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マッチョな幼なじみと恋人同士になった件(ダンルート)

★ そっか……ダンも俺と同じ気持ちだったのか

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 ゆったりとしたストロークから、勢いのある動きへと変化した彼の腰使い。音も変わった。ぱちゅんっぱちゅんっと肉同士のぶつかり合う音が寝室に響く。

「あっ、あっ、あ、んっ、ひっ……あ、あ……っ……」

 奥を突かれる度に、俺の口から言葉にならない音の羅列が漏れた。意識がどんどん白く塗り潰されていって何も考えられない。

 気持ちいい……でも、何だか怖い……

 自分が自分でなくなってしまうような。始めての感覚に胸がざわざわ騒がしい。

「ダン……ダンっ……」

 助けて欲しくて、せめて彼の体温に触れていたくて、安心したくて。何度も名前を呼んでしまっていた。

「大丈夫か? シュン……どっか、ツライか?」

 ダンが動きを止めて俺の頬を撫でてくれる。凛々しく吊り上がっている眉は、今は八の字に下がってしまっていた。

「ダン……俺、どうしよう……気持ちよすぎて変になっちゃ……」

「俺も同じだ」

「……え?」

 困ったように微笑みながら、額を寄せてきたダン。柔らかい声が、ゆっくりとした口調で心の内を話してくれた。

「……本当はもっと優しくしたいのに、シュンが可愛すぎて抑えられねぇ。身体が勝手に動いちまう。何だか、自分が自分じゃなくなったみてぇにさ」

 そっか……ダンも俺と同じ気持ちだったのか。

 途端にざわざわした感覚が消えていく。胸がだんだん温かくなっていく。

「お揃いだね、俺達」

「あぁ」

 嬉しくて、擽ったくて、俺達は額を擦り寄せながら笑い合った。

「手、繋ごうぜ」

「うん」

 互いの存在を確認しあうように手のひらを重ねる。もっとくっついていたくて、指をぎゅっと絡めた。

「動くぞ」

「うん……」

 出始めは、ゆるゆるとした動きだった。けれどもだんだん早く力強いものへと変わっていく。

 なんだろう? 不思議だ。さっきまでは強烈な気持ちよさと漠然とした怖さしか湧いてこなかったのに。

「あ……あ、あっ…………好き……」

 心が温かく満たされて、あふれていく。

 彼との繋がりを、身体の中に刻みつけられている熱を感じる度に。頭の芯が痺れるような心地よさが走る度に。

 ダンが好きだって……ずっと一緒に居たいって……

「ダン、好きぃ……あ、ん、ぁっ……」

「っく……俺も、好きだっ……シュン、愛してる……」

 繋いだ手が、強く握り返された。筋肉に覆われた片腕が、俺を抱き寄せててくれる。まるで離さないって言ってくれてるみたいに。

 彼の気持ちに応えたくて、俺も引き締まった腰に両足を絡め、全身を使ってダンに抱きついた。

 荒々しい吐息に混ざって、切羽詰まった声が耳元で囁く。

「……っ、中に、出すぞ……いいな?」

「うん……出してっ……欲しい……俺の中に……ダンの、いっぱい……」

 答えた瞬間、俺の中を穿つ熱が、ひときわ大きくなった気がした。

 太く長いダンのものが、ずろろろっと俺の内壁を擦り上げながら出ていこうとする。引き抜かれたかと思えば、俺の一点を目掛けて一気にズドンッと押し込まれた。

「ひ、ぁ……あぁっ……」

 凄まじい衝撃と快感だった。比べ物にならなかった。目の前がチカチカして真っ白に染まっていく。ビクンっと揺れた俺のものから、押し出されるようにビュクビュクと白い飛沫が飛び散り、胸元を汚した。

「っ……く、ぅ……」

 ほぼ同時に俺の中でドクンっと跳ねたダンのもの。弾けたみたいだった。熱いものが俺の腹を、ドクドクと満たしていく。

 ……たっぷり注ぎ込まれた気がしたんだけど。

 逞しく太い陰茎は、いまだにビクビクと激しく震え続けている。艶めく吐息を漏らしながら、ダンの腰が俺の中をかき混ぜるように、放ったものを馴染ませるみたいにぐい、ぐいと揺れていた。
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