気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件~恋人ルート~

白井のわ

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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)

★ 少し動かしただけなのに

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「あっ、あっ、いい……ひぅっ、あっ、グレイさんっ、グレイさん……」

 少し動かしただけだ。

 グレイさんから「シュンが、気持ちいいと思えるところに当ててごらん?」とアドバイスをもらって、その通りにしてみただけ。

 なのに、俺は。

「夢中で腰を動かして……可愛いね、シュン」

 俺は、ただひたすらにグレイさんので、一人で気持ちよくなってしまっている。

 恥ずかしげもなく股を開いて、俺にとってのイイところばかりに擦りつけて。だらしなく開けた口から、情けなく上擦った声を上げるばかり。

 目的の一つだった、グレイさんの顔すらまともに見れていない。ジンジンと全身に響く快感によって身体が勝手に仰け反るもんだから、目を固く閉じてしまうもんだから。

 それでも、止められなかった。

 常に俺が欲しいところに、俺の好きな力加減で当てられるもんだから、溺れてしまっていたんだ。貪ってしまっていたんだ。まるで、自慰を覚えたての時みたいに。

「……そんなに気持ちいいのかい? ついさっきも達したばかりなのに、休まずに続けて……私は構わないけれどね…………眼福だから」

 頭がふわふわしているからだろうか。ポツリと呟かれた最後の方は聞き取れなかった。

 ただ「気持ちいいのかい?」と尋ねられた言葉だけが頭の中で響いている。それに対して申し訳無さと罪悪感を覚えたのに。確かに強く感じたのに、止められない。

 奥まで咥え込んでしまっているグレイさんの太いもの。その張り出した先端が当たるように、前後に擦りつける行為を止められない。

 目の前がチカチカと明滅し始める。奥底から込み上げてくる熱で、太ももが小刻みに震え始める。

「うんっ……気持ち、ごめんなさ……俺ばっかり気持ちよくなって、ごめんなさ……あっ、あぁっ」

 グレイさんの手を強く握り締め、上半身を海老反りにしながら俺は放ってしまった。グレイさんの逞しい胸板を、凸凹とした腹筋を汚してしまった。

「ああ、言ったそばから…………また、達しちゃったね……」

 うっとりとした声で現状を告げられる。余韻が残ってる状態では、恥ずかしさすら刺激になってしまうんだろうか。甘い痺れが背筋に走った。

「んぅ……ふ、ぁ……」

「ふふ、きゅうきゅう締めつけて……連続で甘く達してしまっているのかい? 可愛い……可愛いよ、私のシュン」

 繋いでいる手を軽く引かれただけで、俺は前のめりに倒れ込んだ。勢いよくのしかかってしまったのに、グレイさんは柔らかい微笑みを崩さない。
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