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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
★ 身体は動かない、でも、心は満たされていた
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俺の口から出ているものなのに、どこか遠くに聞こえる気がする。はーっ……はーっ……と荒く深い息遣いが。
小刻みに震える身体は、動かない。いや、動かす気が起きない。重くて、鈍い。自分の身体じゃないみたいだ。
でも、胸はいっぱいだった。温かくて、ふわふわしてる。スゴく、満たされている。
滲んだ視界が、ふいにクリアになった。拭ってもらえたみたいだ。太い指先が映って、その後に柔らかい笑顔が。俺の大好きな、穏やかな微笑みでいっぱいになった。
「よく頑張ったね、シュン……二本でも、いっぱい気持ちよくなれたね。えらかったよ、お疲れ様」
触れた先生の唇は、少しひんやりしていた。よっぽど今の俺の口は、身体は、熱を持っているんだろうか。
ついばむみたいに、触れるだけのキスを繰り返しくれながら、俺の中から指が引き抜かれていく。
「ふ……んん……」
分からなくなるくらい、気持ちよくしてもらえたからだろう。
余韻に浸っている俺の身体は、すぐに貪欲に心地よさへと変えてしまう。だからだろう。ちょっとだけ感じてしまったんだ。抜かれているだけなのに。
不意に止んでしまった甘いキス。俺の頬を撫でてくれてから、名残惜しそうに先生が離れていく。
……何処に行くんだろう。俺を、置いて。
「……ん? シュン君?」
先生が振り向いてくれた。でも、どうしたんだろう。きょとんとした顔で俺を見つめている。
しばらくして、困ったように嬉しそうに微笑む視線が、少し下へと下がっていく。
釣られるように俺も、先生の視線を辿っていた。そこで、ようやく気がついた。
……ああ、俺のせいか。
無意識の内に俺は、引き止めてしまっていたらしい。先生のシャツの裾を、指先で摘んで。
密かな訴えに気づいてくれた先生が、頭を撫でてくれる。
「ふふ……大丈夫。可愛い君を置いていったりしないよ。ティッシュを取るだけだよ。ほら、ベッドサイドにあるのが見えるかい?」
指差す先には、確かに。細長くて、小さな木製の引き出しがあった。ベージュ色の上に、紺色のカバーに包まれた箱ティッシュが、ちょこんと乗っている。
俺が離すと、早い動作でティッシュを取り、戻ってきてくれた。
「本当は、濡れタオルで拭いた方がいいんだけれど……取り敢えず、ね」
自分の指を手早く拭いてから、俺のあそこを。壊れ物でも扱っているかのように、丁寧に優しく拭ってくれる。
「……どうかな? 他に気持ち悪いところは、ないかい?」
「大丈夫……です。ありがとうございます……」
小刻みに震える身体は、動かない。いや、動かす気が起きない。重くて、鈍い。自分の身体じゃないみたいだ。
でも、胸はいっぱいだった。温かくて、ふわふわしてる。スゴく、満たされている。
滲んだ視界が、ふいにクリアになった。拭ってもらえたみたいだ。太い指先が映って、その後に柔らかい笑顔が。俺の大好きな、穏やかな微笑みでいっぱいになった。
「よく頑張ったね、シュン……二本でも、いっぱい気持ちよくなれたね。えらかったよ、お疲れ様」
触れた先生の唇は、少しひんやりしていた。よっぽど今の俺の口は、身体は、熱を持っているんだろうか。
ついばむみたいに、触れるだけのキスを繰り返しくれながら、俺の中から指が引き抜かれていく。
「ふ……んん……」
分からなくなるくらい、気持ちよくしてもらえたからだろう。
余韻に浸っている俺の身体は、すぐに貪欲に心地よさへと変えてしまう。だからだろう。ちょっとだけ感じてしまったんだ。抜かれているだけなのに。
不意に止んでしまった甘いキス。俺の頬を撫でてくれてから、名残惜しそうに先生が離れていく。
……何処に行くんだろう。俺を、置いて。
「……ん? シュン君?」
先生が振り向いてくれた。でも、どうしたんだろう。きょとんとした顔で俺を見つめている。
しばらくして、困ったように嬉しそうに微笑む視線が、少し下へと下がっていく。
釣られるように俺も、先生の視線を辿っていた。そこで、ようやく気がついた。
……ああ、俺のせいか。
無意識の内に俺は、引き止めてしまっていたらしい。先生のシャツの裾を、指先で摘んで。
密かな訴えに気づいてくれた先生が、頭を撫でてくれる。
「ふふ……大丈夫。可愛い君を置いていったりしないよ。ティッシュを取るだけだよ。ほら、ベッドサイドにあるのが見えるかい?」
指差す先には、確かに。細長くて、小さな木製の引き出しがあった。ベージュ色の上に、紺色のカバーに包まれた箱ティッシュが、ちょこんと乗っている。
俺が離すと、早い動作でティッシュを取り、戻ってきてくれた。
「本当は、濡れタオルで拭いた方がいいんだけれど……取り敢えず、ね」
自分の指を手早く拭いてから、俺のあそこを。壊れ物でも扱っているかのように、丁寧に優しく拭ってくれる。
「……どうかな? 他に気持ち悪いところは、ないかい?」
「大丈夫……です。ありがとうございます……」
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