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マッチョな先輩と恋人同士になった件(サルファールート)
★ 息が止まりそうな重苦しさすらも先輩のキスの前では
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何度も後ろを気持ちよくしてもらったからだろう。いつもとは違う体勢でも俺の穴は一本目、二本目とあっさり先輩の指を受け入れることが出来た。むしろ喜んで根元まで咥えこんでいた。
そうして、ついに三本目。先輩自身を受け入れる為には、最低限慣れておかなければならない指が穴の縁を撫で始めた。
「シュン……キツかったら、ちゃんと言うんだぞ?」
「……はい」
腰に添えられていた手が、不意に離れていく。
温かい手のひらが俺の頭を撫でてくれて、太い指先が額に張り付いた前髪をそっとはらってくれて。顎を持ち上げられ、触れるだけのキスを送ってくれてから再び俺の腰を撫でた。
「挿れるぞ?」
入念に最終確認をしてから、俺が頷くのも確認してから、先輩は指先を押し入れた。
三本目を受け入れること自体は、もう初めてではない。ここ最近の間に、まずは指先だけ、次は第二関節までと少しずつ慣らしてはいたのだ。
とはいえ、やはり圧迫感が強い。気持ちよさよりも重苦しい感覚の方が勝ってしまう。ともすれば、反射的に息を止めそうになってしまう。
「シュン……」
固く瞑っていた目を開ければ、声色と同じく心配そうに眉をひそめた先輩と目が合った。
指は止まっていた。いや、抜くつもりなのかもしれない。
途端に寂しさを覚えた俺は口づけていた。何かを言いかけていた唇に擦り寄って、止めないで欲しいと訴えていた。
ふとくぐもった笑い声が聞こえたような。不思議に思うよりも先に感じたのは淡い感覚。されるがままだった先輩が応えてくれたのだ。
上唇を甘く食んで、軽く吸って。反射的に、声にならない声を上げようと口を開いたところで熱く濡れた体温が入ってきた。あっさりと絡め取られて、擦り合わせられた。
「んぅ……は、ぁ……は、っ……ふ、ん……」
気がつけば俺は夢中で交わしていて、感じていた圧迫感なんぞすっかり忘れてしまっていた。
そんなことよりも、気持ちが良くて、お腹が熱く疼いていて……あれ? お腹が?
抱いた疑問を解決してくれたのは先輩だった。頭の中がぐずぐずになるようなキスから、甘やかすようなキスへと変わったかと思えば、緩やかに口端だけを持ち上げた。
「は、ん……良く頑張ったな、シュン……ほら、分かるか? ちゃんと君の中に入ったんだぞ……奥まで俺の指が三本とも……」
「あ……ホント、ですか……?」
ホントだった。思わず締め付けてしまっていたから、すぐに分かった。二本の時とは違う太さが、俺の中に確かに入っている。
しかし、重苦しさは感じなかった。先輩がくれた気持ちよさが、打ち消してくれているのだろう。きっと。
そうして、ついに三本目。先輩自身を受け入れる為には、最低限慣れておかなければならない指が穴の縁を撫で始めた。
「シュン……キツかったら、ちゃんと言うんだぞ?」
「……はい」
腰に添えられていた手が、不意に離れていく。
温かい手のひらが俺の頭を撫でてくれて、太い指先が額に張り付いた前髪をそっとはらってくれて。顎を持ち上げられ、触れるだけのキスを送ってくれてから再び俺の腰を撫でた。
「挿れるぞ?」
入念に最終確認をしてから、俺が頷くのも確認してから、先輩は指先を押し入れた。
三本目を受け入れること自体は、もう初めてではない。ここ最近の間に、まずは指先だけ、次は第二関節までと少しずつ慣らしてはいたのだ。
とはいえ、やはり圧迫感が強い。気持ちよさよりも重苦しい感覚の方が勝ってしまう。ともすれば、反射的に息を止めそうになってしまう。
「シュン……」
固く瞑っていた目を開ければ、声色と同じく心配そうに眉をひそめた先輩と目が合った。
指は止まっていた。いや、抜くつもりなのかもしれない。
途端に寂しさを覚えた俺は口づけていた。何かを言いかけていた唇に擦り寄って、止めないで欲しいと訴えていた。
ふとくぐもった笑い声が聞こえたような。不思議に思うよりも先に感じたのは淡い感覚。されるがままだった先輩が応えてくれたのだ。
上唇を甘く食んで、軽く吸って。反射的に、声にならない声を上げようと口を開いたところで熱く濡れた体温が入ってきた。あっさりと絡め取られて、擦り合わせられた。
「んぅ……は、ぁ……は、っ……ふ、ん……」
気がつけば俺は夢中で交わしていて、感じていた圧迫感なんぞすっかり忘れてしまっていた。
そんなことよりも、気持ちが良くて、お腹が熱く疼いていて……あれ? お腹が?
抱いた疑問を解決してくれたのは先輩だった。頭の中がぐずぐずになるようなキスから、甘やかすようなキスへと変わったかと思えば、緩やかに口端だけを持ち上げた。
「は、ん……良く頑張ったな、シュン……ほら、分かるか? ちゃんと君の中に入ったんだぞ……奥まで俺の指が三本とも……」
「あ……ホント、ですか……?」
ホントだった。思わず締め付けてしまっていたから、すぐに分かった。二本の時とは違う太さが、俺の中に確かに入っている。
しかし、重苦しさは感じなかった。先輩がくれた気持ちよさが、打ち消してくれているのだろう。きっと。
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