7 / 43
恋愛強化訓練? 世界の為に四股しろ? 倫理観はどうなってんだよ!
しおりを挟む
間違いない。間違ってなんかある訳がない。
確かに、感じた。触れ合ったハズだ。熱くて柔らかい温度と、なのに。
「何で、変身出来ていないんですか!? 赤木さん!!」
「俺だって聞きたいぞ! 天音!! 何故、俺は変身出来ていないんだっ!?」
俺達が言い合っている間にも迫りくる人型の影の群れ。輪郭のボヤけた、いくつもの虚ろな腕が伸ばされ、触れようとした。その間近。
「俺とキスしたのに!!」
「キミとキスしたのに!!」
仲良くハモった俺達の眼前で瞬く間に霧散した。
俺を背に庇い、赤木さんがフルスイングした大剣。赤く煌めく刃の一閃が、邪魔だと言わんばかりに一蹴した。
*
「やぁやぁキミ達グッドモーニング! いい知らせだよぉ。今すぐ作戦会議室に来てね!」
部屋でヒスイと朝食を、丁度済ませた頃にかかった呼び出し。お互い制服のまま、訪れた部屋にはすでに昨日会った青年達の姿があった。
三人共似たような服装だ。
黒いズボンに黒のブーツ……ジャケットなんか同じデザインだ。色違いの。
こちらも黒をベースに、肩から袖、胸元から裾に向かって太いラインがアクセントとして入っている。色は髪の色と同じ、赤、黄、青。
なんか、アイドルみたいだな。皆顔が整っているから、余計にそう見えてしまう。
赤木さん……だっけ、リーダーっぽかった彼は、いかにもスポーツ万能そうな爽やか系。
ヒスイを渾名で呼び、明るく気さくな感じだった黄川さんは、モデルみたいな華やかさがある。
そして、常に表情を崩さず、冷静沈着だった青岩さんは、眼鏡が似合う知的なイケメン。やっぱりアイドル集団では? 戦闘集団ではなくて。
それにしても、呼び出した張本人、白花博士が居ないのはどういうことだ?
「おはようございます、赤木先輩、黄川先輩、青岩先輩」
「おはようございます」
何はともあれ先ずは挨拶。ヒスイに続いて彼らに頭を下げる。途端に、ホッとしたように顔を綻ばせた青年達。
「ああ、おはよう」
「おっはよー!」
「おはよう、二人共身体は大丈夫か?」
「はい、俺は大丈夫です」
「俺も……大丈夫、です」
もしかして、気にしていたんだろうか? 昨日のことを。
確かに彼らの手によって拘束されたのは事実だ。でも、強制されてだ。彼らだって被害者だろうに。
「おはよう、皆集まってるねぇーいいねぇ、いいよぉ」
諸悪の根源側がやって来た。間延びした声でへらへらと。おはようございます、と頭を下げる皆と一緒に俺も返す。
ひらひらと白衣を揺らし歩み寄ってきた博士がヒスイを眺めてから呟く。
「あれぇ、緑山クン隊員服は?」
「すみません……急いでいたので」
「そっかぁ、ならしょうがないねぇ。はい、天音クン」
提げていた紙袋から、勢いよく取り出されたのは見覚えしかないジャケット。
そう、彼らが着ている色違い。ピンク? いや、明るい紫にも見えるラインが印象的だ。
「これ……」
「キミの隊員服だよ。ここの一員だって証さ。防刃、防弾、防火は勿論だけどー……軽くて通気性抜群、肌にも優しいからね、結構快適だよ?」
出来れば作戦中以外も着ていて欲しいな、と手渡された袋には、ズボンとブーツも収まっていた。曰く、こちらも機能性抜群らしい。戦闘服ってことか。
「さてさて、いいお知らせについてだけれど……天音クンが神子であることが確定しましたーやったね!」
リアクションはてんでバラバラ。
やっぱりな、っていう納得顔だったり、ホッと安堵していたり、特に驚きもしなかったり。ヒスイは相変わらず、複雑そうな顔で眉間のシワを深くしている。
イヤ……なんだろうか。俺が戦うの。
とはいえ、これだけは譲れない。ヒスイは俺が守るんだから。
黒野センセから聞いたとは思うけど、と前置き。その後博士が話した内容は一緒だった。
「はいはーい、ここまでで何か質問はあるかな? 天音レンクン」
「……いえ」
席についている俺達の前に立つ博士が、胡散臭い笑顔で尋ねる。正直、飲み込めてはいないが、気になることは特にない。分からないことが分からないってヤツだ。
「じゃあ、天音クンへの説明も終わったことだしー早速、恋愛強化訓練やってくよー!」
「恋愛?」
「強化訓練?」
