53 / 519
マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
★ 嬉しい……んですか? 変じゃ、ないんですか?
しおりを挟む
「ん……」
最初は軽い触れ合いだった。じゃれ合うみたいに押しつけ合ったり、優しく食まれたり。
何度か繰り返していると唇を嘗められた。擽ったくて口を開けば、生温かいものが入ってきた。まるで待っていましたと言わんばかりに。
「んむぅ……んっ、ん……」
大きくて熱い、先生の舌。しっとりとした柔らかさが、俺の舌を絡め取る。
触れ合う度に、俺と先生との間でいやらしい水音が鳴る。ぴりぴりと電気が走る様な感覚が全身を駆け巡っていく。じんわりと熱くなった下腹部が、ずんと重くなった。
気持ちいい……いつものキスも好きだ。でも、こっちの方がもっと嬉しい……より深く先生と触れ合えてるみたいで。
すっかり夢中になっていると、するりとシャツの中にごつごつした手が入ってきた。何かを探っているんだろうか。先生の太い指が、うろうろと俺の胸元を撫でている。
やがて指先が胸の尖りを掠めた。少し触れられただけ。なのに、淡い痺れが走った。腰が勝手にぴくんと跳ねてしまう。
「んぁっ……あ、んぅ……」
俺の反応に気を良くしたんだろうか。先生の尖った喉仏がくつくつ震えた。
指の動きも大胆になっていく。円を描く様に乳輪をなぞられ、指の腹で乳首を摘まれた。
揉むみたいに、きゅっと挟まれたかと思えば緩めたりして、強弱を加えられると堪らなかった。またあの声が、変に鼻がかかった声が漏れてしまう。
「うぅん……ん、んっ、あぁっ……」
……気持ちいい、のかな? 俺……先生に乳首触ってもらって、気持ちよくなっちゃってるのかな?
自覚してからは、余計に感じるようになっていた。
摘まれたままクニクニ弄られたり、先端を爪の先で軽くつつかれたり。それだけで、色んなところがジンジン疼いた。その疼きすら、気持ちがよくて仕方がなかった。
「ぁ、ん……ぅあ……あ、あっ…………ぁ……」
不意に取り上げられてしまった。気持ちよさも、心満たされる触れ合いも。
少し離れてしまっていた先生との距離。俺を見つめる青い瞳が、うっとり微笑んだ。
「は……可愛いね、シュン君は……こんなに蕩けた顔をして……気持ちいいんだね……」
「っ……」
そうだ、見られてたんだ。聞かれてたんだ、全部。俺が、乳首で感じちゃってるのも。変な声ばっかり出しちゃってたのも。
「ご、ごめんなさ、俺……」
「何で謝るんだい?」
「だって……変、じゃないですか……俺、男なのに……乳首だけで……き、気持ちよくなっちゃうなんて……それに、声も……なんか変だし……」
きょとんと丸くなっていた瞳が細められる。少し歪みかけていた唇が安心したように綻んでいく。俺の頬を撫でてくれながら、額に優しいキスをくれる。
「変じゃないよ。気持ちよくなってる君も、甘い声を上げている君も……とっても可愛いかった。それに嬉しかったよ」
可愛い……普段は擽ったくなってしまう言葉。でも今は、言ってもらえた瞬間、心が晴れやかになった。喜びがあふれてきたんだ。
「嬉しい……んですか? 変じゃ、ないんですか?」
「うん、嬉しいよ。私の手で気持ちよくなってもらえたんだからね」
「……俺も、嬉しいです。先生に触ってもらえて、喜んでもらえて……スゴく嬉しい……」
どちらともなく俺達の間にあった空白が埋められていく。
さっきまで、気持ちよくしてもらえていたからだろうか。軽いキスを交わしただけで、また身体の奥が疼いてしまったんだ。
もどかしい感覚から逃れようと、もじもじ身を揺らしていた俺の手を、先生の大きな手が包み込む。
「もっと……触れてもいいかい?」
最初は軽い触れ合いだった。じゃれ合うみたいに押しつけ合ったり、優しく食まれたり。
何度か繰り返していると唇を嘗められた。擽ったくて口を開けば、生温かいものが入ってきた。まるで待っていましたと言わんばかりに。
「んむぅ……んっ、ん……」
大きくて熱い、先生の舌。しっとりとした柔らかさが、俺の舌を絡め取る。
触れ合う度に、俺と先生との間でいやらしい水音が鳴る。ぴりぴりと電気が走る様な感覚が全身を駆け巡っていく。じんわりと熱くなった下腹部が、ずんと重くなった。
気持ちいい……いつものキスも好きだ。でも、こっちの方がもっと嬉しい……より深く先生と触れ合えてるみたいで。
すっかり夢中になっていると、するりとシャツの中にごつごつした手が入ってきた。何かを探っているんだろうか。先生の太い指が、うろうろと俺の胸元を撫でている。
やがて指先が胸の尖りを掠めた。少し触れられただけ。なのに、淡い痺れが走った。腰が勝手にぴくんと跳ねてしまう。
「んぁっ……あ、んぅ……」
俺の反応に気を良くしたんだろうか。先生の尖った喉仏がくつくつ震えた。
指の動きも大胆になっていく。円を描く様に乳輪をなぞられ、指の腹で乳首を摘まれた。
揉むみたいに、きゅっと挟まれたかと思えば緩めたりして、強弱を加えられると堪らなかった。またあの声が、変に鼻がかかった声が漏れてしまう。
「うぅん……ん、んっ、あぁっ……」
……気持ちいい、のかな? 俺……先生に乳首触ってもらって、気持ちよくなっちゃってるのかな?
自覚してからは、余計に感じるようになっていた。
摘まれたままクニクニ弄られたり、先端を爪の先で軽くつつかれたり。それだけで、色んなところがジンジン疼いた。その疼きすら、気持ちがよくて仕方がなかった。
「ぁ、ん……ぅあ……あ、あっ…………ぁ……」
不意に取り上げられてしまった。気持ちよさも、心満たされる触れ合いも。
少し離れてしまっていた先生との距離。俺を見つめる青い瞳が、うっとり微笑んだ。
「は……可愛いね、シュン君は……こんなに蕩けた顔をして……気持ちいいんだね……」
「っ……」
そうだ、見られてたんだ。聞かれてたんだ、全部。俺が、乳首で感じちゃってるのも。変な声ばっかり出しちゃってたのも。
「ご、ごめんなさ、俺……」
「何で謝るんだい?」
「だって……変、じゃないですか……俺、男なのに……乳首だけで……き、気持ちよくなっちゃうなんて……それに、声も……なんか変だし……」
きょとんと丸くなっていた瞳が細められる。少し歪みかけていた唇が安心したように綻んでいく。俺の頬を撫でてくれながら、額に優しいキスをくれる。
「変じゃないよ。気持ちよくなってる君も、甘い声を上げている君も……とっても可愛いかった。それに嬉しかったよ」
可愛い……普段は擽ったくなってしまう言葉。でも今は、言ってもらえた瞬間、心が晴れやかになった。喜びがあふれてきたんだ。
「嬉しい……んですか? 変じゃ、ないんですか?」
「うん、嬉しいよ。私の手で気持ちよくなってもらえたんだからね」
「……俺も、嬉しいです。先生に触ってもらえて、喜んでもらえて……スゴく嬉しい……」
どちらともなく俺達の間にあった空白が埋められていく。
さっきまで、気持ちよくしてもらえていたからだろうか。軽いキスを交わしただけで、また身体の奥が疼いてしまったんだ。
もどかしい感覚から逃れようと、もじもじ身を揺らしていた俺の手を、先生の大きな手が包み込む。
「もっと……触れてもいいかい?」
5
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
【完結】お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
第12回BL大賞奨励賞いただきました!ありがとうございます。僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して、公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…我慢の限界で田舎の領地から家出をして来た。もう戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが我らが坊ちゃま…ジュリアス様だ!坊ちゃまと初めて会った時、不思議な感覚を覚えた。そして突然閃く「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけにジュリアス様が主人公だ!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。だけど何で?全然シナリオ通りじゃないんですけど?
お気に入り&いいね&感想をいただけると嬉しいです!孤独な作業なので(笑)励みになります。
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい
拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。
途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。
他サイトにも投稿しています。

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる