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自己満足だって分かってる、でも……
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満遍なく……それこそ、もともとこういう模様が付いてたんじゃないかなって勘違いしそうになるくらいに。白い肌にいくつもの赤黒い線が刻まれていて……その姿は痛々しいだなんてもんじゃない。
なんで、こんなことが出来るんだよ?同じ人間だろ?ふざけんな!
おかしいなって思うべきだったんだ……いくら気を許してくれてそうだからって、俺達に肌を晒すのに一切抵抗せず、恥ずかしがりもしなかった時点で。
慣れてしまっていたんだ、きっと……もう、何とも思わないくらいには。
すぐ側で発せられている怒気と悲しみに、セイが何を考えているのかすぐに分かった。
そうだよね、やっぱりあんな村滅ぼしちゃった方が良いよね絶対。……優しいサトルちゃんは、心を痛めてしまうだろうけど。
そっとセイに目配せして、力を使おうとした時だった。
「ねぇセイ、ソウ、あの緑色の湖は何?」
わくわくした気持ちを隠しきれていない弾んだ声に、強ばっていた身体から一気に力が抜けて。一瞬、何を考えていたのか、頭の中から飛んでいってしまった。
セイも俺と一緒みたいで、目をしばたたかせながらポカンとサトルちゃんを見下ろしている。
「……え? 温泉だけど」
「温泉……か。湯気が沢山出てるけど、温かいの?」
「……ああ、とっても温かいぞ。うちのは源泉から引いてきているからな」
「へぇ……あんなに広いのに、水が全部温かいだなんてスゴいね!」
キラキラ輝く瞳に、温泉をちらちら見ながらそわそわと俺達の手を握るその姿に。身を焦がすような激情が意図も容易く塗り替えられていく。まるで日溜まりにでもいるような、穏やかなものへと。
「……よっし! 百聞は一見にしかずってゆーしね、早速入ろうか!」
さらに輝きを増した赤色に、なんだか胸の中がほっこりした。
腹立たしいのは変わらないし、絶対に許してなんかやらないけど……今はいいや。そんなことより、目の前のサトルちゃんの方が大事だもんね。
「入る前に身体を洗わないとな、ソウ」
ふわりと微笑んだセイが、拳を突き出してから片目を瞑る。いつもの合図だ。半分こに出来なくて、でもどちらか一方に決めないといけない時だけにする、俺達流の勝負の合図。
「おっ久々だね! 負けないよー俺が最初にサトルちゃんの背中、流してあげるんだもんね!」
「望むところだ。俺だって負けるつもりはない、必ず勝利してみせる!」
俺達の雰囲気が、真剣なものに変わったことで驚いているのか。オロオロしているサトルちゃんの頭を撫でて、大丈夫だよと微笑みかける。
分かってくれたのか、小さく頷くと俺達の手を離して、壁際にいる子達の側へと歩み寄っていった。
「いくぞ、ソウ!」
「恨みっこなしだよ? セイ!」
「「じゃんけんぽんっ!」」
最初はただ、可愛いなって思ってた。初めて見る温泉や、石鹸を泡立たせるだけで、はしゃいでいる様子を見て。
何に対しても興味を示し、俺達に尋ねては驚いたり、笑ったり……コロコロと変わるその表情を見るのはとても楽しくて、嬉しくて。それは、今も変わらないんだけど。でも、時々少し悲しくて、悔しくて、苦しくなってしまう。
だっておかしいじゃん……俺達と食べる料理が全部、初めて口にするものばかりだなんて。
あんまりだよ……四六時中働かされて、読み書きも教えてもらえなくて……自分の生まれた日どころか、誕生日を祝ってもらったことがないだなんてさ。
それでも、懸命に生きていてくれていたのに……最後は生け贄にするなんて……お前はもう用済みだって言いたいのかよ?何様だよ?
勝手に怒って悲しんでる俺に……全然悪くないのに……ごめんねって言ってくれるような、優しい子なんだよ?
「やっぱり俺、納得出来ないよ……」
「贈り物のことか? まさか、しおれかけた花を元気にして欲しい……だなんて言われるとは、思ってもみなかったな」
両方ともサトルらしくて可愛いけどな、と声を抑えて、繋いだ小さな手を示しながらセイが微笑む。
鮮やかな赤い瞳は閉じられていて、俺達の間で穏やかな寝息を立てている。しっかりと、俺達の手を握ったまま。
「それも、あるけどさ。あの村のことだよ……後、サトルちゃんの両親のこととかさ……」
「……潰したいのか?」
俺に、そう尋ねるセイの声はいつもより低く、鱗がぞくりとするような冷たさを帯びていた。
それ以上は何も言わないけれど、目を見れば分かる。やるんだったら一人でやるなって。一緒にやらせろって、自分にもちゃんと背負わせろって目だ。
「したいけど……今はしない。滅茶苦茶ムカついてるけどね」
あの村一つ潰したところで何も解決はしないって、あまり頭が良くない俺でも分かってるから。
瞳に灯っていた真剣な光が和らいで、いつもの穏やかなものに変わる。なんだかんだ言ってもセイは優しいよね……ちょっと今、安心したでしょ?分かるんだからね。
「村のことは、ちょっと愚痴りたかっただけ……でもさ、両親のことは……なんとかならないのかなって」
「それは、探すということか? 俺達で」
生きているのかどうかも、分からない。名前も知らなければ、顔も知らない。
唯一の手掛かりになりそうなサトルちゃん本人も、小さい頃の記憶は無いって言っていたから。ホントに雲を掴むような話だって、分かってはいるんだけれどさ。
「分かってるよ? 俺の自己満足だってさ。仮に見つけられたとして、サトルちゃんがどう思うのか、分からないし……」
あっけらかんと「誕生日なんて、無いみたいなもんかも」って……そう言った時みたいに、無関心かもしれない。
それだけならまだ良いけど、もしかしたら逆に傷つけてしまうことだって……
「……タツミに頼んでみるか? 俺達が闇雲に探すよりはマシだろう? それにひとまずは、サトルに内緒で進めた方がいいだろうからな」
「そりゃあ人間のことだったら、アイツに任せた方がいいだろうけどさ……いいの?」
俺達に比べて社交的なタツミは顔が広い。アイツの伝手を使えば、何か手掛かりを掴めるかもしれない。
そもそも忘れがちだけど……アイツ、人間の世界では生命の源を司っている海の神だからなぁ。そういう意味でも適任だよね。快く引き受けてくれるかは別として。
「探してあげたいと思っているんだろう? お前が。だったら俺もそうしたい。俺達は二人で一つだからな」
セイの口元が綻んで、白い歯を見せる。柔らかな声で紡がれる温かい言葉に、目の奥がジンと熱くなった。
……やっぱり俺の片割れは、世界一格好いい。昔からずっと優しくて、いつも必ず俺の味方でいてくれる。
「ありがとう……セイ」
「気にするな。当然のことだからな……連絡は明日するとして、そろそろ寝ないか? サトルを起こしてしまったらいけないからな」
「そうだね……おやすみ、セイ」
「ああ……おやすみ、ソウ」
なんで、こんなことが出来るんだよ?同じ人間だろ?ふざけんな!
おかしいなって思うべきだったんだ……いくら気を許してくれてそうだからって、俺達に肌を晒すのに一切抵抗せず、恥ずかしがりもしなかった時点で。
慣れてしまっていたんだ、きっと……もう、何とも思わないくらいには。
すぐ側で発せられている怒気と悲しみに、セイが何を考えているのかすぐに分かった。
そうだよね、やっぱりあんな村滅ぼしちゃった方が良いよね絶対。……優しいサトルちゃんは、心を痛めてしまうだろうけど。
そっとセイに目配せして、力を使おうとした時だった。
「ねぇセイ、ソウ、あの緑色の湖は何?」
わくわくした気持ちを隠しきれていない弾んだ声に、強ばっていた身体から一気に力が抜けて。一瞬、何を考えていたのか、頭の中から飛んでいってしまった。
セイも俺と一緒みたいで、目をしばたたかせながらポカンとサトルちゃんを見下ろしている。
「……え? 温泉だけど」
「温泉……か。湯気が沢山出てるけど、温かいの?」
「……ああ、とっても温かいぞ。うちのは源泉から引いてきているからな」
「へぇ……あんなに広いのに、水が全部温かいだなんてスゴいね!」
キラキラ輝く瞳に、温泉をちらちら見ながらそわそわと俺達の手を握るその姿に。身を焦がすような激情が意図も容易く塗り替えられていく。まるで日溜まりにでもいるような、穏やかなものへと。
「……よっし! 百聞は一見にしかずってゆーしね、早速入ろうか!」
さらに輝きを増した赤色に、なんだか胸の中がほっこりした。
腹立たしいのは変わらないし、絶対に許してなんかやらないけど……今はいいや。そんなことより、目の前のサトルちゃんの方が大事だもんね。
「入る前に身体を洗わないとな、ソウ」
ふわりと微笑んだセイが、拳を突き出してから片目を瞑る。いつもの合図だ。半分こに出来なくて、でもどちらか一方に決めないといけない時だけにする、俺達流の勝負の合図。
「おっ久々だね! 負けないよー俺が最初にサトルちゃんの背中、流してあげるんだもんね!」
「望むところだ。俺だって負けるつもりはない、必ず勝利してみせる!」
俺達の雰囲気が、真剣なものに変わったことで驚いているのか。オロオロしているサトルちゃんの頭を撫でて、大丈夫だよと微笑みかける。
分かってくれたのか、小さく頷くと俺達の手を離して、壁際にいる子達の側へと歩み寄っていった。
「いくぞ、ソウ!」
「恨みっこなしだよ? セイ!」
「「じゃんけんぽんっ!」」
最初はただ、可愛いなって思ってた。初めて見る温泉や、石鹸を泡立たせるだけで、はしゃいでいる様子を見て。
何に対しても興味を示し、俺達に尋ねては驚いたり、笑ったり……コロコロと変わるその表情を見るのはとても楽しくて、嬉しくて。それは、今も変わらないんだけど。でも、時々少し悲しくて、悔しくて、苦しくなってしまう。
だっておかしいじゃん……俺達と食べる料理が全部、初めて口にするものばかりだなんて。
あんまりだよ……四六時中働かされて、読み書きも教えてもらえなくて……自分の生まれた日どころか、誕生日を祝ってもらったことがないだなんてさ。
それでも、懸命に生きていてくれていたのに……最後は生け贄にするなんて……お前はもう用済みだって言いたいのかよ?何様だよ?