何じゃそりゃ。
「キミ達が守護者としての力を存分に発揮するには、神子である天音クンとの愛を育む必要がある。緑山クンは元々天音クンと仲良しだから、空いた時間にかるーくキスしといてくれればオッケーだけど、赤木クン達は初対面だからねぇ」
あ、愛って、かるーくって……ホントこの人、普通じゃない。俺を、俺達を何だと思ってるんだ。
スッと手が上がる。青岩さんだ。切れ長の目が、スクエアタイプの眼鏡越しに真っ直ぐ見つめている。
「済みません、博士。キスが変身のトリガーではなかったのですか?」
「……勿論、必須条件だよーでもね、変身を安定させる為には、皆が天音クンと仲良くならないとダメなんだよーほら、緑山クンの変身もスグに解けちゃったでしょ?」
答えを求めるように、皆の視線がヒスイに集まる。確かに影を全滅させてすぐに役目を終えたみたいに消えちゃったっけ。光の粒になって。
「はい。俺自身は解いたつもりはなかったんですけど……」
「そうか、昨日のように一撃で一掃出来ればいいが……」
「増援が来ちゃってたら、マズかったかもね」
腕を組み、表情を渋くした赤木さん。頷く黄川さんの声にも、いつもの明るさがなくなってしまっている。喜んでるのは博士だけだ。
「そうそう! という訳で、早急に隊員の皆と恋愛関係を構築してほしいんだよね! 天音クンを中心としたラブラブハーレムを!」
「……は、ハーレムって……まさか、俺に四股しろって言ってます?」
「うんっ! 世界の為なんだから、倫理観なんてごみ箱にポイしちゃいなよ」
滅茶苦茶イイ笑顔だ。いっそ清々しいくらいに。
「というか、ヒスイだけじゃないんですか? 皆さん、お、俺と……キスしないと変身出来ないんですか?」
「うんっ! あれ? 言ってなかったっけ?」
「聞いてません! そもそも、皆さんはそれで……」
それでいいんですか? と。嫌じゃないんですか? と。尋ねようとして、気づいた。
いまだ現状を見れていないのは、子供なのは、俺だけなんだと。
「すまない……キミに負担ばかり強いてしまって」
「ごめんね……でも、オレ達にはキミの力が必要なんだよ」
「狡いとは分かっている、世界を盾にするのは……だが、僕達は……いや、済まない……何を言っても言い訳にしかならないな」
とっくの昔に覚悟を決めた顔だった。同じ顔だ。昨日、影に立ち向かっていったヒスイと同じ。
ふと手の甲に、温かい感触。握ってくれたのは、落ち着く体温。今の俺を支える唯一のよすが。
「ヒスイ……」
緑の光が、寂しげに揺れていた。
「……訓練って、何をすれば良いんですか?」
確かに、感じた。触れ合ったハズだ。熱くて柔らかい温度と、なのに。
「何で、変身出来ていないんですか!? 赤木さん!!」
「俺だって聞きたいぞ! 天音!! 何故、俺は変身出来ていないんだっ!?」
俺達が言い合っている間にも迫りくる人型の影の群れ。輪郭のボヤけた、いくつもの虚ろな腕が伸ばされ、触れようとした。その間近。
「俺とキスしたのに!!」
「キミとキスしたのに!!」
仲良くハモった俺達の眼前で瞬く間に霧散した。
俺を背に庇い、赤木さんがフルスイングした大剣。赤く煌めく刃の一閃が、邪魔だと言わんばかりに一蹴した。
*
「やぁやぁキミ達グッドモーニング! いい知らせだよぉ。今すぐ作戦会議室に来てね!」
部屋でヒスイと朝食を、丁度済ませた頃にかかった呼び出し。お互い制服のまま、訪れた部屋にはすでに昨日会った青年達の姿があった。
三人共似たような服装だ。
黒いズボンに黒のブーツ……ジャケットなんか同じデザインだ。色違いの。
こちらも黒をベースに、肩から袖、胸元から裾に向かって太いラインがアクセントとして入っている。色は髪の色と同じ、赤、黄、青。
なんか、アイドルみたいだな。皆顔が整っているから、余計にそう見えてしまう。
赤木さん……だっけ、リーダーっぽかった彼は、いかにもスポーツ万能そうな爽やか系。
ヒスイを渾名で呼び、明るく気さくな感じだった黄川さんは、モデルみたいな華やかさがある。
そして、常に表情を崩さず、冷静沈着だった青岩さんは、眼鏡が似合う知的なイケメン。やっぱりアイドル集団では? 戦闘集団ではなくて。
それにしても、呼び出した張本人、白花博士が居ないのはどういうことだ?
「おはようございます、赤木先輩、黄川先輩、青岩先輩」
「おはようございます」
何はともあれ先ずは挨拶。ヒスイに続いて彼らに頭を下げる。途端に、ホッとしたように顔を綻ばせた青年達。
「ああ、おはよう」
「おっはよー!」
「おはよう、二人共身体は大丈夫か?」
「はい、俺は大丈夫です」
「俺も……大丈夫、です」
もしかして、気にしていたんだろうか? 昨日のことを。
確かに彼らの手によって拘束されたのは事実だ。でも、強制されてだ。彼らだって被害者だろうに。
「おはよう、皆集まってるねぇーいいねぇ、いいよぉ」
諸悪の根源側がやって来た。間延びした声でへらへらと。おはようございます、と頭を下げる皆と一緒に俺も返す。
ひらひらと白衣を揺らし歩み寄ってきた博士がヒスイを眺めてから呟く。
「あれぇ、緑山クン隊員服は?」
「すみません……急いでいたので」
「そっかぁ、ならしょうがないねぇ。はい、天音クン」
提げていた紙袋から、勢いよく取り出されたのは見覚えしかないジャケット。
そう、彼らが着ている色違い。ピンク? いや、明るい紫にも見えるラインが印象的だ。
「これ……」
「キミの隊員服だよ。ここの一員だって証さ。防刃、防弾、防火は勿論だけどー……軽くて通気性抜群、肌にも優しいからね、結構快適だよ?」
出来れば作戦中以外も着ていて欲しいな、と手渡された袋には、ズボンとブーツも収まっていた。曰く、こちらも機能性抜群らしい。戦闘服ってことか。
「さてさて、いいお知らせについてだけれど……天音クンが神子であることが確定しましたーやったね!」
リアクションはてんでバラバラ。
やっぱりな、っていう納得顔だったり、ホッと安堵していたり、特に驚きもしなかったり。ヒスイは相変わらず、複雑そうな顔で眉間のシワを深くしている。
イヤ……なんだろうか。俺が戦うの。
とはいえ、これだけは譲れない。ヒスイは俺が守るんだから。
黒野センセから聞いたとは思うけど、と前置き。その後博士が話した内容は一緒だった。
「はいはーい、ここまでで何か質問はあるかな? 天音レンクン」
「……いえ」
席についている俺達の前に立つ博士が、胡散臭い笑顔で尋ねる。正直、飲み込めてはいないが、気になることは特にない。分からないことが分からないってヤツだ。
「じゃあ、天音クンへの説明も終わったことだしー早速、恋愛強化訓練やってくよー!」
「恋愛?」
「強化訓練?」
何じゃそりゃ。
「キミ達が守護者としての力を存分に発揮するには、神子である天音クンとの愛を育む必要がある。緑山クンは元々天音クンと仲良しだから、空いた時間にかるーくキスしといてくれればオッケーだけど、赤木クン達は初対面だからねぇ」
あ、愛って、かるーくって……ホントこの人、普通じゃない。俺を、俺達を何だと思ってるんだ。
スッと手が上がる。青岩さんだ。切れ長の目が、スクエアタイプの眼鏡越しに真っ直ぐ見つめている。
「済みません、博士。キスが変身のトリガーではなかったのですか?」
「……勿論、必須条件だよーでもね、変身を安定させる為には、皆が天音クンと仲良くならないとダメなんだよーほら、緑山クンの変身もスグに解けちゃったでしょ?」
答えを求めるように、皆の視線がヒスイに集まる。確かに影を全滅させてすぐに役目を終えたみたいに消えちゃったっけ。光の粒になって。
「はい。俺自身は解いたつもりはなかったんですけど……」
「そうか、昨日のように一撃で一掃出来ればいいが……」
「増援が来ちゃってたら、マズかったかもね」
腕を組み、表情を渋くした赤木さん。頷く黄川さんの声にも、いつもの明るさがなくなってしまっている。喜んでるのは博士だけだ。
「そうそう! という訳で、早急に隊員の皆と恋愛関係を構築してほしいんだよね! 天音クンを中心としたラブラブハーレムを!」
「……は、ハーレムって……まさか、俺に四股しろって言ってます?」
「うんっ! 世界の為なんだから、倫理観なんてごみ箱にポイしちゃいなよ」
滅茶苦茶イイ笑顔だ。いっそ清々しいくらいに。
「というか、ヒスイだけじゃないんですか? 皆さん、お、俺と……キスしないと変身出来ないんですか?」
「うんっ! あれ? 言ってなかったっけ?」
「聞いてません! そもそも、皆さんはそれで……」
それでいいんですか? と。嫌じゃないんですか? と。尋ねようとして、気づいた。
いまだ現状を見れていないのは、子供なのは、俺だけなんだと。
「すまない……キミに負担ばかり強いてしまって」
「ごめんね……でも、オレ達にはキミの力が必要なんだよ」
「狡いとは分かっている、世界を盾にするのは……だが、僕達は……いや、済まない……何を言っても言い訳にしかならないな」
とっくの昔に覚悟を決めた顔だった。同じ顔だ。昨日、影に立ち向かっていったヒスイと同じ。
ふと手の甲に、温かい感触。握ってくれたのは、落ち着く体温。今の俺を支える唯一のよすが。
「ヒスイ……」
緑の光が、寂しげに揺れていた。
