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俺達に、力を貸してくれませんか?
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今日、俺達がここに来るってことはセイもソウも、事前に念話で言っていないはずなのに。
まるで、俺達のことを待っていたみたいだ。車から降り、おとぎ話に出てくる竜宮城みたいに立派なお屋敷に近づいただけで、黒い大きな門の先にある扉が自動的に開く。
そして、そこから長くてひらひらした尾ひれを持つピンク色の魚が、くるりと俺達の周りを回ってから、前を泳ぎ始めたんだ。こっちにおいでと言っているみたいに。
「……俺達の考えてることなんてぜーんぶお見通しってわけ?」
「タツミさんってスゴい人なんだね」
「ああ、凄いぞ! 賢いのは勿論だが、人脈も懐も、この海みたいに広い男だからな!」
俺と繋いでいない方の腕を広げ、まるで自分のことみたいに得意気に分厚い胸を張るセイに対して。
ちょっと不満そうな声を出していたソウが、俺を抱えている腕に力を込める。
「どうしたの、ソウ?」
「また、フグみたいな顔になってるぞ? いてっ」
赤い尻尾からぺちんと腰の辺りを軽く叩かれてしまったセイの指摘通り。見上げた先にある彼の健康的な色の頬はぷくーっと膨らんでしまっていた。
「べっつにー? 素直な二人と違ってちょっぴりイラっとしちゃった俺って、幼稚かも……とか」
おまけに、ぶつぶつ呟きながら俺達から背けた顔はだんだんと……
「なんか、仲間外れになっちゃったみたいで寂しい……とか思ってないし?」
早口でしゃべる度に彼の目元を模様みたいに彩る鱗以上に、真っ赤に染まっていくもんだから、
「ちょっ……なになに? 二人してさぁ……」
「可愛いなぁって思って。ねぇ?」
「ああ」
自然とソウの頭をよしよしと撫で回していた。ほぼ同時に、大きな手でわしゃわしゃセイに同意を求めると、やっぱり俺と同じことを思っていたみたい。口の端をにっと持ち上げてから頷いたんだ。
もー…なにそれ? とぼやいてはいるものの、ふにゃりと頬が綻んだソウの頭をセイと一緒に、長めの金髪をすくように撫でていた時だった。
「本当になんなの君達? イチャついてからじゃないと僕ん家に入れない決まりでもあるわけ?」
コツコツと硬い物を叩き続ける音と共に、頭の中で不機嫌そうな声が大きな溜め息を吐いたのは。
「べ、つ、に、羨ましいわけじゃないけどさ、困ってんだろう? うちの子が。いつまでたっても君達がついてこないせいでさ」
ハッとなって前を向けば、あのピンク色の魚がおろおろと長いヒレを揺らし、俺達のことをつぶらな瞳で見つめていた。慌てて二人と一緒に謝ると、大丈夫だよと言ってくれているみたいに、踊るみたいにくるくると俺達の前で泳ぎ回った。
◇
部屋に入ればやっぱり以前と同じでタツミさんが居た。珊瑚や真珠の飾りが印象的なテーブルに頬杖をついて。
細く長い指が、キラキラした水面みたいな長い髪を青白く少し尖った耳にかける。海をそのまま閉じ込めたような瞳を細めながら、さっきとはまるで違う甘ったるい声で、俺達に向かって手招きした。
「いらっしゃいサトルちゃん、数日ぶりだねぇ。ほらほらこっちにおいで、もっと近くでその可愛いお顔を見せてくれないかい?」
「こんにちは。タツミさん」
用意されていたふかふかのクッションの上に俺を抱き下ろしたソウが、
「背筋がぞわぞわして気が抜けるからさぁ……今日はその猫撫で声出すの、止めてくんない?」
呆れた声でぼやきながら、これまた前と同じで薄いハム、生ハムだったっけ……それが巻かれたメロンのお皿が置かれている前に、俺の右隣に座る。
「分かるぞ、その気持ち。近くだとより赤い瞳が綺麗に輝いて見えるからな! ソウの鱗とお揃いのだぞ!」
俺を挟むように左に座ったセイがテーブルに身を乗り出し、拳をグッと握る表情は、なんだかとても自慢気ないい笑顔で、胸の辺りがきゅっとする。
褒めてくれるのはとても嬉しいんだけど……二人の友達の前だからかな? いつもより恥ずかしいや。
「…………白くて艶々の髪も撫でられるでしょ。セイの角と一緒の」
おまけにソウまで頬を染め、唇を尖らせながらボソボソと、嬉しい言葉を言ってくれるもんだから余計に顔が熱くなってしまう。
「それは盲点だったぞ……やっぱり俺達のサトルが一番だな!」
「今度はのろけかい? さっきの気が抜けるってやつ、思いっきりブーメラン刺さってるからな? 君達」
再び大げさに息を吐いた彼の表情が、フッと呆れたような顔から微笑ましいものでも見るように、薄い唇に柔らかい笑みが浮かんだ。
「まぁ……ご両親のことを知った後でも通常運転というか、ますます仲睦まじいようで安心したよ」
「そこまで分かってるんですか?」
「まあね。それに……そういう用件でなけりゃ、いくらなんでもこんなに早くは来ないだろう?」
ガラス玉みたいに透き通った瞳はまるで、俺の心の中なんて全て見透かされていそうで……
「というわけで……まずはサトルちゃん……君の決意、僕にも聞かせてはくれないかい?」
声色自体は穏やかなものの、切り取って貼りつけたような微笑みと、胸の奥まで突き刺さってきそうな眼差しに、思わず身体が逃げそうになってしまう。
「サトルちゃん」
「サトル」
綺麗に重なった高めの声と低めの声からの呼び掛けに、両手を包む温かさに、心が熱いもので満たされていく。ざわざわしたものがなくなって、ちゃんとタツミさんの目を真っ直ぐ見ることが出来る。
「俺……父さんに、会いたいんです。会って、話をして、助けたい」
まだ、ほとんど思い出せてはいないけど……それでも俺は何故か確信している。父さんと母さんは俺のことを愛してくれていたんだって、守ろうとしてくれていたんだって。だから……
「祟りを鎮めて、父さんを母さんのところへ連れていってあげたいんです! 俺達に、力を貸してくれませんか?」
まるで、俺達のことを待っていたみたいだ。車から降り、おとぎ話に出てくる竜宮城みたいに立派なお屋敷に近づいただけで、黒い大きな門の先にある扉が自動的に開く。
そして、そこから長くてひらひらした尾ひれを持つピンク色の魚が、くるりと俺達の周りを回ってから、前を泳ぎ始めたんだ。こっちにおいでと言っているみたいに。
「……俺達の考えてることなんてぜーんぶお見通しってわけ?」
「タツミさんってスゴい人なんだね」
「ああ、凄いぞ! 賢いのは勿論だが、人脈も懐も、この海みたいに広い男だからな!」
俺と繋いでいない方の腕を広げ、まるで自分のことみたいに得意気に分厚い胸を張るセイに対して。
ちょっと不満そうな声を出していたソウが、俺を抱えている腕に力を込める。
「どうしたの、ソウ?」
「また、フグみたいな顔になってるぞ? いてっ」
赤い尻尾からぺちんと腰の辺りを軽く叩かれてしまったセイの指摘通り。見上げた先にある彼の健康的な色の頬はぷくーっと膨らんでしまっていた。
「べっつにー? 素直な二人と違ってちょっぴりイラっとしちゃった俺って、幼稚かも……とか」
おまけに、ぶつぶつ呟きながら俺達から背けた顔はだんだんと……
「なんか、仲間外れになっちゃったみたいで寂しい……とか思ってないし?」
早口でしゃべる度に彼の目元を模様みたいに彩る鱗以上に、真っ赤に染まっていくもんだから、
「ちょっ……なになに? 二人してさぁ……」
「可愛いなぁって思って。ねぇ?」
「ああ」
自然とソウの頭をよしよしと撫で回していた。ほぼ同時に、大きな手でわしゃわしゃセイに同意を求めると、やっぱり俺と同じことを思っていたみたい。口の端をにっと持ち上げてから頷いたんだ。
もー…なにそれ? とぼやいてはいるものの、ふにゃりと頬が綻んだソウの頭をセイと一緒に、長めの金髪をすくように撫でていた時だった。
「本当になんなの君達? イチャついてからじゃないと僕ん家に入れない決まりでもあるわけ?」
コツコツと硬い物を叩き続ける音と共に、頭の中で不機嫌そうな声が大きな溜め息を吐いたのは。
「べ、つ、に、羨ましいわけじゃないけどさ、困ってんだろう? うちの子が。いつまでたっても君達がついてこないせいでさ」
ハッとなって前を向けば、あのピンク色の魚がおろおろと長いヒレを揺らし、俺達のことをつぶらな瞳で見つめていた。慌てて二人と一緒に謝ると、大丈夫だよと言ってくれているみたいに、踊るみたいにくるくると俺達の前で泳ぎ回った。
◇
部屋に入ればやっぱり以前と同じでタツミさんが居た。珊瑚や真珠の飾りが印象的なテーブルに頬杖をついて。
細く長い指が、キラキラした水面みたいな長い髪を青白く少し尖った耳にかける。海をそのまま閉じ込めたような瞳を細めながら、さっきとはまるで違う甘ったるい声で、俺達に向かって手招きした。
「いらっしゃいサトルちゃん、数日ぶりだねぇ。ほらほらこっちにおいで、もっと近くでその可愛いお顔を見せてくれないかい?」
「こんにちは。タツミさん」
用意されていたふかふかのクッションの上に俺を抱き下ろしたソウが、
「背筋がぞわぞわして気が抜けるからさぁ……今日はその猫撫で声出すの、止めてくんない?」
呆れた声でぼやきながら、これまた前と同じで薄いハム、生ハムだったっけ……それが巻かれたメロンのお皿が置かれている前に、俺の右隣に座る。
「分かるぞ、その気持ち。近くだとより赤い瞳が綺麗に輝いて見えるからな! ソウの鱗とお揃いのだぞ!」
俺を挟むように左に座ったセイがテーブルに身を乗り出し、拳をグッと握る表情は、なんだかとても自慢気ないい笑顔で、胸の辺りがきゅっとする。
褒めてくれるのはとても嬉しいんだけど……二人の友達の前だからかな? いつもより恥ずかしいや。
「…………白くて艶々の髪も撫でられるでしょ。セイの角と一緒の」
おまけにソウまで頬を染め、唇を尖らせながらボソボソと、嬉しい言葉を言ってくれるもんだから余計に顔が熱くなってしまう。
「それは盲点だったぞ……やっぱり俺達のサトルが一番だな!」
「今度はのろけかい? さっきの気が抜けるってやつ、思いっきりブーメラン刺さってるからな? 君達」
再び大げさに息を吐いた彼の表情が、フッと呆れたような顔から微笑ましいものでも見るように、薄い唇に柔らかい笑みが浮かんだ。
「まぁ……ご両親のことを知った後でも通常運転というか、ますます仲睦まじいようで安心したよ」
「そこまで分かってるんですか?」
「まあね。それに……そういう用件でなけりゃ、いくらなんでもこんなに早くは来ないだろう?」
ガラス玉みたいに透き通った瞳はまるで、俺の心の中なんて全て見透かされていそうで……
「というわけで……まずはサトルちゃん……君の決意、僕にも聞かせてはくれないかい?」
声色自体は穏やかなものの、切り取って貼りつけたような微笑みと、胸の奥まで突き刺さってきそうな眼差しに、思わず身体が逃げそうになってしまう。
「サトルちゃん」
「サトル」
綺麗に重なった高めの声と低めの声からの呼び掛けに、両手を包む温かさに、心が熱いもので満たされていく。ざわざわしたものがなくなって、ちゃんとタツミさんの目を真っ直ぐ見ることが出来る。
「俺……父さんに、会いたいんです。会って、話をして、助けたい」
まだ、ほとんど思い出せてはいないけど……それでも俺は何故か確信している。父さんと母さんは俺のことを愛してくれていたんだって、守ろうとしてくれていたんだって。だから……
「祟りを鎮めて、父さんを母さんのところへ連れていってあげたいんです! 俺達に、力を貸してくれませんか?」
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