勝手に怒って悲しんでる俺に……全然悪くないのに……ごめんねって言ってくれるような、優しい子なんだよ?
「やっぱり俺、納得出来ないよ……」
「贈り物のことか? まさか、しおれかけた花を元気にして欲しい……だなんて言われるとは、思ってもみなかったな」
両方ともサトルらしくて可愛いけどな、と声を抑えて、繋いだ小さな手を示しながらセイが微笑む。
鮮やかな赤い瞳は閉じられていて、俺達の間で穏やかな寝息を立てている。しっかりと、俺達の手を握ったまま。
「それも、あるけどさ。あの村のことだよ……後、サトルちゃんの両親のこととかさ……」
「……潰したいのか?」
俺に、そう尋ねるセイの声はいつもより低く、鱗がぞくりとするような冷たさを帯びていた。
それ以上は何も言わないけれど、目を見れば分かる。やるんだったら一人でやるなって。一緒にやらせろって、自分にもちゃんと背負わせろって目だ。
「したいけど……今はしない。滅茶苦茶ムカついてるけどね」
あの村一つ潰したところで何も解決はしないって、あまり頭が良くない俺でも分かってるから。
瞳に灯っていた真剣な光が和らいで、いつもの穏やかなものに変わる。なんだかんだ言ってもセイは優しいよね……ちょっと今、安心したでしょ?分かるんだからね。
「村のことは、ちょっと愚痴りたかっただけ……でもさ、両親のことは……なんとかならないのかなって」
「それは、探すということか? 俺達で」
生きているのかどうかも、分からない。名前も知らなければ、顔も知らない。
唯一の手掛かりになりそうなサトルちゃん本人も、小さい頃の記憶は無いって言っていたから。ホントに雲を掴むような話だって、分かってはいるんだけれどさ。
「分かってるよ? 俺の自己満足だってさ。仮に見つけられたとして、サトルちゃんがどう思うのか、分からないし……」
あっけらかんと「誕生日なんて、無いみたいなもんかも」って……そう言った時みたいに、無関心かもしれない。
それだけならまだ良いけど、もしかしたら逆に傷つけてしまうことだって……
「……タツミに頼んでみるか? 俺達が闇雲に探すよりはマシだろう? それにひとまずは、サトルに内緒で進めた方がいいだろうからな」
「そりゃあ人間のことだったら、アイツに任せた方がいいだろうけどさ……いいの?」
俺達に比べて社交的なタツミは顔が広い。アイツの伝手を使えば、何か手掛かりを掴めるかもしれない。
そもそも忘れがちだけど……アイツ、人間の世界では生命の源を司っている海の神だからなぁ。そういう意味でも適任だよね。快く引き受けてくれるかは別として。
「探してあげたいと思っているんだろう? お前が。だったら俺もそうしたい。俺達は二人で一つだからな」
セイの口元が綻んで、白い歯を見せる。柔らかな声で紡がれる温かい言葉に、目の奥がジンと熱くなった。
……やっぱり俺の片割れは、世界一格好いい。昔からずっと優しくて、いつも必ず俺の味方でいてくれる。
「ありがとう……セイ」
「気にするな。当然のことだからな……連絡は明日するとして、そろそろ寝ないか? サトルを起こしてしまったらいけないからな」
「そうだね……おやすみ、セイ」
「ああ……おやすみ、ソウ」
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