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マッチョな先生と恋人同士になった件(グレイルート)
……何だか、先生に抱かれてるみたいだ
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微笑む先生に招かれるまま、キッチンの側にあるテーブルに着く。少ししてから、大皿が俺の前に置かれた。
まるまる一尾の魚が煮込まれたスープ、だろうか。魚以外にもアサリやプチトマト、バジルが彩りとして添えられていて、何とも贅沢。まるでお店の料理みたいだ。
「すごい……グレイ先生、料理、お上手なんですね」
「ありがとう。でも、これ具材を焼いて煮込むだけだから、結構お手軽なんだよ」
悪戯っぽく微笑みながら、どこか照れくさそうにぱちんとウィンクする先生。あまりの可愛さに心臓が鷲掴みにされてしまう。
俺が胸を抑えて悶えている内に、付け合わせのサラダとパン。水の入ったグラスが各々並べられ、瞬く間に夕食の準備が完了した。
「さあ、どうぞ。冷めない内に召し上がれ」
「はい、いただきます!」
身が柔らかい。少しスプーンを入れただけで、簡単に身が切れてしまった。白身の魚を、出汁が出ていそうなスープと一緒に頬張る。口一杯に魚の旨味が広がっていく。自然と頬が緩んでしまう。
「……美味しいかい?」
「はい!」
向かいの席で見つめる青い眼差しが微笑む。一心不乱にスプーンを口に運ぶ俺を見つめながら、先生も匙を取った。
「後片付けは私がやっておくから、君はシャワーを浴びてくるといいよ」
「あ、はい……」
空になった皿を運びながら、先生が俺に微笑む。
シャワー……そっか、俺、ホントに先生と一晩ご一緒させてもらうんだな。手料理の美味しさにすっかり抜け落ちてたけど。
急に湧いてきた実感に、身体が勝手に震えてしまう。そんな俺を知る由もない先生は、変わらず普段のままだ。柔らかい笑顔を浮かべたまま。
「ああ、そうだ。着替え、よかったらこれを使って。私の物で申し訳ないけどね」
紐を調節すれば大丈夫だと思うよ、と短パンと半袖のTシャツを手渡される。
そこで、ようやく気がついた。自分が制服のまま、ここを訪れてしまっていたことに。
完全に舞い上がり過ぎだろ。泊まりたいってムリなお願いしときながら、何の準備もしてなかったなんてさ。
「す、すみません……ありがとうございますっ」
「あ、シュン君」
恥ずかしくて、何か言いかけた先生に背を向けて、駆け込むように浴室へ……行こうとして場所をまだ教えてもらっていないことに気づく。
上塗りだ。たった数秒の間に、恥を重ねてしまうとは。廊下でわたわたしていた俺の頭を、先生は何も言わずに撫でてくれた。
……優しい。嬉しい。だけど、しんどい。自業自得なんだが。
連れて行ってもらった浴室も、やっぱり新品みたいにキレイだった。揃えられているシャンプー類は、全部見たことのないメーカー品。大人なヤツなんだろうか。先生らしい、品のある香りがした。
もしかしたら、するかも……いや、絶対にしてもらうんだから……
ふわふわと落ち着かない気持ちを何とか抑え、念入りに身体を洗った。足の指一本一本とか、こんなに丁寧に洗ったのは始めてかもしれない。
バスタオルも良いお品なんだろう。ふわっふわで気持ちがいい。洗剤のいい香りがした。
髪も、念入りにドライヤーをかけて乾かして、Tシャツに袖を通す。やっぱり大きいな。広げた時点で分かってたけどさ。
例えるなら俺がS、先生がLLって感じだろう。体格差のせいで、襟から肩が少し出てしまう。
ズボンも勿論ブカブカ。限界まで短パンの紐を引っ張って結んで、なんとかなった。腰の辺りで止まり、ずれ落ちてしまうのは免れた。
ふと鏡に映った俺と目が合う。全くサイズの違う服を着た俺。先生の服を着た俺。
……匂いとか、したりするのかな。
いけないことだと思いつつも勝てなかった。好奇心に背を押され、こっそりシャツに鼻を寄せる。洗剤の香りに混じって僅かに先生の匂いがする。
……何だか、先生に抱かれてるみたいだ。
まるで、全身を先生に包まれている気分。胸が高鳴って仕方がない。一気に全身が熱くなってしまう。だからかな、身体の奥がジンと疼いてしまったんだ。
まるまる一尾の魚が煮込まれたスープ、だろうか。魚以外にもアサリやプチトマト、バジルが彩りとして添えられていて、何とも贅沢。まるでお店の料理みたいだ。
「すごい……グレイ先生、料理、お上手なんですね」
「ありがとう。でも、これ具材を焼いて煮込むだけだから、結構お手軽なんだよ」
悪戯っぽく微笑みながら、どこか照れくさそうにぱちんとウィンクする先生。あまりの可愛さに心臓が鷲掴みにされてしまう。
俺が胸を抑えて悶えている内に、付け合わせのサラダとパン。水の入ったグラスが各々並べられ、瞬く間に夕食の準備が完了した。
「さあ、どうぞ。冷めない内に召し上がれ」
「はい、いただきます!」
身が柔らかい。少しスプーンを入れただけで、簡単に身が切れてしまった。白身の魚を、出汁が出ていそうなスープと一緒に頬張る。口一杯に魚の旨味が広がっていく。自然と頬が緩んでしまう。
「……美味しいかい?」
「はい!」
向かいの席で見つめる青い眼差しが微笑む。一心不乱にスプーンを口に運ぶ俺を見つめながら、先生も匙を取った。
「後片付けは私がやっておくから、君はシャワーを浴びてくるといいよ」
「あ、はい……」
空になった皿を運びながら、先生が俺に微笑む。
シャワー……そっか、俺、ホントに先生と一晩ご一緒させてもらうんだな。手料理の美味しさにすっかり抜け落ちてたけど。
急に湧いてきた実感に、身体が勝手に震えてしまう。そんな俺を知る由もない先生は、変わらず普段のままだ。柔らかい笑顔を浮かべたまま。
「ああ、そうだ。着替え、よかったらこれを使って。私の物で申し訳ないけどね」
紐を調節すれば大丈夫だと思うよ、と短パンと半袖のTシャツを手渡される。
そこで、ようやく気がついた。自分が制服のまま、ここを訪れてしまっていたことに。
完全に舞い上がり過ぎだろ。泊まりたいってムリなお願いしときながら、何の準備もしてなかったなんてさ。
「す、すみません……ありがとうございますっ」
「あ、シュン君」
恥ずかしくて、何か言いかけた先生に背を向けて、駆け込むように浴室へ……行こうとして場所をまだ教えてもらっていないことに気づく。
上塗りだ。たった数秒の間に、恥を重ねてしまうとは。廊下でわたわたしていた俺の頭を、先生は何も言わずに撫でてくれた。
……優しい。嬉しい。だけど、しんどい。自業自得なんだが。
連れて行ってもらった浴室も、やっぱり新品みたいにキレイだった。揃えられているシャンプー類は、全部見たことのないメーカー品。大人なヤツなんだろうか。先生らしい、品のある香りがした。
もしかしたら、するかも……いや、絶対にしてもらうんだから……
ふわふわと落ち着かない気持ちを何とか抑え、念入りに身体を洗った。足の指一本一本とか、こんなに丁寧に洗ったのは始めてかもしれない。
バスタオルも良いお品なんだろう。ふわっふわで気持ちがいい。洗剤のいい香りがした。
髪も、念入りにドライヤーをかけて乾かして、Tシャツに袖を通す。やっぱり大きいな。広げた時点で分かってたけどさ。
例えるなら俺がS、先生がLLって感じだろう。体格差のせいで、襟から肩が少し出てしまう。
ズボンも勿論ブカブカ。限界まで短パンの紐を引っ張って結んで、なんとかなった。腰の辺りで止まり、ずれ落ちてしまうのは免れた。
ふと鏡に映った俺と目が合う。全くサイズの違う服を着た俺。先生の服を着た俺。
……匂いとか、したりするのかな。
いけないことだと思いつつも勝てなかった。好奇心に背を押され、こっそりシャツに鼻を寄せる。洗剤の香りに混じって僅かに先生の匂いがする。
……何だか、先生に抱かれてるみたいだ。
まるで、全身を先生に包まれている気分。胸が高鳴って仕方がない。一気に全身が熱くなってしまう。だからかな、身体の奥がジンと疼いてしまったんだ。
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