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マッチョな先輩と恋人同士になった件(サルファールート)
★ 不可抗力な反応
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ぐるり、ぐるりと回っていた指先が、不意に動きを止める。少しずつ慎重に奥へと入り込んでくる。
内側から身体を開かれていく圧迫感。お世辞にも心地いいとは言えない重たい感覚は、すぐさま塗り潰されていった。反対の手によってもたらされている快感によって。
そうやって気持ちよくしてもらえているからか、散々慣らしてもらっていたからか、その両方か。俺の後ろは何ら問題なく、スムーズに先輩の指を根元まで受け入れることが出来た。
「は、んぁ……っ……」
「よしよし、良く頑張ったな……一本目が入ったぞ……」
これまた慣らす為だろう。先輩は挿れた指を動かすことはなく、柔らかく俺に微笑みかけている。
かといって、今はイかせるつもりもないらしい。指の腹で先端を甘やかしてくれるのを止めて優しく竿を握り込み、扱き始めたのだ。それも、焦れったいくらいにゆったりとしたスピードで。
まぁ、そんな淡い刺激でも十分なんだけどさ。頭の天辺から爪先までドロドロに蕩けさせられたくらいに、気持ちのいい感覚が広がりきってしまっている俺にとっては。
「あ、ん……いい、は、ぁ……気持ちい……」
「そうか……良かった……じゃあ、少し動かしてみようか」
俺の申告に先輩は安心したように瞳を細めた。ずっと俺の中に埋まっていただけの体温が動き始める。
ゆっくりと抜けてしまう寸前まで引き抜いてから、再び根元まで入れ込んで。この繰り返しが、ただの抜き差しが、気持ちよくて仕方がない。
時々、いい感じで前立腺を掠めた時なんて、電流が流れたんじゃないかってくらいに腰や足をびくびく揺らしてしまう。放っていないハズなのに、絶頂に達したくらいの快感が脳を揺らしてくるんだ。
「あっ、あ、ひぁ……ん……さるふぁ……あっ、んん……」
開きっぱなしの俺の口からは、ほとんど意味をなしていない音しか。僅かな例外は、先輩の名前と気持ちいいっていう意思表示くらいだ。
「よしよし、気持ちいいな……可愛いぞ、シュン……」
ひたすらに優しい声で褒められて、走りっぱなしの鼓動が大きく跳ねた。ときめきの影響は、他の部分にもしっかりと出ていたらしく、先輩から嬉しそうに報告されてしまった。
やれ、締め付けたな……とか。ますます先っぽが濡れてきたな……とか。その言葉でも感じてしまうようになったらしく、さらに先輩の指を締め付けてしまったみたいで。
「は、っ……シュン……二本目も……挿れて、いいか?」
また、優しい先輩を煽ることになってしまった。
内側から身体を開かれていく圧迫感。お世辞にも心地いいとは言えない重たい感覚は、すぐさま塗り潰されていった。反対の手によってもたらされている快感によって。
そうやって気持ちよくしてもらえているからか、散々慣らしてもらっていたからか、その両方か。俺の後ろは何ら問題なく、スムーズに先輩の指を根元まで受け入れることが出来た。
「は、んぁ……っ……」
「よしよし、良く頑張ったな……一本目が入ったぞ……」
これまた慣らす為だろう。先輩は挿れた指を動かすことはなく、柔らかく俺に微笑みかけている。
かといって、今はイかせるつもりもないらしい。指の腹で先端を甘やかしてくれるのを止めて優しく竿を握り込み、扱き始めたのだ。それも、焦れったいくらいにゆったりとしたスピードで。
まぁ、そんな淡い刺激でも十分なんだけどさ。頭の天辺から爪先までドロドロに蕩けさせられたくらいに、気持ちのいい感覚が広がりきってしまっている俺にとっては。
「あ、ん……いい、は、ぁ……気持ちい……」
「そうか……良かった……じゃあ、少し動かしてみようか」
俺の申告に先輩は安心したように瞳を細めた。ずっと俺の中に埋まっていただけの体温が動き始める。
ゆっくりと抜けてしまう寸前まで引き抜いてから、再び根元まで入れ込んで。この繰り返しが、ただの抜き差しが、気持ちよくて仕方がない。
時々、いい感じで前立腺を掠めた時なんて、電流が流れたんじゃないかってくらいに腰や足をびくびく揺らしてしまう。放っていないハズなのに、絶頂に達したくらいの快感が脳を揺らしてくるんだ。
「あっ、あ、ひぁ……ん……さるふぁ……あっ、んん……」
開きっぱなしの俺の口からは、ほとんど意味をなしていない音しか。僅かな例外は、先輩の名前と気持ちいいっていう意思表示くらいだ。
「よしよし、気持ちいいな……可愛いぞ、シュン……」
ひたすらに優しい声で褒められて、走りっぱなしの鼓動が大きく跳ねた。ときめきの影響は、他の部分にもしっかりと出ていたらしく、先輩から嬉しそうに報告されてしまった。
やれ、締め付けたな……とか。ますます先っぽが濡れてきたな……とか。その言葉でも感じてしまうようになったらしく、さらに先輩の指を締め付けてしまったみたいで。
「は、っ……シュン……二本目も……挿れて、いいか?」
また、優しい先輩を煽ることになってしまった。
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