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最低だ……ヒスイの優しさに甘えるなんて
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私で良ければいつでも付き合ってあげよう、だなんて気まで使われ、身も心も滅茶苦茶甘やかされてしまった俺は、何とも言えない心地で自室を目指していた。
「っ……天音」
聞き慣れた声に振り返れば、心配そうに、でもどこか嬉しそうに細められた真っ赤な瞳。
「赤木さん? どうかしましたか?」
「疲れているだろう、済まない……すぐに済むから……手を見せてくれないか?」
「え、あ、はい。どうぞ?」
駆け寄ってきた彼に手を差し出す。優しく取られ、見つめられ、確かめるように撫でられた。指の一本一本まで余すことなく。
「……あぁ、良かった……本当に……」
安堵する声に胸がきゅっと高鳴る。
「もしかして……これだけの為に待っててくれたんですか?」
倒せば戻ると教えてくれ、昨日もその通りになった彼ならば分かっているだろうに。俺の手もちゃんと戻るってことを……なのに……
「ああ、済まない……迷惑だっただろう?」
「そんな訳ないですよ……嬉しかったです。そんなに俺のこと心配してくれて」
「……天音」
「その、良かったら……少しお話ししませんか?」
一緒に居たいなって思った。もうちょっとだけ、この優しい赤い瞳に映っていたいなって。
「ああっ! 是非、よろしく頼む」
繋いでくれた手にほっとする。座れるところがあるからと連れてもらった休憩スペース。ソファーの側にある自販機の前で赤木さんが微笑んだ。
「何が飲みたい? 俺のお勧めはコレだ」
指差した先には100%の林檎ジュース。丁度甘いものが欲しかったんだよな。
「いいですね、俺もそれにします」
頷いた赤木さんがボタンを押してから、タッチパネルに人差し指を押しつける。短い電子音の後、林檎を全面に飾ったパックジュースが重たい音を響かせた。
「へぇ……指紋認証、ですか?」
「施設内での支払いは全部タダだからな。キミも登録済みだろうから、試してみるといい」
彼に倣ってボタンを押してから人差し指を。すかさずピッ、ゴトッと落ちてきた。
「わ、ホントに買えた」
ついはしゃいでしまった俺を優しい眼差しが見つめていた。
照れ隠しにソファーまで手を引いても、柔らかく微笑んだまま。ジュースの美味しさに思わず、美味しいですねっと同意を求めてしまった時もくすくす笑っていたのに。
「キミにお願いがあるんだが……」
いきなり声のトーンが低くなる。よっぽどのことなんだろうか。
「何ですか? 俺が出来ることなら何でも力になりますよ」
あの爽やかな笑顔が戻るのならば、と意気込んでいた肩の力が一気に抜けることになる。
「俺のことを……コウイチさんと、呼んでくれないだろうか?」
「へ?」
「二人っきりの時だけでいいんだ……駄目、だろうか
?」
「いいですよ」
「やはり駄目…………いいのかっ!?」
切なく沈んでいた声が、明るい驚きに変わる。
「はい。その代わりに俺のことも……下の名前で呼んでください」
「……いいのか?」
「……呼んで欲しいんです……コウイチさんに」
「……レン」
惹かれるってこんな感じなんだ。
名前を呼ばれただけなのに目の前がキラキラして、心が落ち着かなくて……もっと近寄りたいって思ってしまう。
コウイチさんも少しくらいは俺のことって……思ってもいいんだろうか。思わず顔を寄せていた俺を受け入れてくれたんだから。
「ん……ぁ……」
触れ合っていた柔らかい温度が離れていってしまう。もう少し……なんて思ってたからだろう。
「その顔……自惚れてもいいんだろうか? 君が名残惜しく思ってくれていると……」
「……いい、ですよ……」
そうか、と嬉しそうに微笑んだ唇がもう一度優しく触れてくれる。ダメだって分かってるのに止められなかった。もうちょっとだけだから……と男らしい首に腕を回してしまっていたんだ。
今日もヒスイは俺のことを待っててくれていた。
自分の部屋があるのに、一緒に居てくれるんだろ? って強請ってしまった俺の我が儘をずっと聞いてくれている優しい幼なじみ。
頑張ったねって労ってくれて、でも無茶はしないでねって俺の手を握りながら涙ぐんでくれた大事な親友。なのに、俺は。
「……やっぱり、俺って最低かも」
「……何でそう思うの?」
優しい印象のタレ目がますますしょんぼり下がっていく。ソファーに腰掛け、軽々と俺を抱き抱えてくれているガッシリとした腕に少し力が込められた。
「ヒスイは俺のこと、親友だって思ってくれてるよな?」
「……うん」
答えてくれた声は何だか少し寂しそうだった。
でも、この時の俺が気づく訳がなかった。たとえ引かれたとしても、せめてヒスイには話さないと、といっぱいいっぱいだったんだ。
「ありがとう……でも、俺……ヒスイのこと、好きかもしんない……親友としてじゃなくて、男として……」
「ん?」
「しかも、ヒスイだけじゃなくてさ……コ、赤木さんとダイキさんと黒野先生のことも、好きかも……」
「んん?」
「俺……惚れっぽいみたい……ハグもキスも嬉しくなっちゃうんだ……皆、守りたいものの為に頑張ってるのに、俺……」
「ちょっと待って! せ、整理させてもらってもいいかな!?」
「え、うん?」
遮られたことで初めて背けていたヒスイと顔を合わせた。真っ赤っかだ。顔だけじゃない、耳も、首まで。
怒ってるのかな? いや、違うな……照れてるっていうか、むしろ喜んでるようにも見えるんだけど?
そわそわ揺れていた緑の瞳が俺を見つめる。そっと繋がれた手からじんわりとした熱が伝わってきた。
「ハグもキスもって言ってたけど……赤木さん達はともかく、先生とも……したの?」
聞かれるだろうな、って覚悟していた質問。やっぱり引かれるだろうな……でも、ちゃんと話さないと。
「……うん……俺がキス魔で抱きつき魔なのかなって悩んでたら、じゃあ、嫌かどうか試してみるか? って」
「で、嬉しかったんだね?」
「……うん。その時に皆好きなんじゃないかって言われて……そうかも、って……」
息を飲むような音が、妙に大きく聞こえた。頬に熱い手のひらが添えられる。促され、顔を上げた先でかち合った、鮮やかな緑の瞳が期待に揺れていた。
「じゃ、じゃあ……俺のこと、好きって思ってくれてるの? 恋愛対象として」
「……うん。好きだと、思う……ヒスイとするの、嬉しくて、もっとした」
気がつけば目の前がヒスイでいっぱいになっていた。キレイな緑に映る俺。カッコいい目元のホクロ。唇に触れる体温。全身を包みこんでくれる長い腕。
何で、キスしてくれてるんだろう? 何で、抱き締めてくれてるんだろう?
疑問は募るばかりなのに、やっぱり俺はダメみたいだ。今のことしか考えられなくなってしまう。嬉しくて仕方がなくなってしまう。
「ん……は、ひすい……」
優しく口づけてくれた唇に溢れんばかりの喜びが満ちていく。
「好き、好きだよ……俺もレンのこと、ずっと前から……」
感極まった声に心が震える。こんなに嬉しいんだ。幸せなんだ。好きが伝わるって……
「ホント? 嬉しい……でも、俺……」
「いいよ。それで」
「え……」
「他の人のことも、好きで構わない……俺のこと、好きだって思ってくれてるんだったら……俺と居る時は俺のことだけ見てくれるなら……」
揺らぎのない緑に射抜かれる。繋がれた手ごと、心を掴まれた気がした。
「ヒスイ……」
「大丈夫だよ……すぐに俺のことだけしか考えられなくしてあげるから……いっぱい、いっぱい愛してあげるね……」
甘かった。見つめてくる瞳も、柔らかい微笑みも、嬉しそうな声も蕩けるみたいに、全部。
「だから……安心して俺のこと、好きになって?」
優しくて、温かい俺の幼なじみ、親友……好きな人。包み込んでくれるような触れ合いに、俺は甘えてしまっていた。考えることを放棄して溺れてしまったんだ。
「っ……天音」
聞き慣れた声に振り返れば、心配そうに、でもどこか嬉しそうに細められた真っ赤な瞳。
「赤木さん? どうかしましたか?」
「疲れているだろう、済まない……すぐに済むから……手を見せてくれないか?」
「え、あ、はい。どうぞ?」
駆け寄ってきた彼に手を差し出す。優しく取られ、見つめられ、確かめるように撫でられた。指の一本一本まで余すことなく。
「……あぁ、良かった……本当に……」
安堵する声に胸がきゅっと高鳴る。
「もしかして……これだけの為に待っててくれたんですか?」
倒せば戻ると教えてくれ、昨日もその通りになった彼ならば分かっているだろうに。俺の手もちゃんと戻るってことを……なのに……
「ああ、済まない……迷惑だっただろう?」
「そんな訳ないですよ……嬉しかったです。そんなに俺のこと心配してくれて」
「……天音」
「その、良かったら……少しお話ししませんか?」
一緒に居たいなって思った。もうちょっとだけ、この優しい赤い瞳に映っていたいなって。
「ああっ! 是非、よろしく頼む」
繋いでくれた手にほっとする。座れるところがあるからと連れてもらった休憩スペース。ソファーの側にある自販機の前で赤木さんが微笑んだ。
「何が飲みたい? 俺のお勧めはコレだ」
指差した先には100%の林檎ジュース。丁度甘いものが欲しかったんだよな。
「いいですね、俺もそれにします」
頷いた赤木さんがボタンを押してから、タッチパネルに人差し指を押しつける。短い電子音の後、林檎を全面に飾ったパックジュースが重たい音を響かせた。
「へぇ……指紋認証、ですか?」
「施設内での支払いは全部タダだからな。キミも登録済みだろうから、試してみるといい」
彼に倣ってボタンを押してから人差し指を。すかさずピッ、ゴトッと落ちてきた。
「わ、ホントに買えた」
ついはしゃいでしまった俺を優しい眼差しが見つめていた。
照れ隠しにソファーまで手を引いても、柔らかく微笑んだまま。ジュースの美味しさに思わず、美味しいですねっと同意を求めてしまった時もくすくす笑っていたのに。
「キミにお願いがあるんだが……」
いきなり声のトーンが低くなる。よっぽどのことなんだろうか。
「何ですか? 俺が出来ることなら何でも力になりますよ」
あの爽やかな笑顔が戻るのならば、と意気込んでいた肩の力が一気に抜けることになる。
「俺のことを……コウイチさんと、呼んでくれないだろうか?」
「へ?」
「二人っきりの時だけでいいんだ……駄目、だろうか
?」
「いいですよ」
「やはり駄目…………いいのかっ!?」
切なく沈んでいた声が、明るい驚きに変わる。
「はい。その代わりに俺のことも……下の名前で呼んでください」
「……いいのか?」
「……呼んで欲しいんです……コウイチさんに」
「……レン」
惹かれるってこんな感じなんだ。
名前を呼ばれただけなのに目の前がキラキラして、心が落ち着かなくて……もっと近寄りたいって思ってしまう。
コウイチさんも少しくらいは俺のことって……思ってもいいんだろうか。思わず顔を寄せていた俺を受け入れてくれたんだから。
「ん……ぁ……」
触れ合っていた柔らかい温度が離れていってしまう。もう少し……なんて思ってたからだろう。
「その顔……自惚れてもいいんだろうか? 君が名残惜しく思ってくれていると……」
「……いい、ですよ……」
そうか、と嬉しそうに微笑んだ唇がもう一度優しく触れてくれる。ダメだって分かってるのに止められなかった。もうちょっとだけだから……と男らしい首に腕を回してしまっていたんだ。
今日もヒスイは俺のことを待っててくれていた。
自分の部屋があるのに、一緒に居てくれるんだろ? って強請ってしまった俺の我が儘をずっと聞いてくれている優しい幼なじみ。
頑張ったねって労ってくれて、でも無茶はしないでねって俺の手を握りながら涙ぐんでくれた大事な親友。なのに、俺は。
「……やっぱり、俺って最低かも」
「……何でそう思うの?」
優しい印象のタレ目がますますしょんぼり下がっていく。ソファーに腰掛け、軽々と俺を抱き抱えてくれているガッシリとした腕に少し力が込められた。
「ヒスイは俺のこと、親友だって思ってくれてるよな?」
「……うん」
答えてくれた声は何だか少し寂しそうだった。
でも、この時の俺が気づく訳がなかった。たとえ引かれたとしても、せめてヒスイには話さないと、といっぱいいっぱいだったんだ。
「ありがとう……でも、俺……ヒスイのこと、好きかもしんない……親友としてじゃなくて、男として……」
「ん?」
「しかも、ヒスイだけじゃなくてさ……コ、赤木さんとダイキさんと黒野先生のことも、好きかも……」
「んん?」
「俺……惚れっぽいみたい……ハグもキスも嬉しくなっちゃうんだ……皆、守りたいものの為に頑張ってるのに、俺……」
「ちょっと待って! せ、整理させてもらってもいいかな!?」
「え、うん?」
遮られたことで初めて背けていたヒスイと顔を合わせた。真っ赤っかだ。顔だけじゃない、耳も、首まで。
怒ってるのかな? いや、違うな……照れてるっていうか、むしろ喜んでるようにも見えるんだけど?
そわそわ揺れていた緑の瞳が俺を見つめる。そっと繋がれた手からじんわりとした熱が伝わってきた。
「ハグもキスもって言ってたけど……赤木さん達はともかく、先生とも……したの?」
聞かれるだろうな、って覚悟していた質問。やっぱり引かれるだろうな……でも、ちゃんと話さないと。
「……うん……俺がキス魔で抱きつき魔なのかなって悩んでたら、じゃあ、嫌かどうか試してみるか? って」
「で、嬉しかったんだね?」
「……うん。その時に皆好きなんじゃないかって言われて……そうかも、って……」
息を飲むような音が、妙に大きく聞こえた。頬に熱い手のひらが添えられる。促され、顔を上げた先でかち合った、鮮やかな緑の瞳が期待に揺れていた。
「じゃ、じゃあ……俺のこと、好きって思ってくれてるの? 恋愛対象として」
「……うん。好きだと、思う……ヒスイとするの、嬉しくて、もっとした」
気がつけば目の前がヒスイでいっぱいになっていた。キレイな緑に映る俺。カッコいい目元のホクロ。唇に触れる体温。全身を包みこんでくれる長い腕。
何で、キスしてくれてるんだろう? 何で、抱き締めてくれてるんだろう?
疑問は募るばかりなのに、やっぱり俺はダメみたいだ。今のことしか考えられなくなってしまう。嬉しくて仕方がなくなってしまう。
「ん……は、ひすい……」
優しく口づけてくれた唇に溢れんばかりの喜びが満ちていく。
「好き、好きだよ……俺もレンのこと、ずっと前から……」
感極まった声に心が震える。こんなに嬉しいんだ。幸せなんだ。好きが伝わるって……
「ホント? 嬉しい……でも、俺……」
「いいよ。それで」
「え……」
「他の人のことも、好きで構わない……俺のこと、好きだって思ってくれてるんだったら……俺と居る時は俺のことだけ見てくれるなら……」
揺らぎのない緑に射抜かれる。繋がれた手ごと、心を掴まれた気がした。
「ヒスイ……」
「大丈夫だよ……すぐに俺のことだけしか考えられなくしてあげるから……いっぱい、いっぱい愛してあげるね……」
甘かった。見つめてくる瞳も、柔らかい微笑みも、嬉しそうな声も蕩けるみたいに、全部。
「だから……安心して俺のこと、好きになって?」
優しくて、温かい俺の幼なじみ、親友……好きな人。包み込んでくれるような触れ合いに、俺は甘えてしまっていた。考えることを放棄して溺れてしまったんだ。
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