105 / 490
マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
★ 俺も応えたい、先生の想いに
しおりを挟む
ひとしきり笑い合って落ち着けば、自然と視線が絡んだ。
なんだろう、いつもよりそわそわしてしまう。俺を見つめてくれる先生の眼差しは、変わらず柔らかく微笑んでくれているのに。
「……シュン」
「っ……」
声もだ。名前を呼んでもらえただけで、頭の中がぽーっと蕩けてしまいそう。
「グレ……んっ」
呼び返す前に塞がれてしまった。熱い吐息を漏らしながら、形のいい唇が優しく食んでくる。反射的に薄く開いた口に、濡れた熱が入ってきた。
それの正体を、先生の舌だと分かる前に絡め取られた。強く抱き締められながら、舌先から真ん中辺りまでを撫でるように擦り合わせられる。その度に走る淡い感覚に、背筋がぞくぞく震えてしまう。
……全然違う。さっきまでの、じゃれ合うようなキスとは。
見る見るうちに身体の力が抜けていく。膝が震えて、立っていられなくなってしまう。
目の前の逞しい長身に縋りつこうとして、感じた浮遊感。俺が、こうなるって分かっていたんだろう。筋肉質な太い腕が、俺を抱き上げてくれていた。
「はっ、ぁ……ん……先生……」
かち合った瞳に宿る、見覚えのある熱。俺を求めてくれている青い眼差しに、自然と口が動いていた。
「……ベッド、行きませんか? 連れて行って……欲しいです……」
珍しく、スムーズに出来たお願い。俺自身もびっくりしたんだ。先生も驚いているんだろう。じっと俺を見つめたまま、長い睫毛を瞬かせている。
けれども、すぐに微笑んでくれた。おまけにキスまで。緩やかな笑みを描いた唇が、長めに触れてくれる。
名残り惜しそうに下唇を甘く食んでから、軽いリップ音を立てて離れていく。
「……嬉しいよ……君から誘ってくれるなんて……」
引き締まった首に腕を回せばもう一度、額にキスを送ってくれた。
長い脚が、ゆったりと歩みを進めていく。寝室の扉が開かれる音が、妙に大きく聞こえた。
優しくベッドに寝かせてくれたかと思えば、性急な手つきで自分の服を脱いでいく。
あっという間に俺の前にさらけ出された、年齢を感じさせない逞しい肉体。
盛り上がった筋肉によって、立派な谷間が作られている雄っぱい。白い素肌に、濃い陰影をつけるほど隆起した腹筋。くの字にくびれた腰が、カッコよくて、色っぽい。それから。
……それから、引き締まった太ももの間でそそり立つ男の象徴。ずっと俺が求めていた、今から俺を抱いてくれる雄が脈打っている。
大きく張り出た先端は、すでに赤く潤んでいた。
いくつもの血管が浮かぶ竿は、なんだか今朝見た時よりも長いような。全部挿れてもらえたら、俺のヘソ辺りくらいまでなら簡単に届いてしまいそう。
それだけで、想像してしまっただけで、身体の奥がジンと疼いてしまったってのに。
「……ごめんね……君が、シュンがあまりにも可愛くて……もう、限界なんだ……優しくするから……絶対に君を傷つけたりしないからね……」
堪らない。
眉をひそめ、切なそうな眼差しで一心に見つめてくるものだから。艷やかな吐息を漏らし、掠れたような声で俺を求めてくれるものだから。
俺も、応えなければ。いや、応えたい。先生の想いに。
なんだろう、いつもよりそわそわしてしまう。俺を見つめてくれる先生の眼差しは、変わらず柔らかく微笑んでくれているのに。
「……シュン」
「っ……」
声もだ。名前を呼んでもらえただけで、頭の中がぽーっと蕩けてしまいそう。
「グレ……んっ」
呼び返す前に塞がれてしまった。熱い吐息を漏らしながら、形のいい唇が優しく食んでくる。反射的に薄く開いた口に、濡れた熱が入ってきた。
それの正体を、先生の舌だと分かる前に絡め取られた。強く抱き締められながら、舌先から真ん中辺りまでを撫でるように擦り合わせられる。その度に走る淡い感覚に、背筋がぞくぞく震えてしまう。
……全然違う。さっきまでの、じゃれ合うようなキスとは。
見る見るうちに身体の力が抜けていく。膝が震えて、立っていられなくなってしまう。
目の前の逞しい長身に縋りつこうとして、感じた浮遊感。俺が、こうなるって分かっていたんだろう。筋肉質な太い腕が、俺を抱き上げてくれていた。
「はっ、ぁ……ん……先生……」
かち合った瞳に宿る、見覚えのある熱。俺を求めてくれている青い眼差しに、自然と口が動いていた。
「……ベッド、行きませんか? 連れて行って……欲しいです……」
珍しく、スムーズに出来たお願い。俺自身もびっくりしたんだ。先生も驚いているんだろう。じっと俺を見つめたまま、長い睫毛を瞬かせている。
けれども、すぐに微笑んでくれた。おまけにキスまで。緩やかな笑みを描いた唇が、長めに触れてくれる。
名残り惜しそうに下唇を甘く食んでから、軽いリップ音を立てて離れていく。
「……嬉しいよ……君から誘ってくれるなんて……」
引き締まった首に腕を回せばもう一度、額にキスを送ってくれた。
長い脚が、ゆったりと歩みを進めていく。寝室の扉が開かれる音が、妙に大きく聞こえた。
優しくベッドに寝かせてくれたかと思えば、性急な手つきで自分の服を脱いでいく。
あっという間に俺の前にさらけ出された、年齢を感じさせない逞しい肉体。
盛り上がった筋肉によって、立派な谷間が作られている雄っぱい。白い素肌に、濃い陰影をつけるほど隆起した腹筋。くの字にくびれた腰が、カッコよくて、色っぽい。それから。
……それから、引き締まった太ももの間でそそり立つ男の象徴。ずっと俺が求めていた、今から俺を抱いてくれる雄が脈打っている。
大きく張り出た先端は、すでに赤く潤んでいた。
いくつもの血管が浮かぶ竿は、なんだか今朝見た時よりも長いような。全部挿れてもらえたら、俺のヘソ辺りくらいまでなら簡単に届いてしまいそう。
それだけで、想像してしまっただけで、身体の奥がジンと疼いてしまったってのに。
「……ごめんね……君が、シュンがあまりにも可愛くて……もう、限界なんだ……優しくするから……絶対に君を傷つけたりしないからね……」
堪らない。
眉をひそめ、切なそうな眼差しで一心に見つめてくるものだから。艷やかな吐息を漏らし、掠れたような声で俺を求めてくれるものだから。
俺も、応えなければ。いや、応えたい。先生の想いに。
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
ガテンの処理事情
雄
BL
高校中退で鳶の道に進まざるを得なかった近藤翔は先輩に揉まれながらものしあがり部下を5人抱える親方になった。
ある日までは部下からも信頼される家族から頼られる男だと信じていた。
変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる