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マッチョな先輩と恋人同士になった件(サルファールート)
★ 謝らなくていいのに
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お互いに浅い呼吸を繰り返しながら身を寄せ合う。思わずしがみついていた広い背中は震えていて、俺の奥を開拓しようとする腰の動きは止まっていた。けれども手の方は。
「ん、ひ……あ、あ、あっ……」
動き始めた太い指先。指の腹の間で擦るように乳首全体を撫でていたかと思えば、先端をつつくように指先で弄ってみたり。俺が強請ったからだ。甘やかしてくれようとしている。ひたすらに優しく触れてくれている。
でも、刺激が強すぎた。高みへと上り詰めたまま、戻ってこれなくなっている俺にとっては。
無意識の内に上体を反らしていたらしい。大きな手が俺の背中を優しく抱き寄せてくれた。
軽く背を屈めたサルファーが額を寄せてくる。熱かった。重ねた額も、掠めた高い鼻先も、唇に触れた荒い吐息も、全部。
「はっ、ぁ……ずっと締めつけているな……んっ……また、イきそう……なのか?」
「あっ、あっ……ごめ、ごめんなさ……」
「……謝らなくていいさ……謝らないといけないのは、俺の方だからな……」
「え……? ん、ふ……」
尋ねる前に口づけられて、疑問が溶けていってしまう。また夢中になってしまう。優しく触れてくれる柔らかな温もりに。
もっと深く触れ合いたくて、口を開こうとして。でも、サルファーが離れていってしまう。軽いリップ音が俺達の間で寂しく鳴った。
僅かに空いた隙間を、俺はすぐさま埋めようとした。太く逞しい首に腕を回して、薄く開けたままの口を押しつけようとした。
白い歯を見せてサルファーが笑う。緩やかに上がった口角が、細められた瞳が艶っぽい。心臓が大きく高鳴って、顔の中心に熱が集まっていく。腰の辺りから背中に向かって淡い感覚が駆け上ってくる。手の動きは止まっているのに、今は心地よさを何も与えてもらっていないのに。
「シュン……」
「へ、あ……なに?」
「抱いてもいいか?」
抱いてくれているじゃないか。出かかっていた言葉は音にならず、微かに息が漏れただけだった。
「君を思いっきり抱きたい、訳が分からなくなるまでイかせたいんだ……」
射抜くように見つめてくる熱い眼差しに魅入られて、すかさず発せられた魅力的なお願いに心を鷲掴みにされて。
肯定も否定も出来なかったせいだろう。彼の表情が曇っていってしまう。
「済まない……俺の方からゆっくりしようと誘ったのにな……」
ああ、それで。だから、さっき謝らないといけないのは俺の方だって。
「そっちこそ、謝らなくていいのに……言ったでしょ? サルファーに任せるってさ」
不安気に伏せられていた瞳が俺を見る。期待に揺れている蜂蜜色を見つめながら、今度こそ俺は唇を重ねた。わざとらしく音を鳴らして奪ってやった。
「ん、ひ……あ、あ、あっ……」
動き始めた太い指先。指の腹の間で擦るように乳首全体を撫でていたかと思えば、先端をつつくように指先で弄ってみたり。俺が強請ったからだ。甘やかしてくれようとしている。ひたすらに優しく触れてくれている。
でも、刺激が強すぎた。高みへと上り詰めたまま、戻ってこれなくなっている俺にとっては。
無意識の内に上体を反らしていたらしい。大きな手が俺の背中を優しく抱き寄せてくれた。
軽く背を屈めたサルファーが額を寄せてくる。熱かった。重ねた額も、掠めた高い鼻先も、唇に触れた荒い吐息も、全部。
「はっ、ぁ……ずっと締めつけているな……んっ……また、イきそう……なのか?」
「あっ、あっ……ごめ、ごめんなさ……」
「……謝らなくていいさ……謝らないといけないのは、俺の方だからな……」
「え……? ん、ふ……」
尋ねる前に口づけられて、疑問が溶けていってしまう。また夢中になってしまう。優しく触れてくれる柔らかな温もりに。
もっと深く触れ合いたくて、口を開こうとして。でも、サルファーが離れていってしまう。軽いリップ音が俺達の間で寂しく鳴った。
僅かに空いた隙間を、俺はすぐさま埋めようとした。太く逞しい首に腕を回して、薄く開けたままの口を押しつけようとした。
白い歯を見せてサルファーが笑う。緩やかに上がった口角が、細められた瞳が艶っぽい。心臓が大きく高鳴って、顔の中心に熱が集まっていく。腰の辺りから背中に向かって淡い感覚が駆け上ってくる。手の動きは止まっているのに、今は心地よさを何も与えてもらっていないのに。
「シュン……」
「へ、あ……なに?」
「抱いてもいいか?」
抱いてくれているじゃないか。出かかっていた言葉は音にならず、微かに息が漏れただけだった。
「君を思いっきり抱きたい、訳が分からなくなるまでイかせたいんだ……」
射抜くように見つめてくる熱い眼差しに魅入られて、すかさず発せられた魅力的なお願いに心を鷲掴みにされて。
肯定も否定も出来なかったせいだろう。彼の表情が曇っていってしまう。
「済まない……俺の方からゆっくりしようと誘ったのにな……」
ああ、それで。だから、さっき謝らないといけないのは俺の方だって。
「そっちこそ、謝らなくていいのに……言ったでしょ? サルファーに任せるってさ」
不安気に伏せられていた瞳が俺を見る。期待に揺れている蜂蜜色を見つめながら、今度こそ俺は唇を重ねた。わざとらしく音を鳴らして奪ってやった。
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