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第一章 気まぐれな白き虎
08話 沈黙の夜叉
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貴族の屋敷といえば良くも悪くも煌びやかなイメージがある。それが成金趣味からきているものなのか、はたまた貴族としての威厳を保つためにそうしているのか。
どちらにせよ今、目の前に佇む馬鹿でかい館にはその要素は皆無だった。庭園に咲き乱れるパンジーらしき花と館の両端に生え揃えている木々達が、なんの変哲もない無骨な館に彩りを与えている。
「家が喜んでいる」
「そんな事まで分かんのか?」
「なんとなく。いや、やっぱり気のせいかも」
「気のせいかよ!」
「でも、大切にされているんだなってことぐらいは分かるよ」
この館の建築年数は恐らく百年は裕に越している。それでも未だ形を保ち傷が少ない所を見るとかなり手入れが行き届いていることがわかる。
「ここの使用人さんはかなり優秀と見た」
完全に上から目線だが、今この場にいるのはジンと優の二人のみ。カインとフランは館の正門を守っていた門兵と一緒に先に館の中へと入って行ってしまった。
別れる際、使用人を呼んできてくれるとのことで優達二人はその人が来るまで庭園鑑賞をしている。
「お、来たみたいだな」
館の扉が開き中から執事らしき人が顔を見せる。
「お待たせ致しました。私は当家の執事、セバスチャン・ハーバーと申します。どうぞ中へ、客室へご案内いたします」
二人はその後、執事に促され客室へ連れてかれた。客室には紅茶とお茶請けが用意されており、カイン君と領主様が来るまで自由に寛いで良いとのこと。セバスチャンさんはどこか興奮気味に客室へと出ていった。
「なんか、あの執事さん鼻息荒かったけど」
「エルフはみんなそうだろう。アイツらは精霊を信仰しているからな。抱きつかなかっただけマシだろ」
なにそれ。逆に失礼じゃない。信仰されてるんだよね?
「そういえば耳長かったね。あれがエルフか」
執事でイケオジエルフとはなかなかキャラが濃いな。抱きつかれたとしても嫌ではないかも。
その後、二人はお茶請けであるクッキーをポリポリと食べ進め紅茶を飲んでいるとノック音と共にガチャリと客室の扉が開いた。
入ってきたのは貴族服に身を包んだ厳つい大男にカインとフラン、そして先ほど客室へ案内してくれたセバスチャンだ。セバスチャン以外の三人は、ジンと優の向かい側のソファに座りセバスチャンは大男の後ろに控えるよう佇む。
「お初にお目にかかる。私はこの城塞都市を治める領主ジル・クラークだ。この度は我が息子とフラン殿の命を救っていただき心より感謝申し上げる」
ペコリと頭を下げる大男さんはどうやらカイン君の父親のようだ。
「どういたしまして。僕はお家の大精霊の優です」
「俺は、ジン・オルカだ。たまたま二人を見かけてな。まぁ余計なお節介だったとは思うが」
おそらく【リターン】のことを言っているのだろう。アレがあれば万が一の時でも二人は帰還することができるからだ。
「いえいえ。お二方に助けて頂いたことには変わりありません。父として、貴族の威信に欠けて是非何かお礼をさせてほしい」
「お礼って言われてもな」
ジンは腕を組み考え込む。
「遠慮なく申してくれ。常識の範囲内であれば叶えて見せよう」
「俺は特にないな。ユウが決めてくれ」
「僕ですか?ムムムッ」
急な無茶振りに眉間に皺を寄せる優だがふと窓から見えるパンジーらしき花畑が視界に入る。
(そういえば、あの花どこかで見たことがあるなと思えば宿木亭の脇に2輪だけ生えていたよな?)
それにあの花を見ているととても心が安らぐ。
「あの白と黄色の花の種が欲しいです」
優は窓から見える花を指差し伝える。他にもピンクや紫といった色があるが家にある花と同じ色の花を選んだ。理由は特にない。直感的にその色が良かっただけで選んだだけだ。
「ほう。フリーデンの種だけでよろしいのですかな?」
セバスチャンは後ろで手帳を取り出しメモをする。そして、他には?と催促されるが特にないため優はそれ以上は望まなかった。
「あの花はフリーデンというのですね?」
それに答えたのは後ろに控えるセバスチャンだった。
「はい。ちなみにですが色によって花言葉が変わるのですよ?白は【平和の訪れ】、黄色は【生誕を望む】ですね」
へぇ、それにしても他の色と比べ黄色がやけに多いな。
「我が家は代々、子が生まれにくい家系でね。私の代でも同様でな。それを嘆いた妻は黄色のフリーデンを後から追加で庭に埋めたんだ。子供ができますようにと祈りながら」
すると、不思議なことに翌年にはカインが生まれ、十二年後には次男が生まれたのだと。
「もしかするとお花の大精霊様のお陰なのかもしれないな」
ハッハッハッっとジルは笑う。
なるほど。フランさんが言ってた親バカっていうのはジルさんの家系が抱えてきた環境から来たものなのかな?
「お花の大精霊ですか。いつか会ってみたいな」
少なからず、お花の大精霊がいるのであれば無関係って感じではない気がする。なんせ、ここの庭園はとても素敵だ。手入れが行き届いていて活気がある。お花の大精霊も絶賛したに違いないだろう。
「ユウ殿は最近お生まれになったのですかな?」
「はい。一昨日、ここから南の森にある廃旅館で生まれました。今は僕の魔法で立て直し改造したため住めるようにはなっていますが」
「なるほど。息子から聞くに【不滅の森】の中層地帯に住まわれているということで心配ではあったのですが」
ジルはちらっとジンの方へ視線を向ける。
「どうやら、杞憂みたいですな。なんせSランク冒険者にして【沈黙の夜叉】と名高いジン殿に守られているのだから」
それを聞いた優は思わず口に含んでいた紅茶を吹き出してしまった。カインとフランも優とは別の理由で驚愕の表情を浮かべる。
「おい!何故それを?!」
「私は辺境伯の地位を賜っている。身分相応の情報網は持ち合わせているし、命の恩人とはいえ得体のしれない者を客室へ招くほど私たちは愚かではない」
言い分は最も。彼らは貴族。しかも辺境伯という高位貴族なのだから万が一があってはならない。客室へ招く上で相手を調べることなんて貴族として当然のことだ。
「あまり、他言しないでくれると助かる」
「もちろんだ。中には仕事とプライベートを分けるために顔を隠す冒険者は多い。なんせ冒険者は敵をつくりやすいからな。それが高位ランク冒険者ともなれば犯罪組織等に目をつけられているだろう」
ジンさんはまた別の理由だけど冒険者界隈では一般的ということか。
「おい、嘘だろ?ジンさんがあの【沈黙の夜叉】?!」
カインはジンに対して畏敬の念を抱く。
「聖魔大戦では鬼神の如き武勇を見せた魔帝国の英雄。高ランク依頼を刀一本で黙々と遂行する姿は、大戦の名残から【沈黙の夜叉】と呼ばれるようになり、数多の闇ギルドを壊滅させた無慈悲の魔人。超がつくほどの有名人ね」
フランさん。
解説どうも。
でもジンさんを見てあげて。
男梅かよ!って突っ込みたくなる程に顔真っ赤だから。
「ジンさん?」
「……なんだ?」
「【沈黙の夜叉】……ぷっ!」
やべ。
カッコ良いよって言おうとしたらつい笑いが……やばいツボに入った。笑いが止まらない。【沈黙の夜叉】は流石に厨二病すぎでしょ。
「これからツノ触るの禁止な」
「もう笑いません」
流石にツノは触りたい。一度触ると癖になるんだよなアレ。
「二人も他言はしないでくれよ」
カインとフランはこくりと頷く。
まぁ二人は大丈夫でしょう。というか沈黙の夜叉の正体をバラすなんてことは余程のアホじゃなきゃしないでしょ。英雄だの無慈悲だの言われてる人を敵に回したら後が怖いってことは考えたらわかることだ。
その後、六人の他愛のない会話が続き優はお礼の品である白と黄色のフリーデンの種をセバスチャンから受け取った。
「ありがとうございます」
優は礼を言うとジルが再び頭を下げた。
「この度は息子とその友人を救っていただき本当に感謝する。良ければだが今回だけでなくいつでもこの館へ来ると良い。二人なら家族総出で歓迎しよう」
お?コレは交渉のチャンスなのでは?
「館内に直接転移で来ちゃうかもだけど大丈夫ですか?」
「あぁ、かまわない。使用人達にはそう伝えておこう」
やった。ジルさんには悪いけど緊急避難先が一つ増えたぜ。
「大精霊様を追い返す者なんておりませんよ。逆に我々からしたら会えてラッキー的な感覚なんで」
セバスチャンがそういうと僕に向かって祈り始めた。
……なんか、縁起物扱いされてる。
「それじゃあ、用件は済んだことだし次はお待ちかねのギルドだな」
カインはそう言うと席から立ちそのまま客室から出て行ってしまった。
「もう少し、ゆっくりしていけば良いものを……」
ジルはズズズっと紅茶を啜る。
そして優達四人はクラーク邸を発ち次の目的地であるギルド【暁の星】へ向かうのであった。
どちらにせよ今、目の前に佇む馬鹿でかい館にはその要素は皆無だった。庭園に咲き乱れるパンジーらしき花と館の両端に生え揃えている木々達が、なんの変哲もない無骨な館に彩りを与えている。
「家が喜んでいる」
「そんな事まで分かんのか?」
「なんとなく。いや、やっぱり気のせいかも」
「気のせいかよ!」
「でも、大切にされているんだなってことぐらいは分かるよ」
この館の建築年数は恐らく百年は裕に越している。それでも未だ形を保ち傷が少ない所を見るとかなり手入れが行き届いていることがわかる。
「ここの使用人さんはかなり優秀と見た」
完全に上から目線だが、今この場にいるのはジンと優の二人のみ。カインとフランは館の正門を守っていた門兵と一緒に先に館の中へと入って行ってしまった。
別れる際、使用人を呼んできてくれるとのことで優達二人はその人が来るまで庭園鑑賞をしている。
「お、来たみたいだな」
館の扉が開き中から執事らしき人が顔を見せる。
「お待たせ致しました。私は当家の執事、セバスチャン・ハーバーと申します。どうぞ中へ、客室へご案内いたします」
二人はその後、執事に促され客室へ連れてかれた。客室には紅茶とお茶請けが用意されており、カイン君と領主様が来るまで自由に寛いで良いとのこと。セバスチャンさんはどこか興奮気味に客室へと出ていった。
「なんか、あの執事さん鼻息荒かったけど」
「エルフはみんなそうだろう。アイツらは精霊を信仰しているからな。抱きつかなかっただけマシだろ」
なにそれ。逆に失礼じゃない。信仰されてるんだよね?
「そういえば耳長かったね。あれがエルフか」
執事でイケオジエルフとはなかなかキャラが濃いな。抱きつかれたとしても嫌ではないかも。
その後、二人はお茶請けであるクッキーをポリポリと食べ進め紅茶を飲んでいるとノック音と共にガチャリと客室の扉が開いた。
入ってきたのは貴族服に身を包んだ厳つい大男にカインとフラン、そして先ほど客室へ案内してくれたセバスチャンだ。セバスチャン以外の三人は、ジンと優の向かい側のソファに座りセバスチャンは大男の後ろに控えるよう佇む。
「お初にお目にかかる。私はこの城塞都市を治める領主ジル・クラークだ。この度は我が息子とフラン殿の命を救っていただき心より感謝申し上げる」
ペコリと頭を下げる大男さんはどうやらカイン君の父親のようだ。
「どういたしまして。僕はお家の大精霊の優です」
「俺は、ジン・オルカだ。たまたま二人を見かけてな。まぁ余計なお節介だったとは思うが」
おそらく【リターン】のことを言っているのだろう。アレがあれば万が一の時でも二人は帰還することができるからだ。
「いえいえ。お二方に助けて頂いたことには変わりありません。父として、貴族の威信に欠けて是非何かお礼をさせてほしい」
「お礼って言われてもな」
ジンは腕を組み考え込む。
「遠慮なく申してくれ。常識の範囲内であれば叶えて見せよう」
「俺は特にないな。ユウが決めてくれ」
「僕ですか?ムムムッ」
急な無茶振りに眉間に皺を寄せる優だがふと窓から見えるパンジーらしき花畑が視界に入る。
(そういえば、あの花どこかで見たことがあるなと思えば宿木亭の脇に2輪だけ生えていたよな?)
それにあの花を見ているととても心が安らぐ。
「あの白と黄色の花の種が欲しいです」
優は窓から見える花を指差し伝える。他にもピンクや紫といった色があるが家にある花と同じ色の花を選んだ。理由は特にない。直感的にその色が良かっただけで選んだだけだ。
「ほう。フリーデンの種だけでよろしいのですかな?」
セバスチャンは後ろで手帳を取り出しメモをする。そして、他には?と催促されるが特にないため優はそれ以上は望まなかった。
「あの花はフリーデンというのですね?」
それに答えたのは後ろに控えるセバスチャンだった。
「はい。ちなみにですが色によって花言葉が変わるのですよ?白は【平和の訪れ】、黄色は【生誕を望む】ですね」
へぇ、それにしても他の色と比べ黄色がやけに多いな。
「我が家は代々、子が生まれにくい家系でね。私の代でも同様でな。それを嘆いた妻は黄色のフリーデンを後から追加で庭に埋めたんだ。子供ができますようにと祈りながら」
すると、不思議なことに翌年にはカインが生まれ、十二年後には次男が生まれたのだと。
「もしかするとお花の大精霊様のお陰なのかもしれないな」
ハッハッハッっとジルは笑う。
なるほど。フランさんが言ってた親バカっていうのはジルさんの家系が抱えてきた環境から来たものなのかな?
「お花の大精霊ですか。いつか会ってみたいな」
少なからず、お花の大精霊がいるのであれば無関係って感じではない気がする。なんせ、ここの庭園はとても素敵だ。手入れが行き届いていて活気がある。お花の大精霊も絶賛したに違いないだろう。
「ユウ殿は最近お生まれになったのですかな?」
「はい。一昨日、ここから南の森にある廃旅館で生まれました。今は僕の魔法で立て直し改造したため住めるようにはなっていますが」
「なるほど。息子から聞くに【不滅の森】の中層地帯に住まわれているということで心配ではあったのですが」
ジルはちらっとジンの方へ視線を向ける。
「どうやら、杞憂みたいですな。なんせSランク冒険者にして【沈黙の夜叉】と名高いジン殿に守られているのだから」
それを聞いた優は思わず口に含んでいた紅茶を吹き出してしまった。カインとフランも優とは別の理由で驚愕の表情を浮かべる。
「おい!何故それを?!」
「私は辺境伯の地位を賜っている。身分相応の情報網は持ち合わせているし、命の恩人とはいえ得体のしれない者を客室へ招くほど私たちは愚かではない」
言い分は最も。彼らは貴族。しかも辺境伯という高位貴族なのだから万が一があってはならない。客室へ招く上で相手を調べることなんて貴族として当然のことだ。
「あまり、他言しないでくれると助かる」
「もちろんだ。中には仕事とプライベートを分けるために顔を隠す冒険者は多い。なんせ冒険者は敵をつくりやすいからな。それが高位ランク冒険者ともなれば犯罪組織等に目をつけられているだろう」
ジンさんはまた別の理由だけど冒険者界隈では一般的ということか。
「おい、嘘だろ?ジンさんがあの【沈黙の夜叉】?!」
カインはジンに対して畏敬の念を抱く。
「聖魔大戦では鬼神の如き武勇を見せた魔帝国の英雄。高ランク依頼を刀一本で黙々と遂行する姿は、大戦の名残から【沈黙の夜叉】と呼ばれるようになり、数多の闇ギルドを壊滅させた無慈悲の魔人。超がつくほどの有名人ね」
フランさん。
解説どうも。
でもジンさんを見てあげて。
男梅かよ!って突っ込みたくなる程に顔真っ赤だから。
「ジンさん?」
「……なんだ?」
「【沈黙の夜叉】……ぷっ!」
やべ。
カッコ良いよって言おうとしたらつい笑いが……やばいツボに入った。笑いが止まらない。【沈黙の夜叉】は流石に厨二病すぎでしょ。
「これからツノ触るの禁止な」
「もう笑いません」
流石にツノは触りたい。一度触ると癖になるんだよなアレ。
「二人も他言はしないでくれよ」
カインとフランはこくりと頷く。
まぁ二人は大丈夫でしょう。というか沈黙の夜叉の正体をバラすなんてことは余程のアホじゃなきゃしないでしょ。英雄だの無慈悲だの言われてる人を敵に回したら後が怖いってことは考えたらわかることだ。
その後、六人の他愛のない会話が続き優はお礼の品である白と黄色のフリーデンの種をセバスチャンから受け取った。
「ありがとうございます」
優は礼を言うとジルが再び頭を下げた。
「この度は息子とその友人を救っていただき本当に感謝する。良ければだが今回だけでなくいつでもこの館へ来ると良い。二人なら家族総出で歓迎しよう」
お?コレは交渉のチャンスなのでは?
「館内に直接転移で来ちゃうかもだけど大丈夫ですか?」
「あぁ、かまわない。使用人達にはそう伝えておこう」
やった。ジルさんには悪いけど緊急避難先が一つ増えたぜ。
「大精霊様を追い返す者なんておりませんよ。逆に我々からしたら会えてラッキー的な感覚なんで」
セバスチャンがそういうと僕に向かって祈り始めた。
……なんか、縁起物扱いされてる。
「それじゃあ、用件は済んだことだし次はお待ちかねのギルドだな」
カインはそう言うと席から立ちそのまま客室から出て行ってしまった。
「もう少し、ゆっくりしていけば良いものを……」
ジルはズズズっと紅茶を啜る。
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