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マッチョな先輩と恋人同士になった件(サルファールート)
★ 俺を見つめて欲しくて、微笑みかけて欲しくて
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性急な手つきだった。焦らすように乳輪をなぞるでも、甘やかすように先端を指の腹で撫でてくれるでもなく、いきなり全体を摘まれたのだ。
「ん、ぅ……っ」
でも、俺は快感を得ることが出来ていた。そのことには、先輩も気づいているらしかった。大丈夫かとも、気持ちいいかとも聞きやしない。
ただ熱のこもった瞳で俺を見下ろしながら、親指と人差し指に力を込めたり、緩めたりしている。挟んでいる乳首の硬さを確かめるように。
「あっ……ん、は……サルファー……っ……先輩……」
気持ちいいので頭が蕩かされていくと何故か胸がきゅっと切なくなってしまう。何もなくても先輩を呼びたくなってしまう。俺に微笑みかけて欲しくなってしまう。
そのことを俺は先輩に言ってはいない。いないのだけれど、先輩はいつも微笑みかけてくれるのだ。俺を安心させようとしてくれるのか、触れるだけのキスを送ってくれるのだ。
今日も、それは変わらなかった。いまだに息を荒くし、額に汗を滲ませている先輩は、明らかに余裕がなさそう。なのに、緩やかな笑みを浮かべてくれてから俺に口づけてくれる。
「ん、ん……ふ……ぁ……」
ことさらに優しいキスの間も手は止まらない。揉むように俺の乳首を甘やかしてくれながら、時々先端をすりすりと撫でてくれる。
触ってもらえる度に下腹部が疼く。すでに熱を持っているあそこがジンジンして、下着の中が汗以外のもので、じわりと滲んでいくのが分かってしまう。
もどかしさに我慢できずに、俺はもじもじと腰を揺らしてしまっていた。確かな刺激を求めて、閉じた太ももを擦り合わせてしまっていたんだ。
大胆に身を捩り続けていれば、覆い被さっている先輩にバレない訳もなく。俺を映している瞳が嬉しそうに細められ、くつくつと喉奥で笑うような声が触れ合う唇から伝わってきた。
軽く俺の唇を舐めてから、先輩が離れていく。
「……もうちょっと待っていてくれ……もっと気持ちよくしてあげるからな……」
口端だけを軽く持ち上げ、微笑むしぐさが色っぽい。見惚れてしまって、返事を返せずにいると高い鼻先が俺の胸元へと近づいてきた。
「ひぁっ……ん、あ、あっ……」
初めてではないのだけれど、やっぱりびっくりしてしまう。熱く濡れた舌先で乳首を先端に向かって舐め上げられると。
幅広の肩を思わず強く掴んでいたのに、先輩は眉一つしかめないどころか嬉しそう。くすくす笑いながら「可愛いな」と囁いて、先端に口づけてくる。
その吐息でも、唇の柔らかさにも、俺は心地よさを感じてしまって。
「ふ……ぁ……吸って、くださ……乳首……もっと、気持ちくして……」
俺は強請ってしまっていた。すっかりクセになってしまっている、その先を。
「ん、ぅ……っ」
でも、俺は快感を得ることが出来ていた。そのことには、先輩も気づいているらしかった。大丈夫かとも、気持ちいいかとも聞きやしない。
ただ熱のこもった瞳で俺を見下ろしながら、親指と人差し指に力を込めたり、緩めたりしている。挟んでいる乳首の硬さを確かめるように。
「あっ……ん、は……サルファー……っ……先輩……」
気持ちいいので頭が蕩かされていくと何故か胸がきゅっと切なくなってしまう。何もなくても先輩を呼びたくなってしまう。俺に微笑みかけて欲しくなってしまう。
そのことを俺は先輩に言ってはいない。いないのだけれど、先輩はいつも微笑みかけてくれるのだ。俺を安心させようとしてくれるのか、触れるだけのキスを送ってくれるのだ。
今日も、それは変わらなかった。いまだに息を荒くし、額に汗を滲ませている先輩は、明らかに余裕がなさそう。なのに、緩やかな笑みを浮かべてくれてから俺に口づけてくれる。
「ん、ん……ふ……ぁ……」
ことさらに優しいキスの間も手は止まらない。揉むように俺の乳首を甘やかしてくれながら、時々先端をすりすりと撫でてくれる。
触ってもらえる度に下腹部が疼く。すでに熱を持っているあそこがジンジンして、下着の中が汗以外のもので、じわりと滲んでいくのが分かってしまう。
もどかしさに我慢できずに、俺はもじもじと腰を揺らしてしまっていた。確かな刺激を求めて、閉じた太ももを擦り合わせてしまっていたんだ。
大胆に身を捩り続けていれば、覆い被さっている先輩にバレない訳もなく。俺を映している瞳が嬉しそうに細められ、くつくつと喉奥で笑うような声が触れ合う唇から伝わってきた。
軽く俺の唇を舐めてから、先輩が離れていく。
「……もうちょっと待っていてくれ……もっと気持ちよくしてあげるからな……」
口端だけを軽く持ち上げ、微笑むしぐさが色っぽい。見惚れてしまって、返事を返せずにいると高い鼻先が俺の胸元へと近づいてきた。
「ひぁっ……ん、あ、あっ……」
初めてではないのだけれど、やっぱりびっくりしてしまう。熱く濡れた舌先で乳首を先端に向かって舐め上げられると。
幅広の肩を思わず強く掴んでいたのに、先輩は眉一つしかめないどころか嬉しそう。くすくす笑いながら「可愛いな」と囁いて、先端に口づけてくる。
その吐息でも、唇の柔らかさにも、俺は心地よさを感じてしまって。
「ふ……ぁ……吸って、くださ……乳首……もっと、気持ちくして……」
俺は強請ってしまっていた。すっかりクセになってしまっている、その先を。
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