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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)

★ 昨日いっぱい触ってもらえたから、気持ちよくなれるんだって教え込まれたから

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 血管が浮き出た手が、今度は太ももへと伸びる。裾の下から入り込まれ、お尻の肉を掴まれる。しばらくやわやわと揉んでいた指が、あそこに触れた。

「んぁ……」

 昨日、この太い指でいっぱい触ってもらえた場所。気持ちよくなれるんだって、散々教え込まれた場所。

 軽くなぞられただけで、早くも期待にひくひく疼いている穴の縁を、指の腹でつつくように触りながら、先生が笑みを深くした。

「シュン君……足、抱えて?」

「は、はいっ」

 言われるがままに、俺は両足を持ち上げた。膝裏に手を回し、先生にあそこが見えるように足を開く。

 さっき以上に強くなった恥ずかしさに、目の奥が熱くなってしまう。でも、すぐに掻き消された。

「ありがとう……そのまま、ちょっと我慢しててね……」

 喜びにあふれた唇から、あやすように何度も口づけてもらえて。心もとない気持ちが、胸が熱くなる喜びに変わっていったんだ。

 頬をひと撫でしてくれてから、仰向けに寝る俺の頭上へと、先生が手を伸ばす。

 前のめりにしていた上体を、再び戻したその手には、あのチューブが。昨日セレストさんがくれた、潤滑油代わりの軟膏が握られていた。どうやら、枕元に置きっぱなしになっていたらしい。

 俺の手を、ひと回り大きな手が握ってくれる。

「……昨日は、一本だけだったからね。今から二本目に挑戦してみようか」

「……はい」

 頷く俺に微笑みかけてくれてから、チューブの中身を指先へ。少し冷たくベタつくものを、俺の穴に塗り込んでいく。

「ん……」

 まだ二回目だ。けれども、昨日頑張ったからだろう。硬く閉じていたハズの俺の穴は、いとも簡単に先生の太い指を受け入れていく。

 感じたのは、ほんの少しの重たさだけだ。もう、根本まで入ってしまったんだろうか。先生が、ゆっくりと慎重に動かし始める。中を広げるように、解すように、指を軽く曲げたり伸ばしたりを繰り返していく。

「……どうだい? 大丈夫そうかな?」

「っう……ん、はい……大丈夫、です」

「じゃあ……もう一本、挿れるよ」

「……はい」

 続けて二本目が差し込まれた。単純に、太さが倍になったからだろう。急に増した圧迫感に、思わず息を呑んだ。

「止めないで……ゆっくりでいいから、呼吸してごらん」

「は、はい……」

 言われた通りに深呼吸を繰り返す。すると徐々に身体の力が抜けて楽になった。

 一本目よりも多少時間はかかったものの問題なく入った。受け入れることは出来た。

「よく頑張ったね……シュン」

 額に滲んだ汗で、張りついていたらしい。微笑む先生が俺の前髪を、優しくはらってくれる。

 逞しい上体を屈め、俺に触れてくれる。柔らかい唇で、額に、目尻に、鼻の頭に、頬に、口に。余すことなく触れてもらい、気持ちが緩んだ時だった。
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