「……訓練って、何をすれば良いんですか?」
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
新訳 美女と野獣 〜獣人と少年の物語〜
若目
BL
いまはすっかり財政難となった商家マルシャン家は父シャルル、長兄ジャンティー、長女アヴァール、次女リュゼの4人家族。
妹たちが経済状況を顧みずに贅沢三昧するなか、一家はジャンティーの頑張りによってなんとか暮らしていた。
ある日、父が商用で出かける際に、何か欲しいものはないかと聞かれて、ジャンティーは一輪の薔薇をねだる。
しかし、帰る途中で父は道に迷ってしまう。
父があてもなく歩いていると、偶然、美しく奇妙な古城に辿り着く。
父はそこで、庭に薔薇の木で作られた生垣を見つけた。
ジャンティーとの約束を思い出した父が薔薇を一輪摘むと、彼の前に怒り狂った様子の野獣が現れ、「親切にしてやったのに、厚かましくも薔薇まで盗むとは」と吠えかかる。
野獣は父に死をもって償うように迫るが、薔薇が土産であったことを知ると、代わりに子どもを差し出すように要求してきて…
そこから、ジャンティーの運命が大きく変わり出す。
童話の「美女と野獣」パロのBLです
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!
時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」
すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。
王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。
発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。
国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。
後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。
――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか?
容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。
怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手?
今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。
急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…?
過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。
ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!?
負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。
-------------------------------------------------------------------
主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――
天海みつき
BL
族の総長と副総長の恋の話。
アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。
その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。
「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」
学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。
族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。
何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。

ボクの推しアイドルに会える方法
たっぷりチョコ
BL
アイドル好きの姉4人の影響で男性アイドル好きに成長した主人公、雨野明(あめのあきら)。(高2)
学校にバイトに毎日頑張る明が今推しているアイドルは、「ラヴ→ズ」という男性アイドルグループのメンバー、トモセ。
そんなトモセのことが好きすぎて夢の中で毎日会えるようになって・・・。
攻めアイドル×受け乙男 ラブコメファンタジー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる