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マッチョな先輩と恋人同士になった件(サルファールート)
★ 熱に浮かされた声に誘われて
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「ん、ふ……」
角度を変えながら、繰り返し交わしてくれていた形の良い唇が薄く開く。熱く濡れた舌先が、俺の唇をなぞるように舐めてくる。
……まるで、深いキスを強請られているような。
期待しながら舌を差し出せば、すぐに絡め取られて激しく擦り合わせられた。
「ふ、あ、むぅ……んぁ、ふっ……ぅん……」
抱き締め合う俺達の間で鳴り始めた水音が、徐々に激しくなっていく。漏れる吐息も、伝わってくる鼓動も。
とっくに身体も熱いけれど、それだけじゃない。もう、疼いてしまっている。先輩が欲しくなって。
「は、ふぅ……せんぱ、い……」
俺の願いが伝わったみたいなタイミングだった。静かに口を離した先輩が、俺の首元に顔を寄せた。
「あっ……」
厚めの唇で優しく食まれて、舌でなぞられて。触れてもらっている場所以外も熱くなっていく。
もっと……もっといっぱい触って欲しい……
そう強請るよりも早かった。男の顔をした先輩と目が合ったのも、熱に浮かされた声で誘われたのも。
「すまない……君があまりにも可愛いことを言うから…………ベッドに、行かないか? 君に触れたいんだ……」
手のひらが重ねられて、絡められた太い指が俺の指横に擦り寄ってくる。少しだけ固くなっている皮膚が、彼の努力の証である剣ダコが触れる。
急に喉が鳴って、渇きを覚えた。
「連れてって……下さい……俺も、もう……」
言い終わる前に塞がれてしまった。俺も応えようと上唇を食んだら、すぐに返された。甘く食まれてから優しく吸われて、淡い感覚が走った背中が震えてしまう。
競い合うみたいに口を押しつけ合っている内に、先輩が軽々と俺の身体を抱き抱えた。
先輩は、迷うことも、ふらつくこともなくベッドへと向かっていく。
ずっと交わし合ってくれているから、俺しか見えていないハズなのに。剣の道に邁進しているだけあって、視野が広かったり、見えなくても大丈夫だったりするんだろうか。
なんと、集中していないことも分かるらしかった。舌を差し入れられた。一人勝手に感心していた俺に対して、キスにだけ、先輩にだけ集中してくれと言わんばかりに。
「んぅ……ぁ、ん」
上顎を軽く撫でられてから、すぐに見つけられた。反射的に引っ込めてしまっていたのに、簡単に絡め取られてしまった。
俺のよりも長くて大きな熱に、再び包まれるように擦り合わせられて。痺れ始めていた頭の芯にまで俺達が求め合う音が響いてくる。
すっかり先輩しか感じなくなっていた俺の背に、不意に柔らかくてひんやりとした感触が触れた。
ベッドに横たえてもらえたのだと分かったのは、耳元で軋む音が聞こえてから。逃さぬように顔の横に手をつかれて、先輩に覆い被さられてからだった。
「ん……は、ぁ……っ……」
「は、シュン……は、っ……触るぞ……」
骨ばった手が俺のパーカーをシャツごとたくし上げる。あらわにされた胸元に、すでに反応を示し始めていた尖りに、少し固い指先が触れた。
角度を変えながら、繰り返し交わしてくれていた形の良い唇が薄く開く。熱く濡れた舌先が、俺の唇をなぞるように舐めてくる。
……まるで、深いキスを強請られているような。
期待しながら舌を差し出せば、すぐに絡め取られて激しく擦り合わせられた。
「ふ、あ、むぅ……んぁ、ふっ……ぅん……」
抱き締め合う俺達の間で鳴り始めた水音が、徐々に激しくなっていく。漏れる吐息も、伝わってくる鼓動も。
とっくに身体も熱いけれど、それだけじゃない。もう、疼いてしまっている。先輩が欲しくなって。
「は、ふぅ……せんぱ、い……」
俺の願いが伝わったみたいなタイミングだった。静かに口を離した先輩が、俺の首元に顔を寄せた。
「あっ……」
厚めの唇で優しく食まれて、舌でなぞられて。触れてもらっている場所以外も熱くなっていく。
もっと……もっといっぱい触って欲しい……
そう強請るよりも早かった。男の顔をした先輩と目が合ったのも、熱に浮かされた声で誘われたのも。
「すまない……君があまりにも可愛いことを言うから…………ベッドに、行かないか? 君に触れたいんだ……」
手のひらが重ねられて、絡められた太い指が俺の指横に擦り寄ってくる。少しだけ固くなっている皮膚が、彼の努力の証である剣ダコが触れる。
急に喉が鳴って、渇きを覚えた。
「連れてって……下さい……俺も、もう……」
言い終わる前に塞がれてしまった。俺も応えようと上唇を食んだら、すぐに返された。甘く食まれてから優しく吸われて、淡い感覚が走った背中が震えてしまう。
競い合うみたいに口を押しつけ合っている内に、先輩が軽々と俺の身体を抱き抱えた。
先輩は、迷うことも、ふらつくこともなくベッドへと向かっていく。
ずっと交わし合ってくれているから、俺しか見えていないハズなのに。剣の道に邁進しているだけあって、視野が広かったり、見えなくても大丈夫だったりするんだろうか。
なんと、集中していないことも分かるらしかった。舌を差し入れられた。一人勝手に感心していた俺に対して、キスにだけ、先輩にだけ集中してくれと言わんばかりに。
「んぅ……ぁ、ん」
上顎を軽く撫でられてから、すぐに見つけられた。反射的に引っ込めてしまっていたのに、簡単に絡め取られてしまった。
俺のよりも長くて大きな熱に、再び包まれるように擦り合わせられて。痺れ始めていた頭の芯にまで俺達が求め合う音が響いてくる。
すっかり先輩しか感じなくなっていた俺の背に、不意に柔らかくてひんやりとした感触が触れた。
ベッドに横たえてもらえたのだと分かったのは、耳元で軋む音が聞こえてから。逃さぬように顔の横に手をつかれて、先輩に覆い被さられてからだった。
「ん……は、ぁ……っ……」
「は、シュン……は、っ……触るぞ……」
骨ばった手が俺のパーカーをシャツごとたくし上げる。あらわにされた胸元に、すでに反応を示し始めていた尖りに、少し固い指先が触れた。
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