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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ 優しさとは真逆の
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先輩の表情が切なく歪む。俺は、言われた言葉の意味を飲み込めずにいた。ぼんやりと見つめてしまっている内にも、先輩は徐々に俺との距離を詰めていく。
あと、もう少し。吐息が触れ合えそうなところまできたところで、噛みつくような勢いで口付けられた。
優し過ぎるいつもとは全然真逆の強引なキス。驚いたからか、反射的にか、俺は口を開けていた。といっても僅かなもんだった。でも、その小さな隙間を逃さないと言わんばかりに、温かい塊が押し入るように入ってくる。
「んうっ……んんっ」
しっとりと濡れていて、柔らかい。舌だと気付き、とっさに押し退けようとしたものの時すでに遅し。俺の両手は先輩の大きな手と繋がれたまま、床に縫い付けるように押し付けられていた。
体格どころか筋力でも負けている俺ではビクともしない。おまけに覆い被されているのだ、身を捩ることさえも。
無意味に俺が藻掻いている間も、先輩の舌は生き物みたいに俺の口内を蠢いている。丹念に一本一本歯列をなぞられ、顎の裏を撫でられて、その度に俺は電流が走ったみたいに全身をビクビク震わせていた。
「ん、ん、むぅ……んっ、ふ、ぅん……」
こんなの、知らない……確かに少しは気持ちが良かった気がするけど……でも、キスって、ただ嬉しくて、ふわふわして優しいものじゃ……こんな、生々しいものじゃ……
戸惑いながらも俺は、先輩が与えてくれる感覚を享受していた。重ねられた手に力を込めながら、受け入れていた。
好きだから。ソレイユ先輩のことが大好きだから、彼がくれるものなら全部受け止めたいと思ったんだ。
俺が抵抗を止めたことに、少しずつ気持ちよくなっていることに、先輩は気付いたんだろうか。俺を押さえている手の力が緩んでいく。
ついに両の手が解放されると、俺は衝動のままに先輩の首に腕を絡めていた。くっつきたかったってのもある。でも、それ以上に伝えたかったんだ。大丈夫だって、もっとして欲しいって。
伝わったんだろうか。先輩は、俺に体重をかけ過ぎないように配慮してくれつつも抱き締め返してくれた。そのまま続きを、深いキスを交わしてくれた。
「ふっ、ん、んん……」
余すことなく俺の口内を堪能した先輩は、ついに俺の舌へと目を付けた。初めてもたらされている感覚に、つい奥で縮こまってしまっていたところを、舌先で優しく舐められた。
「うぅん……」
途端に全身を駆け抜けていった、今まで以上に強い感覚。目眩がするような心地よさに、無意識の内に俺は自分から差し出していた。先を強請るように舌を伸ばしていた。
クスリと笑う気配がして、先輩の舌が絡みついてくる。俺の舌と、長い先輩のとが擦り合う音が、頭の中にまで響いてくる。ねっとりしていて、いやらしい音だった。
それすら、心地よさの呼び水になっているんだろうか。腰が勝手に震えてしまう。下腹部に溜まってきている熱が、じくじくと疼いてしまって仕方がない。
息が上手く出来なくて、ただでさえくらくらしている頭がぼうっと霞んでいってしまう。飲み込みきれなくなったどちらのか分からないものが、口の端からこぼれて顎を伝っていく。
「ふっ、ふ、んっ……んっ……んんぅっ」
不意に目の奥がチカチカしてきた。俺の意思に反して、更に激しく腰をカクカク揺らしてしまう。また唇から楽しそうな笑いが伝わってきた後、舌ごと勢いよく口を吸われて、目の前が白く弾けた。
大きく跳ねた腰だけじゃない。全身がビクビク震え続けている。咄嗟に固く閉じていた内股に、じわりと温かい熱が広がっていく。その感覚すらも気持ちが良くて、また俺は腰を震わせてしまっていた。
あと、もう少し。吐息が触れ合えそうなところまできたところで、噛みつくような勢いで口付けられた。
優し過ぎるいつもとは全然真逆の強引なキス。驚いたからか、反射的にか、俺は口を開けていた。といっても僅かなもんだった。でも、その小さな隙間を逃さないと言わんばかりに、温かい塊が押し入るように入ってくる。
「んうっ……んんっ」
しっとりと濡れていて、柔らかい。舌だと気付き、とっさに押し退けようとしたものの時すでに遅し。俺の両手は先輩の大きな手と繋がれたまま、床に縫い付けるように押し付けられていた。
体格どころか筋力でも負けている俺ではビクともしない。おまけに覆い被されているのだ、身を捩ることさえも。
無意味に俺が藻掻いている間も、先輩の舌は生き物みたいに俺の口内を蠢いている。丹念に一本一本歯列をなぞられ、顎の裏を撫でられて、その度に俺は電流が走ったみたいに全身をビクビク震わせていた。
「ん、ん、むぅ……んっ、ふ、ぅん……」
こんなの、知らない……確かに少しは気持ちが良かった気がするけど……でも、キスって、ただ嬉しくて、ふわふわして優しいものじゃ……こんな、生々しいものじゃ……
戸惑いながらも俺は、先輩が与えてくれる感覚を享受していた。重ねられた手に力を込めながら、受け入れていた。
好きだから。ソレイユ先輩のことが大好きだから、彼がくれるものなら全部受け止めたいと思ったんだ。
俺が抵抗を止めたことに、少しずつ気持ちよくなっていることに、先輩は気付いたんだろうか。俺を押さえている手の力が緩んでいく。
ついに両の手が解放されると、俺は衝動のままに先輩の首に腕を絡めていた。くっつきたかったってのもある。でも、それ以上に伝えたかったんだ。大丈夫だって、もっとして欲しいって。
伝わったんだろうか。先輩は、俺に体重をかけ過ぎないように配慮してくれつつも抱き締め返してくれた。そのまま続きを、深いキスを交わしてくれた。
「ふっ、ん、んん……」
余すことなく俺の口内を堪能した先輩は、ついに俺の舌へと目を付けた。初めてもたらされている感覚に、つい奥で縮こまってしまっていたところを、舌先で優しく舐められた。
「うぅん……」
途端に全身を駆け抜けていった、今まで以上に強い感覚。目眩がするような心地よさに、無意識の内に俺は自分から差し出していた。先を強請るように舌を伸ばしていた。
クスリと笑う気配がして、先輩の舌が絡みついてくる。俺の舌と、長い先輩のとが擦り合う音が、頭の中にまで響いてくる。ねっとりしていて、いやらしい音だった。
それすら、心地よさの呼び水になっているんだろうか。腰が勝手に震えてしまう。下腹部に溜まってきている熱が、じくじくと疼いてしまって仕方がない。
息が上手く出来なくて、ただでさえくらくらしている頭がぼうっと霞んでいってしまう。飲み込みきれなくなったどちらのか分からないものが、口の端からこぼれて顎を伝っていく。
「ふっ、ふ、んっ……んっ……んんぅっ」
不意に目の奥がチカチカしてきた。俺の意思に反して、更に激しく腰をカクカク揺らしてしまう。また唇から楽しそうな笑いが伝わってきた後、舌ごと勢いよく口を吸われて、目の前が白く弾けた。
大きく跳ねた腰だけじゃない。全身がビクビク震え続けている。咄嗟に固く閉じていた内股に、じわりと温かい熱が広がっていく。その感覚すらも気持ちが良くて、また俺は腰を震わせてしまっていた。
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