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3章
24話 半年後
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「結構伸びたな……」
肩に少しかかる程に伸びた白銀の髪に触れる。
時の流れを顕著に表したソレを見て俺は笑った。
「あれから、もう半年か」
神秘の色を目にしてから既に半年もの月日が経過している。
無駄にした時間はないと断言出来るほどに修練に費やした。
農業の方も、合間を見てうろ覚えな記憶を頼りに助言を続けていたからか、試験的に行った発案の経過は上々といった具合。
本質的なものとして根付いていた他人を避ける性質は今も健在のようで、人付き合いはお世辞にも良いとはいえないが友達と呼べる人間は数人出来た。
比較的同世代の友人と会話に興じる俺を遠目に、執事であるヴェインが涙ながしながら喜んでいたのも記憶に新しい。
「なぁに哀愁に浸ってんのさ」
いつもの修練場。
師匠がよく座っている岩に先んじて腰を下ろしていた俺の背後から声がかかる。
聞き慣れた師匠の声だった。
「時の流れは早いなって思ってただけだ」
「まるで老人の考えだね。人生を悟るにはまだまだ早過ぎるよ」
あれから誕生日を迎え、8歳となった俺であるが、見た目と中身のチグハグすぎる思考回路は1歳程度歳をとったからといってその違和感が消えるはずもない。
「違いない。僕はまだまだやらなきゃならない事が山積みだ。悠長に歳なぞ取ってられん」
邪念を振り払うようにかぶりを僅かに振ってから腰を上げ、立ち上がる。
「今日、また一歩足を進める。これからの指標にもなるやもしれない。師匠も良ければ見に来てくれ。
————僕の仕合を」
ひと月ほど前だろうか。
親父さまが俺にとある話を持ちかけてきた。
それが経過報告。
半年の月日を費やし、どこまで成長したのか見せてくれという旨の話であった。
親父さまもこれ以上の恥はかきたくない。
だから俺の実力を目にしようという事だろう。
これ以上なく筋の通った話だ。だから俺は二つ返事で受け入れた。
俺の相手となる人物は親父さまの私兵団の中でも上位に位置するお抱えの騎士だとか。
盗賊に襲われたあの一件以降、ハーヴェン子爵家は自衛力には力をかなり注いでいる。
俺が負ける確率は高いはずだ。全力を尽くさなければならないだろう。だが。
「わかってると思うけど、『纒い』は禁止だ。手札は隠し持ってこその手札だよ。それは理解してるかい?」
「分かってる。今回の相手は僕の敵じゃない。力量を見せれば良いだけ。負けられない相手ではない。それは理解してる」
「ならよし。オレからはそれ以外特に言っておくことはない。気が乗ったらコッソリ見ることにするよ」
『纒い』は使えない。
いや、本当の事を言えば使わないではなく、使えないに近い。
まだ俺は扱いに慣れていない。
師匠から言わせれば、自分が側にいない時に『纒い』を使うのは絶体絶命に陥った時のみにしろと。
でないと、身体が壊れるらしい。
師匠が気にかけているのは俺の意地っ張り具合。
負けん気を拗らせて『纒い』を使うのではないかと危惧したのだ。
「ナガレの戦闘能力は『纒い』が無くとも十分、子供という枠組みからは逸脱してる。だけど、騎士を相手取るにはまだ早い。これも一種の修練と思って取り組むんだ。その経験がナガレの力になってくれるはずさ」
「くははっ」
師匠が柄にも無く俺を励ましてくれるその行為に笑う。無用な行為だと言外に知らしめるために嗤う。
「僕は戦士じゃない。貴族だ。戦いに意地を張るのは戦士の特権だろう? 僕が戦いに意地を張るのはお門違いってやつに他ならん」
そうだ。
俺は貴族であって戦士ではない。
誰かに勝ちたい。そんな高尚な想いを持ってるわけでなければ、剣に人生を捧げてるわけでもない。
自己利益のみを追求したからこそ、俺はこうして修練をしてる。そんな人間が意地を張って?
