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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
いざ、先生をその気にさせるべくシミュレーション! って、あれ?
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「それを使って、彼が寝てる前で準備したまえ」
勢いよく置かれたティーカップが、甲高い音をソーサーと奏でる。俺の手にあるそれを指差しながら、ニヤリと口の端を持ち上げた。
準備って……後ろのってこと、だよな。先生を受け入れる為のってこと、だよな。
いやいやいや、いやいやいや……
「無理ですよっ! そんなの!! そもそも先生の目の前でやる意味あります!?」
「あるに決まっているだろう! むしろそれが真の目的だといっても過言ではないぞ!」
顔から湯気が出そうだ。両手をブンブン振り続けている俺の肩を、セレストさんが力強く掴む。
「いいかね? 可愛い恋人が、健気に目の前で自分を受け入れる用意をしてみろ。そんな据え膳、食いつくに決まっているだろう!」
確かに、一理ある。
俺だって、先生が目の前で衣服を乱して、豊満な雄っぱいを見せつけながら誘惑してきたら、確実に食いつく。好きにしてって抱きつくだろう。
「そもそも私には、君に極力触れないようにする、とか言っておきながら、君を部屋にまで招いているんだ! 押せばいけるだろう! むしろ、ここで押さなくていつ押すんだ!!」
確かに、今が絶好のチャンスだ。
昨日の先生、積極的だったし。もっと押せば俺のこと……
……というか真っ昼間からなんて会話してんだ? 俺達は。
現実逃避故か一瞬冷静になりかかった俺を、熱の入った瞳で見つめながらセレストさんが問いかける。
「君も、このまま生殺しは辛いだろう? やるかどうかは君次第だがね、強制はしないよ」
正直、滅茶苦茶恥ずかしい。
でも、このまま卒業まで三年近く待ち続けるのは、色んな意味で耐えられそうにない。事実一週間もたなかったし。
「……分かりました。でも、具体的にどうすればいいんですか?」
「よかろう! 実技演習は出来ないが、やり方を脳内シミュレーションしておくだけでも十分だろう」
俺の手をガシッと握りながらセレストさんが顔を輝かせる。少しだけ、ほんの少しだけ楽しそうに見えるのは気のせいだろう。
「……そんな、ぶっつけ本番で大丈夫なんですか?」
「グレイの理性を壊すのが目的だから問題ないさ。君は、ただ彼を煽って美味しく頂かれてしまえばいい」
セレストさんが、不安そうな顔で見つめる俺の頭を、励ますようにわしゃわしゃ撫で回す。口の端をニイッと持ち上げ笑った。
「で、早速だが……君はどれにするかね? 私はエビマヨがいいのだが」
手渡されたのは、ピザのチラシだった。横から覗き込み、海老がたっぷり乗ったピザの画像を指し示しながら、俺に尋ねる。
「……え? じゃあ、照り焼きチキンで……」
とっさに応えると端末を取り出して注文を始めてしまった。
あれ? シミュレーションは? やり方を教えてくれるんじゃなかったんじゃ?
「あのう……セレストさん? シミュレーションはしないんですか?」
「そんなものは後だよ後! 腹が減っては戦は出来んだろう? 30分程で来るそうだから、君もしっかり食べたまえ!」
端末を閉じたところを見計らってもじもじ尋ねると至極当然のように言い放たれてしまった。
その後、ピザが届いてからも「食事を疎かにしてはいかんぞ!」とセレストさんからすすめられるがままに、サイドメニューやデザートまでしっかり完食させられてしまった。
勢いよく置かれたティーカップが、甲高い音をソーサーと奏でる。俺の手にあるそれを指差しながら、ニヤリと口の端を持ち上げた。
準備って……後ろのってこと、だよな。先生を受け入れる為のってこと、だよな。
いやいやいや、いやいやいや……
「無理ですよっ! そんなの!! そもそも先生の目の前でやる意味あります!?」
「あるに決まっているだろう! むしろそれが真の目的だといっても過言ではないぞ!」
顔から湯気が出そうだ。両手をブンブン振り続けている俺の肩を、セレストさんが力強く掴む。
「いいかね? 可愛い恋人が、健気に目の前で自分を受け入れる用意をしてみろ。そんな据え膳、食いつくに決まっているだろう!」
確かに、一理ある。
俺だって、先生が目の前で衣服を乱して、豊満な雄っぱいを見せつけながら誘惑してきたら、確実に食いつく。好きにしてって抱きつくだろう。
「そもそも私には、君に極力触れないようにする、とか言っておきながら、君を部屋にまで招いているんだ! 押せばいけるだろう! むしろ、ここで押さなくていつ押すんだ!!」
確かに、今が絶好のチャンスだ。
昨日の先生、積極的だったし。もっと押せば俺のこと……
……というか真っ昼間からなんて会話してんだ? 俺達は。
現実逃避故か一瞬冷静になりかかった俺を、熱の入った瞳で見つめながらセレストさんが問いかける。
「君も、このまま生殺しは辛いだろう? やるかどうかは君次第だがね、強制はしないよ」
正直、滅茶苦茶恥ずかしい。
でも、このまま卒業まで三年近く待ち続けるのは、色んな意味で耐えられそうにない。事実一週間もたなかったし。
「……分かりました。でも、具体的にどうすればいいんですか?」
「よかろう! 実技演習は出来ないが、やり方を脳内シミュレーションしておくだけでも十分だろう」
俺の手をガシッと握りながらセレストさんが顔を輝かせる。少しだけ、ほんの少しだけ楽しそうに見えるのは気のせいだろう。
「……そんな、ぶっつけ本番で大丈夫なんですか?」
「グレイの理性を壊すのが目的だから問題ないさ。君は、ただ彼を煽って美味しく頂かれてしまえばいい」
セレストさんが、不安そうな顔で見つめる俺の頭を、励ますようにわしゃわしゃ撫で回す。口の端をニイッと持ち上げ笑った。
「で、早速だが……君はどれにするかね? 私はエビマヨがいいのだが」
手渡されたのは、ピザのチラシだった。横から覗き込み、海老がたっぷり乗ったピザの画像を指し示しながら、俺に尋ねる。
「……え? じゃあ、照り焼きチキンで……」
とっさに応えると端末を取り出して注文を始めてしまった。
あれ? シミュレーションは? やり方を教えてくれるんじゃなかったんじゃ?
「あのう……セレストさん? シミュレーションはしないんですか?」
「そんなものは後だよ後! 腹が減っては戦は出来んだろう? 30分程で来るそうだから、君もしっかり食べたまえ!」
端末を閉じたところを見計らってもじもじ尋ねると至極当然のように言い放たれてしまった。
その後、ピザが届いてからも「食事を疎かにしてはいかんぞ!」とセレストさんからすすめられるがままに、サイドメニューやデザートまでしっかり完食させられてしまった。
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