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マッチョな先輩と恋人同士になった件(サルファールート)
★ 先輩のせいです
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昨日の夢のようなひと時を、思い出させるかのように唇を甘く食まれる。角度を変えながら繰り返される触れ合いに、すっかり俺は夢中になってしまっていた。
引き締まった太い首に腕を絡めて、俺からも唇を押しつけていると不意に先輩が離れていく。
名残惜しさが滲んだ声を、乱れた吐息と一緒に漏らしてしまっていた。
「あっ……は、ぁ……」
蜂蜜色の瞳を細めて先輩が微笑む。少し固い指先が目尻を、頬をなぞりながら下りていく。辿り着き、軽く持ち上げられた顎裏を擽るように撫でられた。
「……キスだけで……蕩けた顔をする君の方が可愛いよ……」
艷やかな声で囁かれて、不意に妙な感情がこみ上げてきた。悔しさというか、なんというか、当てはまるものは分からない。でも、言いたくはなった。
「……先輩だから」
「……ん?」
「先輩のことが大好きだから……先輩のせいで……そう、なっちゃうだけです……」
「っ……だから、煽らないでくれと……」
一気に頬が真っ赤に染まって、どこか挑発的な笑みが崩れていく。
照れている様子の先輩に、俺は満足したらしかった。さっきのモヤッとした感じがなくなったのだ。
代わりに湧いてきたのは、そわそわする気持ち。もっと照れている先輩が見たいっていう好奇心。それに唆されて、調子に乗ったのがいけなかった。
「仕方がないじゃないですか……ホントのことなんですから……先輩にキスしてもらえると嬉しくて、すぐにドキドキしちゃうんです……」
だから煽ってなんか、そう言おうとして叶わなかった。遮られたからじゃない。
「ひ、ぁ……あっ、ん……先ぱ……あぁっ……」
上擦った声しか上げられなくされてしまったのだ。熱く濡れた舌で首元を舐められ、柔い唇で強く吸われて。更には、肌着の下に潜り込んできた手から、ピンポイントで乳首を指の腹で摘まれて。
朝っぱらから欲を引き出されてしまったのだ。もう、俺の頭の中を占めているのは我儘で貪欲な考えだけ。
「あ、んっ……もっと……先輩……」
「……ん? ……もっと……どうして欲しいんだ?」
尋ねる先輩の顔には、もう艷やかな笑みが戻っていた。
いつも微笑んでいる、優しい眼差しすら色っぽい。見つめられるだけで、身体の奥が熱を持ってしまう。何でも言うことを聞きたくなってしまう。
「……触って、ください……先輩の手で……俺のこと……気持ちよく……して欲しいんです……」
素直に答えた俺を見て、尖った喉が飢えた音を鳴らしながら上下に動いた。
「……やっぱり、君の方が可愛いよ」
囁くような声は優しかった。けれども、俺を捉える眼差しは獲物を前にしているかのようにギラついていた。
引き締まった太い首に腕を絡めて、俺からも唇を押しつけていると不意に先輩が離れていく。
名残惜しさが滲んだ声を、乱れた吐息と一緒に漏らしてしまっていた。
「あっ……は、ぁ……」
蜂蜜色の瞳を細めて先輩が微笑む。少し固い指先が目尻を、頬をなぞりながら下りていく。辿り着き、軽く持ち上げられた顎裏を擽るように撫でられた。
「……キスだけで……蕩けた顔をする君の方が可愛いよ……」
艷やかな声で囁かれて、不意に妙な感情がこみ上げてきた。悔しさというか、なんというか、当てはまるものは分からない。でも、言いたくはなった。
「……先輩だから」
「……ん?」
「先輩のことが大好きだから……先輩のせいで……そう、なっちゃうだけです……」
「っ……だから、煽らないでくれと……」
一気に頬が真っ赤に染まって、どこか挑発的な笑みが崩れていく。
照れている様子の先輩に、俺は満足したらしかった。さっきのモヤッとした感じがなくなったのだ。
代わりに湧いてきたのは、そわそわする気持ち。もっと照れている先輩が見たいっていう好奇心。それに唆されて、調子に乗ったのがいけなかった。
「仕方がないじゃないですか……ホントのことなんですから……先輩にキスしてもらえると嬉しくて、すぐにドキドキしちゃうんです……」
だから煽ってなんか、そう言おうとして叶わなかった。遮られたからじゃない。
「ひ、ぁ……あっ、ん……先ぱ……あぁっ……」
上擦った声しか上げられなくされてしまったのだ。熱く濡れた舌で首元を舐められ、柔い唇で強く吸われて。更には、肌着の下に潜り込んできた手から、ピンポイントで乳首を指の腹で摘まれて。
朝っぱらから欲を引き出されてしまったのだ。もう、俺の頭の中を占めているのは我儘で貪欲な考えだけ。
「あ、んっ……もっと……先輩……」
「……ん? ……もっと……どうして欲しいんだ?」
尋ねる先輩の顔には、もう艷やかな笑みが戻っていた。
いつも微笑んでいる、優しい眼差しすら色っぽい。見つめられるだけで、身体の奥が熱を持ってしまう。何でも言うことを聞きたくなってしまう。
「……触って、ください……先輩の手で……俺のこと……気持ちよく……して欲しいんです……」
素直に答えた俺を見て、尖った喉が飢えた音を鳴らしながら上下に動いた。
「……やっぱり、君の方が可愛いよ」
囁くような声は優しかった。けれども、俺を捉える眼差しは獲物を前にしているかのようにギラついていた。
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