上 下
82 / 460
マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)

★ 止まらない心地よさに飲み込まれて

しおりを挟む
「うぁっ……あっ、あっ、あぁ……あんっ……あっ……」

 今度は止まらなかった。

 俺がイってしまっても、ずっとアソコを捏ねるみたいにコリコリ弄ってくれている。震えっぱなしの俺のものを根本から先端まで、シコシコ可愛がってくれている。

 気持ちいい……気持ちいい……またイく……イっちゃ…………違、ずっと俺、イって……

 目の前が、頭の中がバチバチ弾けっぱなしで何が何だか。分かっているのは、目茶苦茶気持ちいいってことだけ。

 荒い呼吸を繰り返し、ビクビク身体を震わせている俺。情けなく半開きの口から、上擦った喘ぎを漏らし続けている俺を、青い瞳が安心したように見つめている。

「良かった……この調子なら、すぐに後ろだけでイけるようになれそうだね」

 声はとびきり優しかった。けれども手つきは、そう囁く間も止まる気配がない。ずっと俺をイかせ続けている。

 穴の内壁を撫でるように抜き差ししながら、しこりを何度も突いて。指の腹で、俺の弱い裏筋ばかりを何度も撫で擦って。ずっと俺を気持ちよくしてくれている。

「んぁっ、あ、あ……あぁ……あ、んっ、あ……あ、あ……」

「でも、もうちょっとだけ、頑張ろうか。しっかり頭で、身体で覚えようね。ココは気持ちがいい場所なんだって、ね?」

「う、ん……がんばる……がんばるから、ごほうび、ください……キスして、くださ……んん……」

 すぐにもらえた。まだ頑張る前なのに、舌まで絡めてもらえたんだ。

「ふ、ん……ぁっ……ん、は、んっ、んっ……」

 溶け合うような口づけに、俺はますます分からなくなっていった。ずっと頭の中が真っ白で。足の裏とか、手のひらとか、色んなところが熱くて、熱くて。

 ずっと、気持ちよくて。

 それでも必死に先生のキスに応えていると、何かが込み上げてきた。今までの絶頂とは明らかに違う、激しく焦がれるような熱が。

「は、せんせ……なんか、くるぅ……あっ、あ、せんせ、ぐれいせんせぃっ」

「大丈夫、怖くないよ。私がついているからね……」

 先生の柔らかい唇が、快感でぐちゃぐちゃになっている俺の顔に、何度もキスを送ってくれる。額に、目尻に、頬に、鼻先に。

 あやすようなキスの雨に、すっかり俺は安心したんだろう。受け入れたんだろう。その瞬間、激しい快感の波が、俺を飲み込んだんだ。

「ッッッ………………ぁ…………あ、ふ……」

 声にならない歓喜の悲鳴を上げながら、俺は全身を激しく痙攣させた。どこか遠くで、プシャッと勢いよく水が吹き出すような音が聞こえた気がする。

 先生の腕の中で、ぐったりもたれ掛かっていると強い睡魔に襲われた。目の前が暗くなる寸前で小さな呟きが。

「潮まで吹けちゃったね……よく出来ました……」

 先生に褒めてもらえたような、気がしたんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

もう人気者とは付き合っていられません

花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。 モテるのは当然だ。でも――。 『たまには二人だけで過ごしたい』 そう願うのは、贅沢なのだろうか。 いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。 「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。 ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。 生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。 ※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

双葉病院小児病棟

moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。 病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。 この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。 すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。 メンタル面のケアも大事になってくる。 当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。 親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。 【集中して治療をして早く治す】 それがこの病院のモットーです。 ※この物語はフィクションです。 実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

処理中です...