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マッチョな幼なじみと恋人同士になった件(ダンルート)

★ ダンは緊張していないんだろうか?

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 寮に着くまで互いに無言のままだった。俺を抱えたダンが部屋の扉を開け、施錠し、風呂場へと向かっていく。

 ……また、一緒に入るのか。

 思い出してしまったせいだ。昨日の触れ合いを。意識しているせいだ。今日は最後までしてもらえるんだって。

 顔が熱い。勝手に手が震えてしまう。心臓が煩くって仕方がない。

 ……ダンは、緊張……してないのかな?

 見上げた先に映ったのは、どちらかといえば真顔に近いカッコいい顔。その心の内は読み取れそうにない。

 精悍な顔つきをぼんやりと眺めている内に、脱衣所に着いたみたいだ。太い腕がゆっくり俺を下ろしくれた。

 ゴツゴツした大きな手が、すかさず自分の上着へと手をかける。さっきの丁寧さとは裏腹な粗雑さで脱ぎ捨て、次へと取り掛かっていく。

 黙々と逞しい身体を晒していくダン。俺も慌ててTシャツと肌着をまとめて脱ぎ捨て脱衣かごに放り込んだ。

 ボタンを外しズボンのホックに手をかけた時だった。

「あ……」

 背中に感じた熱く弾力のある感触。後から俺を抱き締めてくる体温。

 誰なのかは、明白だ。彼が今どういう格好をしているのかも。それでも確認せずにはいられなくて、顔だけで振り向く。途端に生まれたままの姿をしたダンから顎を掴まれ、唇を奪われた。

「ん、ダン……まだ、俺……下脱いでな……ふっ、んぅ」

 熱のこもった瞳に訴える。触れ合っている部分がクスリと震えた。

 ダンは片手で器用に脱ぎかけのズボンとパンツを引き下ろしてくれた。ちゃっかり俺の口を塞いだまま。

「はっ、ん、ん……」

 唇を重ねながら、抱き合いながら、俺達はもつれ合うように浴室になだれ込んだ。踏みしめたタイルがひんやり冷たい。

「だ、んっ、ぁ……だ、ん……」

 何度も繰り返しもらえる口づけに夢中になっていると、不意に感じた淡い刺激。俺の腰回りを支えてくれていたハズが、いつの間にか胸元へ。大きな手のひらが、平らな俺の胸を撫で回している。

 もの好きだな……ダンと違って触り心地も、揉み応えもないのにさ……

 なんて、ぼんやり余裕をこいてられるのもこの時までだった。

「ふっ、ぁ……んん……っ……」

 思わず上擦った声を上げてしまっていた。太い指に胸の突起を優しく摘まれて。

 俺の反応にさっきまで荒々しくも優しいキスをくれていた唇が、嬉しそうに綻んだ。

「感じやすいんだな……可愛いぜ、シュン……」

 熱い吐息混じりに囁かれ、背筋にぞくぞくとした感覚が走る。ジンと熱い何かが下半身から込み上げてしまう。

「っ、あ…………え?」

 ……何で? 今……俺、ダンの声で……感じて?

 戸惑う間もなく、ピンッと固くなった乳首を指の腹でくにくにと揉むように転がされた。さらには先端を爪の先でカリカリ弄ばれ、腰がビクビク勝手に震え出す。

 ……どうしよう、俺、乳首だけで……

「あ、あ、はぁ……ん、だん、まって……いっちゃう、からぁ……」
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