に込められている力の強さに、喜びに浸っていれたのもつかの間、首筋に鋭い刺激が走った。
痛くはなかった。でも、ついさっきみたいな余裕は、儚く消えてしまっていた。
触れてもらえたであろう部分だけ、皮膚がジンと熱くなっていく。すると何故か関係のない腰の辺りまで疼いてしまう。有言実行、早くも俺は彼の腕の中で情けのない声を上げてしまっていた。
「は、ぁっ……ソレイユ、先輩……」
何をしてもらえていたのかはすぐに分かった。もう一度、今度は少し離れた場所を強く吸い付かれたことで。
「んっ……は、ふ……シュン、ちゃん……シュンちゃん……」
悩ましげな声で俺を呼びながら、柔らかな唇が何度も俺の首筋に吸い付いてくる。後ろ髪の生え際の辺りだったり、時には耳の裏の近くだったり。
優しく口づけてくれるのとは違うけれど……気持ちがいいんだと思う。時々甘えるように舌先で舐めてくれるのも。もどかしいような淡い感覚が、ずっと肌の上を走っているから。
「あっ……」
先輩の言っていた通り、俺は感じやすいんだろうか。慌てて太ももを閉じたところでは、もう誤魔化しようがない。汗ばむ下着の中で、俺のものは痛いくらいに張り詰めてしまっていた。その膨らみはズボン越しでも目立ってしまっている。
また、触ってもらう前に、俺……
順調に高みへと導かれつつある身体への焦燥感に似た何か。堪え性のない自分に対する気恥ずかしさと申し訳無さ。マイナスでしかない気持ちですら、今の俺にとっては気持ちよさへの足がかりになってしまうらしい。
自覚した途端にますます肌を撫でていく感覚が強くなっていってしまう。目の前を熱く滲ませていくそれが何だか不安で、縋るように先輩の身体にしがみついてしまっていた。
ふと、絶えず口づけてくれていた温もりが離れていってしまう。腕の力が少し緩んで、頬に手が添えられた。
顔を上げるように優しく促されて、少し潤んだオレンジの瞳と交わる。触れるだけのキスを送ってくれた唇が、困ったように微笑んだ。
「ホント、シュンちゃんってさ……オレのこと煽るの、上手いよね……」
「ん、は……煽って、なんか……」
「分かってるよ……素直に甘えてくれただけだって……さっきも、今も……」
……今もって?
てっきり俺はしがみついたことだと思っていた。が、違ったらしい。
「んぁっ……あ、あっ、先輩……」
不意にもたらされた直接的な刺激。とっくに期待してしまっているあそこをズボンの上から優しく擦られて、思わず俺は上体を反らしていた。
でも、今はそれ以上に、彼の好き勝手にして欲しいような。
激しく高鳴る鼓動と一緒に込み上げてくる不思議な高揚感。背筋がぞくぞくと震える感覚に、俺は背中を押されたらしかった。
「フフ、どうしたの……シュンちゃん? 触ってくれないの?」
ゆるゆると頬を撫でてくれる手のひらに擦り寄っていたんだ。妖しく微笑む彼の瞳から逃げないで、自分の気持ちを言葉にすることが出来たんだ。
「……その……触るより、触って欲しくなったって言ったら、どうします……?」
長い睫毛が瞬いて、夕焼け色の瞳が大きく見開かれて、端正な顔から艶のある笑みが消えていく。
マズいとは思わなかった。むしろ、ほくそ笑んでしまっていた。余裕のない先輩を引っ張り出すことが出来たんだから。
逃げやしないのに。勢いよく抱き締めてきた彼の腕は離さないと言わんばかり。引き締まった腕に込められている力の強さに、喜びに浸っていれたのもつかの間、首筋に鋭い刺激が走った。
痛くはなかった。でも、ついさっきみたいな余裕は、儚く消えてしまっていた。
触れてもらえたであろう部分だけ、皮膚がジンと熱くなっていく。すると何故か関係のない腰の辺りまで疼いてしまう。有言実行、早くも俺は彼の腕の中で情けのない声を上げてしまっていた。
「は、ぁっ……ソレイユ、先輩……」
何をしてもらえていたのかはすぐに分かった。もう一度、今度は少し離れた場所を強く吸い付かれたことで。
「んっ……は、ふ……シュン、ちゃん……シュンちゃん……」
悩ましげな声で俺を呼びながら、柔らかな唇が何度も俺の首筋に吸い付いてくる。後ろ髪の生え際の辺りだったり、時には耳の裏の近くだったり。
優しく口づけてくれるのとは違うけれど……気持ちがいいんだと思う。時々甘えるように舌先で舐めてくれるのも。もどかしいような淡い感覚が、ずっと肌の上を走っているから。
「あっ……」
先輩の言っていた通り、俺は感じやすいんだろうか。慌てて太ももを閉じたところでは、もう誤魔化しようがない。汗ばむ下着の中で、俺のものは痛いくらいに張り詰めてしまっていた。その膨らみはズボン越しでも目立ってしまっている。
また、触ってもらう前に、俺……
順調に高みへと導かれつつある身体への焦燥感に似た何か。堪え性のない自分に対する気恥ずかしさと申し訳無さ。マイナスでしかない気持ちですら、今の俺にとっては気持ちよさへの足がかりになってしまうらしい。
自覚した途端にますます肌を撫でていく感覚が強くなっていってしまう。目の前を熱く滲ませていくそれが何だか不安で、縋るように先輩の身体にしがみついてしまっていた。
ふと、絶えず口づけてくれていた温もりが離れていってしまう。腕の力が少し緩んで、頬に手が添えられた。
顔を上げるように優しく促されて、少し潤んだオレンジの瞳と交わる。触れるだけのキスを送ってくれた唇が、困ったように微笑んだ。
「ホント、シュンちゃんってさ……オレのこと煽るの、上手いよね……」
「ん、は……煽って、なんか……」
「分かってるよ……素直に甘えてくれただけだって……さっきも、今も……」
……今もって?
てっきり俺はしがみついたことだと思っていた。が、違ったらしい。
「んぁっ……あ、あっ、先輩……」
不意にもたらされた直接的な刺激。とっくに期待してしまっているあそこをズボンの上から優しく擦られて、思わず俺は上体を反らしていた。
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