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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)

★ ちゃんと見せないと、恥ずかしくても見てもらわないと

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 目尻に刻まれた、大人なシワが深くなる。もう一度、俺に優しいキスを送ってくれてから、ゴツゴツした手が、俺を真っ白なシーツの海へと押し倒した。

「……君はいつも魅力的だけど……今朝は、より一層素敵な格好をしているね……」

 妖しい熱を宿した青の瞳が、ぶかぶかのTシャツだけを纏う俺を見つめている。釣られて俺も、自分の身体へと視線を巡らせていた。

「あ……」

 そこで、気づいてしまった。

 すっかり元気になってしまった俺のものが、シャツを内側から持ち上げてしまっていることに。その頂点に、小さなシミを作ってしまっていることに。

 反射的に隠そうと、足を閉じようとして咎めるように名を呼ばれる。

「シュン……」

 瞬間、頭の中に蘇った先生の言葉。

『……そんな風に隠してたら、触ってあげられないよ?』

 ……ああ、そうだ。触ってもらえなくなっちゃう。

 ちゃんと見せないと。恥ずかしくても、見てもらわないと。俺が、キスだけで気持ちよくなっちゃってるところも、この後も……全部、先生に。

「は……はぁ……っ……」

 足を広げるだけなのに、息が勝手に乱れてしまう。心臓が、壊れそうなくらいに高鳴ってしまう。

 それでも、なんとか閉じかけていた股を開く。先生に俺のものが見えるように、少しだけ腰を浮かせた。

「イイ子だね……えらいよ、シュン……」

 まだシャツを捲れなかったのに、先生は褒めてくれた。頭をよしよし撫でてくれて、額にキスも。

 ……嬉しい。良かった。頑張って。

「ん……ありがとう、ございます……」

 俺を褒めてくれていた手が、股の間へと伸びていく。布地の上からシミを広げるように、先端を指の先で撫で回し始める。

「あっ、あ、先生……」

 もどかしい刺激だったのに、俺は先生の指の動きに合わせるように腰を揺らしてしまっていた。ますますジワリと布地を滲ませてしまったんだ。

 ボヤけかかった視界の中で、微笑む瞳とかち合う。俺の先端をくりくりと可愛がってくれながら、そっと唇を重ねてくれた。

「……少し早いけど、夜に向けて予行練習をしておこうか」

 夜に向けてって……もしかして、今晩抱いてくれるってことかな……先生のを挿れてもらえるのかな……

 触ってもらえた喜びに震えた胸が、さらに期待で震えてしまう。

「んっ、ひぁ……先生……もしかして、んん、抱いて……くれるんですか? 俺のこと……」

「うん……今度は、君の全てを貰うって……言ったよね」

「っ……」

 あまりの喜びに、イってしまいそうだった。

 先生は柔らかく微笑んでいた。いつも通り。なのに、何だかスゴくカッコよく見えるような。大人の男の顔をしているように見えたんだ。
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