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マッチョな幼なじみと恋人同士になった件(ダンルート)

★ 答えなんか決まっている

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 もっとダンの可愛いところが見たいな……もっとドキドキさせてみたい……

 少し生まれた余裕に気持ちが調子づく。けれどもあっさりなくされた。俺の天下は数分ともたなかったんだ。

「悪い……シュン……」

「え?」

「もっと時間をかけて、可愛がって、甘やかして……お前の緊張を解していくつもりだったんだけどよ……」

 ダンの息が荒い。瞳をとろんと蕩けさせ、獣みたいに短い呼吸を繰り返している。

 鼻先にあった端正な顔が、ゆらりと離れていく。膝立ちになったことで、あらわになった。

 鍛え上げられた太ももの間でびくびくと脈打ち、割れた腹筋の前でそそり立っている彼のもの。

 俺のものとは比べ物にならない……太く、長い幹。赤く染まり、ぬらぬらと艶めいている大きな先端。

 すでに臨戦態勢のそれに気づかされた。俺が思っていた以上にダンも、俺のこと……

「もう、我慢出来ねぇ…………シュンを抱きたい……抱いても、いいか?」

 焦がれるような眼差しだった。切羽詰まった声だった。

 縋るように求められたんだ。好きで、好きで仕方がない人に。答えなんか決まっている。

「うん……俺も、抱いて欲しい……ダンと一緒になりたい…………んっ」

 返答は口づけだった。それも、さっきまでの甘い触れ合いじゃない。息を奪われるような、食べられてしまうような激しい触れ合い。

 脳に直接叩き込まれるような快感に、俺はあっさり蕩けさせられてしまった。唇を何度も食まれ、伸ばした舌を強く吸われて。

「んぅ、んっ、ん……は、ふ……ぁ……」

 開放してもらえた頃には、俺の口の周りは、だらしなく濡れてしまっていた。

 いや、口だけじゃなかった。さっきイったばかりだったハズのあそこもだ。ダンの腹筋と俺の腹との間で、どろりと粘つく糸を引いてしまっている。

「……膝の裏、抱えてくれないか?」

 汗やらなんやらで濡れた俺の頬を撫でながら、ダンが呟く。

 ぽーっとした頭で頷いた俺は、少し気怠い身体を言われた通りに動かした。自分の膝裏に手を回し、胸の前に抱え込むように持ち上げる。

「そう、えらいな……そのまま、少し足……広げてくれ」

 閉じていた太ももをそっと開く。いまだに熱を持ったまま勃ち上がる俺のもの、ヒクヒクと物欲しそうに震える後孔も、全てがダンの眼前に晒された。
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