33 / 460
マッチョな幼なじみと恋人同士になった件(ダンルート)
★ 優し過ぎて、そわそわしてしまう
しおりを挟む
大きな手が、バスタオルで身体を優しく拭ってくれる。
ふわふわした布地で素肌を撫でられる、その心地よい感覚ですら、今の俺にとっては毒らしい。
火照ったままの身体は、僅かな刺激でも勝手にピクピク震えてしまう。気持ちよさに変換してしまう。そのせいだ。俺の口からは絶えず熱い吐息が漏れてしまっていた。
……浅ましくて、恥ずかしい。
すぐに気持ちよくなってしまう、はしたない俺の姿を見てもダンは何も言わないでいてくれた。むしろ、ことさら気遣ってくれていた。声にならない声を俺が漏らしてしまう度に、優しく頭を撫でてくれたんだ。
上手く身体に力の入らない俺をずっと支えてくれてたから、拭きにくかったんだろう。鍛え上げられた筋肉により、クッキリとした陰影のついた肌は、しっとり濡れたままだ。
分厚い胸板に頬を寄せ、しなだれかかってしまっていた俺を、軽々と抱えてダンは寝室へと歩みを進める。
静かに仰向けに下ろしてくれたシーツ。素肌に触れるサラサラとした布地が、ひんやり冷たくて心地がいい。
不意に顔の横に置かれた手が、ギシリとベッドを軋ませた。真っ直ぐに俺を見下ろす、燃えるような赤。俺に影を落とす、彫刻みたいな肉体美。ダンが俺の上に覆い被さってきた。
「……ダン」
「……シュン……優しく、するから……」
「……うん」
擦り寄せられた額が熱い。重ねてもらえた唇も。
触れるだけのキスを送ってくれながら、頭を撫でてくれる大きな手。髪を梳くような優しい手つきにそわそわしてしまう。
いっそのこと、いつもみたく、わしゃわしゃ撫で回してくれた方が……
ダンは、安心させようとしてくれているんだと思う。でも、俺にとっては逆効果らしい。特別な扱いに、余計に鼓動が騒がしくなってしまっていたんだ。
彼も薄々感じたのか、別のやり方を試み始めた。
「ん……ふ、ぁ……」
緊張を気持ちよさで塗り潰そうとしてきたのだ。
優しい口づけはそのまま。けれども少し固い指先が、俺の弱い部分を刺激している。周りをなぞって焦らしたりせず、まだ柔らかい乳首を優しく揉むように摘んでいる。
「っ……ぅ……ん、ん、あっ……は……っ……あ、ぁ……」
触れ合っている温度が、くつくつ震える。
……嬉しいんだろう。それもそうか。ちょっと触ってもらえただけで、ピンっと固くしてしまったんだから。
目論見通り、俺は彼がくれる気持ちよさに溺れかけているんだから。
ふわふわした布地で素肌を撫でられる、その心地よい感覚ですら、今の俺にとっては毒らしい。
火照ったままの身体は、僅かな刺激でも勝手にピクピク震えてしまう。気持ちよさに変換してしまう。そのせいだ。俺の口からは絶えず熱い吐息が漏れてしまっていた。
……浅ましくて、恥ずかしい。
すぐに気持ちよくなってしまう、はしたない俺の姿を見てもダンは何も言わないでいてくれた。むしろ、ことさら気遣ってくれていた。声にならない声を俺が漏らしてしまう度に、優しく頭を撫でてくれたんだ。
上手く身体に力の入らない俺をずっと支えてくれてたから、拭きにくかったんだろう。鍛え上げられた筋肉により、クッキリとした陰影のついた肌は、しっとり濡れたままだ。
分厚い胸板に頬を寄せ、しなだれかかってしまっていた俺を、軽々と抱えてダンは寝室へと歩みを進める。
静かに仰向けに下ろしてくれたシーツ。素肌に触れるサラサラとした布地が、ひんやり冷たくて心地がいい。
不意に顔の横に置かれた手が、ギシリとベッドを軋ませた。真っ直ぐに俺を見下ろす、燃えるような赤。俺に影を落とす、彫刻みたいな肉体美。ダンが俺の上に覆い被さってきた。
「……ダン」
「……シュン……優しく、するから……」
「……うん」
擦り寄せられた額が熱い。重ねてもらえた唇も。
触れるだけのキスを送ってくれながら、頭を撫でてくれる大きな手。髪を梳くような優しい手つきにそわそわしてしまう。
いっそのこと、いつもみたく、わしゃわしゃ撫で回してくれた方が……
ダンは、安心させようとしてくれているんだと思う。でも、俺にとっては逆効果らしい。特別な扱いに、余計に鼓動が騒がしくなってしまっていたんだ。
彼も薄々感じたのか、別のやり方を試み始めた。
「ん……ふ、ぁ……」
緊張を気持ちよさで塗り潰そうとしてきたのだ。
優しい口づけはそのまま。けれども少し固い指先が、俺の弱い部分を刺激している。周りをなぞって焦らしたりせず、まだ柔らかい乳首を優しく揉むように摘んでいる。
「っ……ぅ……ん、ん、あっ……は……っ……あ、ぁ……」
触れ合っている温度が、くつくつ震える。
……嬉しいんだろう。それもそうか。ちょっと触ってもらえただけで、ピンっと固くしてしまったんだから。
目論見通り、俺は彼がくれる気持ちよさに溺れかけているんだから。
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる