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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
★ 優しくしてくれなくてもいいのに
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しかし、優しい先生にとっては、些細なことのよう。ベッドサイドに置かれたティッシュで、手早く拭き取ってから俺の頭を撫でてくれる。
肩で息をしながら、だらしなく口を開いてしまっている俺にキスを送ってくれる。汗ばむ額も、滲んだ目尻も構うことなく、余すことなく。
「よし、よし……イイ子だね……シュン……可愛いよ……」
「は、ふ……ありがと……んっ……ございまふ……」
手を繋いでもらいながら、もう一度。緩やかな笑みを浮かべた唇と交わし合う。
少しだけ離れていってしまった形のいい唇から、真っ赤な舌がチラリと覗いた。
「……今度は、こっちで気持ちよくなろうね」
いつの間に用意していたのか。先生の手には、例のチューブが握られていた。つい先日まで新品だったそれは、ここ最近の練習のお陰で随分凹んでしまっている。
とはいえ、今晩使う分には十分な量。すっかり慣れた手つきで先生が、潤滑油代わりの軟膏を絞り出し、俺の後ろへと。まだ硬く閉じられた、尻の穴へと塗り込んでいく。
「んぅ……」
「ゆっくりするから、心配しないでね。何か違和感を感じたら、すぐに言うんだよ」
「はい……」
言葉の通りだった。
今朝も触れてもらえたから、いっぱい気持ちよくなれたから、そこまで優しくしてくれなくてもいいのに。
先生は、真剣な眼差しで俺の表情を窺いながら、進めていく。指先を挿れてもらえたのは、随分と経ってからだった。慎重過ぎるくらいに縁を撫で回し、指の腹で揉むように解してからようやくだった。
「あ、あっ……んっ……」
やっともらえた確かな刺激。じっくり丁寧に致してもらっていたからだろう。
まだ、第一関節くらいしか挿れてもらえていないのに、喜びに濡れた声を上げてしまっていた。足どころか指までもピンっと伸ばしてしまっていた。
あからさまな反応だ。瞬きを惜しむように見つめている先生にバレていない訳がない。
「もう気持ちよくなれてるのかい? 嬉しいな……」
案の定だ。喜びに満ちた声で、指摘されてしまった。よっぽど俺の身体は刺激に飢えていたらしい。その甘い囁やきすら、気持ちよさへと変換してしまう。
蕩けるような声を、荒く熱い吐息を、感じた瞬間だった。伸びたままの足が、びくんっ、びくんっと震え出す。
「あ、あぁ……」
藻掻くように足先を動かしながら、手の内にあるシーツをクシャクシャにしながら、俺は浸っていた。背筋をぞくぞくと駆け抜けていった淡い感覚に。
息を呑む音に続けて、喉を鳴らす音が聞こえた。熱い手のひらが固く握った俺の拳に重なる。しわくちゃのシーツから手を離せば、すぐさま指を絡めて繋がれた。
「本当に、可愛い……堪らないよ……私の声で達してしまったのかい? それとも、この先を期待して?」
「ふ……はふ……どっちも、です……先生の声にも感じちゃったし……ずっと期待してます……先生に抱いてもらえるのも……」
肩で息をしながら、だらしなく口を開いてしまっている俺にキスを送ってくれる。汗ばむ額も、滲んだ目尻も構うことなく、余すことなく。
「よし、よし……イイ子だね……シュン……可愛いよ……」
「は、ふ……ありがと……んっ……ございまふ……」
手を繋いでもらいながら、もう一度。緩やかな笑みを浮かべた唇と交わし合う。
少しだけ離れていってしまった形のいい唇から、真っ赤な舌がチラリと覗いた。
「……今度は、こっちで気持ちよくなろうね」
いつの間に用意していたのか。先生の手には、例のチューブが握られていた。つい先日まで新品だったそれは、ここ最近の練習のお陰で随分凹んでしまっている。
とはいえ、今晩使う分には十分な量。すっかり慣れた手つきで先生が、潤滑油代わりの軟膏を絞り出し、俺の後ろへと。まだ硬く閉じられた、尻の穴へと塗り込んでいく。
「んぅ……」
「ゆっくりするから、心配しないでね。何か違和感を感じたら、すぐに言うんだよ」
「はい……」
言葉の通りだった。
今朝も触れてもらえたから、いっぱい気持ちよくなれたから、そこまで優しくしてくれなくてもいいのに。
先生は、真剣な眼差しで俺の表情を窺いながら、進めていく。指先を挿れてもらえたのは、随分と経ってからだった。慎重過ぎるくらいに縁を撫で回し、指の腹で揉むように解してからようやくだった。
「あ、あっ……んっ……」
やっともらえた確かな刺激。じっくり丁寧に致してもらっていたからだろう。
まだ、第一関節くらいしか挿れてもらえていないのに、喜びに濡れた声を上げてしまっていた。足どころか指までもピンっと伸ばしてしまっていた。
あからさまな反応だ。瞬きを惜しむように見つめている先生にバレていない訳がない。
「もう気持ちよくなれてるのかい? 嬉しいな……」
案の定だ。喜びに満ちた声で、指摘されてしまった。よっぽど俺の身体は刺激に飢えていたらしい。その甘い囁やきすら、気持ちよさへと変換してしまう。
蕩けるような声を、荒く熱い吐息を、感じた瞬間だった。伸びたままの足が、びくんっ、びくんっと震え出す。
「あ、あぁ……」
藻掻くように足先を動かしながら、手の内にあるシーツをクシャクシャにしながら、俺は浸っていた。背筋をぞくぞくと駆け抜けていった淡い感覚に。
息を呑む音に続けて、喉を鳴らす音が聞こえた。熱い手のひらが固く握った俺の拳に重なる。しわくちゃのシーツから手を離せば、すぐさま指を絡めて繋がれた。
「本当に、可愛い……堪らないよ……私の声で達してしまったのかい? それとも、この先を期待して?」
「ふ……はふ……どっちも、です……先生の声にも感じちゃったし……ずっと期待してます……先生に抱いてもらえるのも……」
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