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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
★ 不思議な気分だ、俺がグレイさんを見下すなんて
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何だか不思議な気分だ。見上げているか、向こうから合わせてもらっている青い瞳を、今は俺が見下ろしているなんて。
「シュン……本当に大丈夫かい?」
それは、どちらかと言えば俺のセリフのような。グレイさんに跨っちゃってるんだし。お腹の上に乗っかっちゃってるんだし。
心配そうに下がっている優しい印象の眉毛すら、ビクともしていないけれど。全く苦しそうじゃないけれどさ。
それでも一応伝えてみれば、やっぱり思っていた通りの言葉が「大丈夫、シュンは羽のように軽いからね」いや、想像してたよりも甘い言葉を、蕩けるような微笑みと一緒に返されてしまった。
いきなりの先制パンチをくらって、早くも心臓が煩くなってしまう。今度は、俺が主導権を握るつもりだったのに。
息を整え、気を取り直す。いまだに「大丈夫かい?」と俺の太ももや腰を撫でている彼に、お願いをした。
「さっきは、グレイさんの顔……全然見られなかったから、今度は見ながらシたいんです……ダメ、ですか?」
白い頬が、ぽっと色づく。下がっていた口角が、ふにゃりと綻んでいく。
よし、好感触だ。このまま押せば。
「いや、駄目じゃないよ、嬉しいよ。ただ……」
言葉を切ったグレイさんが、照れくさそうに睫毛を伏せる。
「君への負担が、ね……この体勢だと、さっきよりも奥深くに入ってしまうだろう?」
「っ……」
瞬間、背筋に走った淡い感覚。意識してしまったからだろう。想像してしまったからだろう。
俺の尻に当たっている硬い熱。少し前まで、俺の中を押し広げていた逞しいものが、再び俺を満たしてくれるのを。
お陰様で、すっかり俺は、一人で盛り上がってしまっていた。
ただでさえ、好きな人の前で、はしたなく足を広げてしまっているのに。勃っちゃうところまで。物欲しそうに、先走りを滲ませてしまうところまで見られちゃうなんて。
一気に顔が熱くなる。目の奥も。背中がムズムズする気恥ずかしさに、足を閉じようとした時だ。
「あ、グレイさん……」
俺だけじゃなかった。
大きな手が、俺の腰を掴む。逃げないように固定され、擦りつけられた。尻肉の間に挟むように、グレイさんの雄が。
脈打つ熱は、大きさを増していた。俺を見つめる眼差しもギラついている。申し訳なさそうに細められてはいるけれど。
「ごめんね、シュン……私の方から言っておいて、心配しておいて……矛盾しているのは分かっているんだけれど……その……」
「いいですよ……俺も、欲しいなって思ったから……嬉しいです……グレイさんも、思ってくれたんですよね?」
「うん……君が欲しい…………挿れるよ? いいかい?」
頷いた途端にだった。少し濡れた先端が、俺の穴に押し当てられたのは。
「シュン……本当に大丈夫かい?」
それは、どちらかと言えば俺のセリフのような。グレイさんに跨っちゃってるんだし。お腹の上に乗っかっちゃってるんだし。
心配そうに下がっている優しい印象の眉毛すら、ビクともしていないけれど。全く苦しそうじゃないけれどさ。
それでも一応伝えてみれば、やっぱり思っていた通りの言葉が「大丈夫、シュンは羽のように軽いからね」いや、想像してたよりも甘い言葉を、蕩けるような微笑みと一緒に返されてしまった。
いきなりの先制パンチをくらって、早くも心臓が煩くなってしまう。今度は、俺が主導権を握るつもりだったのに。
息を整え、気を取り直す。いまだに「大丈夫かい?」と俺の太ももや腰を撫でている彼に、お願いをした。
「さっきは、グレイさんの顔……全然見られなかったから、今度は見ながらシたいんです……ダメ、ですか?」
白い頬が、ぽっと色づく。下がっていた口角が、ふにゃりと綻んでいく。
よし、好感触だ。このまま押せば。
「いや、駄目じゃないよ、嬉しいよ。ただ……」
言葉を切ったグレイさんが、照れくさそうに睫毛を伏せる。
「君への負担が、ね……この体勢だと、さっきよりも奥深くに入ってしまうだろう?」
「っ……」
瞬間、背筋に走った淡い感覚。意識してしまったからだろう。想像してしまったからだろう。
俺の尻に当たっている硬い熱。少し前まで、俺の中を押し広げていた逞しいものが、再び俺を満たしてくれるのを。
お陰様で、すっかり俺は、一人で盛り上がってしまっていた。
ただでさえ、好きな人の前で、はしたなく足を広げてしまっているのに。勃っちゃうところまで。物欲しそうに、先走りを滲ませてしまうところまで見られちゃうなんて。
一気に顔が熱くなる。目の奥も。背中がムズムズする気恥ずかしさに、足を閉じようとした時だ。
「あ、グレイさん……」
俺だけじゃなかった。
大きな手が、俺の腰を掴む。逃げないように固定され、擦りつけられた。尻肉の間に挟むように、グレイさんの雄が。
脈打つ熱は、大きさを増していた。俺を見つめる眼差しもギラついている。申し訳なさそうに細められてはいるけれど。
「ごめんね、シュン……私の方から言っておいて、心配しておいて……矛盾しているのは分かっているんだけれど……その……」
「いいですよ……俺も、欲しいなって思ったから……嬉しいです……グレイさんも、思ってくれたんですよね?」
「うん……君が欲しい…………挿れるよ? いいかい?」
頷いた途端にだった。少し濡れた先端が、俺の穴に押し当てられたのは。
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