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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
誤解が解けたところで、約束のご褒美くれませんか?
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「ん……シュン、君?」
「さっきのアイコンタクトは、頑張れって応援してくれただけですよ。内緒話も、先生が嫉妬してくれて良かったなって言われただけです」
ひとまず俺は、今話せることを話した。シミュレーションについては言えないから、ちょっぴり心苦しいけれど。
俺の説明に、みるみる先生の顔が真っ赤に染まっていく。優しい印象をあたえる眉毛が、申し訳なさそうに八の字になっていく。
どうやら誤解は解けたらしい。俺の口からは、自然と安堵の息が漏れていた。
「ごめんね、心の狭い男で……呆れただろう?」
「だったら俺も同類ですよ。先生とセレストさんの仲に、やきもちを妬いちゃいましたから」
恥ずかしそうに目を伏せる先生の首に腕を回して、優しく微笑みかける。青い瞳は不思議そうに見つめているものの、続く内容に興味津々なご様子だ。
「俺は、昨日初めてこの部屋に招いてもらえたじゃないですか。でも、セレストさんは、先生が隠してる高級茶葉の場所まで把握してるんですもん……お茶を用意してくれた時だって、勝手知ったるって感じでしたし……」
色々、アドバイスしてくれたことについては感謝してもしきれない。でも、今、思い出しても何だか悔しい。
仕方がないことなんだけどさ。先生とセレストさんは、俺よりもはるかに長い付き合いな訳だし。
それでも無意識に頬が膨らませていたらしい。太い指先に優しくつつかれて気がつかされた。思わず目を逸らすと、クスクス笑う声がする。ご機嫌なようで何よりだ。
「ふふ、場所変えたのに相変わらず目敏いな……でもお陰で可愛らしい君の仕草が見れたのだから、安いものだね」
先生の温かい手が、俺の頬を撫でてくれる。
……今なんじゃないだろうか。すでに少し恥ずかしい胸の内は晒したんだ。あと一つくらい大したことじゃない。
そう自分に言い聞かせて、俺は強請ってみた。大きな手のひらに擦り寄りながら、甘えるように。
「……誤解が解けたところで、約束のご褒美くれませんか? 先生」
どう、だろうか。俺的には精一杯の笑顔と上目遣いでアピールしたつもりだ。
青い睫毛を瞬かせ、口を閉ざしてしまった先生。じっと見つめてくるだけの青い瞳に、頬がだんだん熱くなってくる。
「……ふふ」
不意に、先生が口元を綻ばせた。困ったように微笑む唇が、俺の額に優しく触れてくれる。
「全く……何処でそんなこと覚えたんだい? イケナイ子だね」
囁く声は、甘く、低かった。
輪郭をなぞるように頬から顎へとゆったり撫でていく指先。甘やかすような優しい触れ方が、妖しい手つきに変わる。
俺を映す、雲一つない青空のように透き通った瞳が熱を帯びている。
「……嫌いですか? こんな俺は」
「……大好きだよ」
鼻を寄せて笑い合い、どちらともなく唇を重ねた。
求め合う様に何度も繰り返している内に、だんだん深いものへと変わっていく。
「さっきのアイコンタクトは、頑張れって応援してくれただけですよ。内緒話も、先生が嫉妬してくれて良かったなって言われただけです」
ひとまず俺は、今話せることを話した。シミュレーションについては言えないから、ちょっぴり心苦しいけれど。
俺の説明に、みるみる先生の顔が真っ赤に染まっていく。優しい印象をあたえる眉毛が、申し訳なさそうに八の字になっていく。
どうやら誤解は解けたらしい。俺の口からは、自然と安堵の息が漏れていた。
「ごめんね、心の狭い男で……呆れただろう?」
「だったら俺も同類ですよ。先生とセレストさんの仲に、やきもちを妬いちゃいましたから」
恥ずかしそうに目を伏せる先生の首に腕を回して、優しく微笑みかける。青い瞳は不思議そうに見つめているものの、続く内容に興味津々なご様子だ。
「俺は、昨日初めてこの部屋に招いてもらえたじゃないですか。でも、セレストさんは、先生が隠してる高級茶葉の場所まで把握してるんですもん……お茶を用意してくれた時だって、勝手知ったるって感じでしたし……」
色々、アドバイスしてくれたことについては感謝してもしきれない。でも、今、思い出しても何だか悔しい。
仕方がないことなんだけどさ。先生とセレストさんは、俺よりもはるかに長い付き合いな訳だし。
それでも無意識に頬が膨らませていたらしい。太い指先に優しくつつかれて気がつかされた。思わず目を逸らすと、クスクス笑う声がする。ご機嫌なようで何よりだ。
「ふふ、場所変えたのに相変わらず目敏いな……でもお陰で可愛らしい君の仕草が見れたのだから、安いものだね」
先生の温かい手が、俺の頬を撫でてくれる。
……今なんじゃないだろうか。すでに少し恥ずかしい胸の内は晒したんだ。あと一つくらい大したことじゃない。
そう自分に言い聞かせて、俺は強請ってみた。大きな手のひらに擦り寄りながら、甘えるように。
「……誤解が解けたところで、約束のご褒美くれませんか? 先生」
どう、だろうか。俺的には精一杯の笑顔と上目遣いでアピールしたつもりだ。
青い睫毛を瞬かせ、口を閉ざしてしまった先生。じっと見つめてくるだけの青い瞳に、頬がだんだん熱くなってくる。
「……ふふ」
不意に、先生が口元を綻ばせた。困ったように微笑む唇が、俺の額に優しく触れてくれる。
「全く……何処でそんなこと覚えたんだい? イケナイ子だね」
囁く声は、甘く、低かった。
輪郭をなぞるように頬から顎へとゆったり撫でていく指先。甘やかすような優しい触れ方が、妖しい手つきに変わる。
俺を映す、雲一つない青空のように透き通った瞳が熱を帯びている。
「……嫌いですか? こんな俺は」
「……大好きだよ」
鼻を寄せて笑い合い、どちらともなく唇を重ねた。
求め合う様に何度も繰り返している内に、だんだん深いものへと変わっていく。
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