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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 漂う空気はすっかり和んでいた、ハズだった
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捕らえられた獲物ってのは、こういう心地がするんだろうか。そんなことをぼんやりと考えてしまうほど、見下ろしてくる瞳は妖しい光をランランと讃えている。
状況は少し前に押し倒された時と変わらない。しかし、同じような怖さを覚えるようなことは全くなかった。むしろ、鼓動が高鳴るばかり。早くも腰の辺りに淡い疼きを覚えてしまっていた。
「シュンちゃん……」
「は、はひっ……」
掠れてしまったように低く小さな声。頭の芯がぼうっと熱を持ってしまいそうな。色気が漂う声に呼ばれて、跳ねてしまったのは心臓だけじゃない。声まで、いや、それどころか噛んでしまっていた。
俺のリアクションがツボったのか、先輩がフフッと笑みをこぼす。
「ご、ごめんなさ……緊張、しちゃってて……」
「フ、くく……んーん、オレの方こそ……」
幅の広い肩の震えが収まって、俯いていた顔が再び上がった時にはいつもの先輩に戻っていた。
まるで毒気が抜かれたかのよう。いつものように人の良さそうな、柔らかい微笑みを俺に向けてくれている。
ちょっと強引な雄の顔をした先輩が見れなくなったのは、その状態の先輩に襲ってもらえないのは、何だか残念な気もした。けれども、俺は気付かないフリをして微笑み返した。
「……ホントに可愛いね……シュンちゃんは」
そっと伸びてきた指先が俺の目元にかかっていた髪を耳へとかけてくれる。目尻をなぞるようにひと撫でしてから、手のひらが頬に添えられた。じんわりと伝わってくる温もりが嬉しくて、つい擦り寄ってしまっていた。
漂う空気はすっかり和んでいた。だから、すぐにはピンとこなかったんだと思う。
「ね、シュンちゃん」
「はい……」
しかも、あんまりにも軽い調子で、おまけにウィンクをしながら言うもんだから、余計に。
「これから、オレがキミにすること……もしイヤだったら、オレのこと全力で止めてね。殴ってもいいからさっ」
「はい……って、え?」
俺が止めるの? 先輩を? しかも、殴って? そんなこと出来る訳……
困惑する俺をよそに、先輩はなんだかご機嫌そう。額に口づけてくれてから、真っ直ぐに伸びている背を屈めた。
けれども、俺にのしかかるように覆い被さってきたのではない。こともあろうに股の間に、その整った顔を近づけてきて。
「は? え、ウソ……ウソ、ですよね?」
下手したら先輩のキレイな顔が触れてしまうギリギリ。半勃ちの俺のものがすぐそばにある内股へと、形の良い唇を寄せてくる。
「あっ……」
煽るような口づけだった。軽く触れてもらってしまった後も、唇でそっと食まれて、優しく吸われて。そんな些細な刺激だけでも背筋が甘く痺れてしまったってのに。
先輩は本気だったみたい。一切躊躇することなく、濡れそぼった俺の先端に口づけてきたんだ。
状況は少し前に押し倒された時と変わらない。しかし、同じような怖さを覚えるようなことは全くなかった。むしろ、鼓動が高鳴るばかり。早くも腰の辺りに淡い疼きを覚えてしまっていた。
「シュンちゃん……」
「は、はひっ……」
掠れてしまったように低く小さな声。頭の芯がぼうっと熱を持ってしまいそうな。色気が漂う声に呼ばれて、跳ねてしまったのは心臓だけじゃない。声まで、いや、それどころか噛んでしまっていた。
俺のリアクションがツボったのか、先輩がフフッと笑みをこぼす。
「ご、ごめんなさ……緊張、しちゃってて……」
「フ、くく……んーん、オレの方こそ……」
幅の広い肩の震えが収まって、俯いていた顔が再び上がった時にはいつもの先輩に戻っていた。
まるで毒気が抜かれたかのよう。いつものように人の良さそうな、柔らかい微笑みを俺に向けてくれている。
ちょっと強引な雄の顔をした先輩が見れなくなったのは、その状態の先輩に襲ってもらえないのは、何だか残念な気もした。けれども、俺は気付かないフリをして微笑み返した。
「……ホントに可愛いね……シュンちゃんは」
そっと伸びてきた指先が俺の目元にかかっていた髪を耳へとかけてくれる。目尻をなぞるようにひと撫でしてから、手のひらが頬に添えられた。じんわりと伝わってくる温もりが嬉しくて、つい擦り寄ってしまっていた。
漂う空気はすっかり和んでいた。だから、すぐにはピンとこなかったんだと思う。
「ね、シュンちゃん」
「はい……」
しかも、あんまりにも軽い調子で、おまけにウィンクをしながら言うもんだから、余計に。
「これから、オレがキミにすること……もしイヤだったら、オレのこと全力で止めてね。殴ってもいいからさっ」
「はい……って、え?」
俺が止めるの? 先輩を? しかも、殴って? そんなこと出来る訳……
困惑する俺をよそに、先輩はなんだかご機嫌そう。額に口づけてくれてから、真っ直ぐに伸びている背を屈めた。
けれども、俺にのしかかるように覆い被さってきたのではない。こともあろうに股の間に、その整った顔を近づけてきて。
「は? え、ウソ……ウソ、ですよね?」
下手したら先輩のキレイな顔が触れてしまうギリギリ。半勃ちの俺のものがすぐそばにある内股へと、形の良い唇を寄せてくる。
「あっ……」
煽るような口づけだった。軽く触れてもらってしまった後も、唇でそっと食まれて、優しく吸われて。そんな些細な刺激だけでも背筋が甘く痺れてしまったってのに。
先輩は本気だったみたい。一切躊躇することなく、濡れそぼった俺の先端に口づけてきたんだ。
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