それはあり得ない。もし、そんな感情を抱くと言うのなら、それは傲慢に他ならないだろうから。
「そうか。人は求め過ぎれば何かを必ず代償に失う。その心構えは忘れちゃダメだよ」
「言われずとも」
「ははっ、可愛げのないヤツ」
「……うっさい」
師匠曰く、口調は半年前を境に丸くなったというか。
壁のようなものが無くなってとっつきやすくなったらしい。
師匠風に言えば揶揄い甲斐のある相手とか。
「とりあえず用はそれだけだ」
「これを言う為だけに?」
ここに来たのかい?
純粋に疑問に思う師匠を前に小さく笑う。
「日課、って言うのか。朝はここに居ないと落ち着かなくなっただけだ。アイツらは何かと節介を焼きたがる。それも純粋な好意からの行動だ。好意を無下にはし難い。だからここに逃げて来た、と言った方が正しいのかもな」
「ナガレは好かれてるね」
「こんな不気味な子供を慕うアイツらがおかしいだけだ。本来、僕は人に好かれるような人種じゃない」
「好意を振りまいといてよく言うよ」
「ただの気分だ気分。たった一度や二度の気まぐれで人を信用し、慕うアイツらの考えは僕には理解できん。ラッキー程度に心に留めておけば良いだろうに。でも、慕われるというのも悪くない」
笑顔に包まれる日常も、存外悪くない。
叶う事ならば、可能な限りこの幸せが続きますように。
「すっかり馴染んでるねえ」
「心地良くてな」
今まで人を好んでいなかったナガレが急に領民達と仲良くし始めた。初めは何を企んでる? などと思われたりしていたが、今ではすっかり受け入れられ、俺の中でもそれが馴染んでいる。
親父さまは放任主義なところもあり、今のところは放置されている。巷じゃ、シヴィスが俺という猛獣を手懐けたという事で猛獣使いなどと呼ばれたりしてるらしい。
それをネタにからかったり、俺も日常を謳歌している。
「さて、そろそろ帰るか」
長居は無用。
仕合は早朝からだ。
あまりここで時間を潰すわけにもいかない。
「頑張ってきな」
半年、俺に双剣の扱いを叩き込んでくれたヤツが激励してくる。
普段はあまりそういう事を言わない人なんだが、その言葉に俺も乗っかる。
「ああ、少しばかり頑張ってくる」
肩に少しかかる程に伸びた白銀の髪に触れる。
時の流れを顕著に表したソレを見て俺は笑った。
「あれから、もう半年か」
神秘の色を目にしてから既に半年もの月日が経過している。
無駄にした時間はないと断言出来るほどに修練に費やした。
農業の方も、合間を見てうろ覚えな記憶を頼りに助言を続けていたからか、試験的に行った発案の経過は上々といった具合。
本質的なものとして根付いていた他人を避ける性質は今も健在のようで、人付き合いはお世辞にも良いとはいえないが友達と呼べる人間は数人出来た。
比較的同世代の友人と会話に興じる俺を遠目に、執事であるヴェインが涙ながしながら喜んでいたのも記憶に新しい。
「なぁに哀愁に浸ってんのさ」
いつもの修練場。
師匠がよく座っている岩に先んじて腰を下ろしていた俺の背後から声がかかる。
聞き慣れた師匠の声だった。
「時の流れは早いなって思ってただけだ」
「まるで老人の考えだね。人生を悟るにはまだまだ早過ぎるよ」
あれから誕生日を迎え、8歳となった俺であるが、見た目と中身のチグハグすぎる思考回路は1歳程度歳をとったからといってその違和感が消えるはずもない。
「違いない。僕はまだまだやらなきゃならない事が山積みだ。悠長に歳なぞ取ってられん」
邪念を振り払うようにかぶりを僅かに振ってから腰を上げ、立ち上がる。
「今日、また一歩足を進める。これからの指標にもなるやもしれない。師匠も良ければ見に来てくれ。
————僕の仕合を」
ひと月ほど前だろうか。
親父さまが俺にとある話を持ちかけてきた。
それが経過報告。
半年の月日を費やし、どこまで成長したのか見せてくれという旨の話であった。
親父さまもこれ以上の恥はかきたくない。
だから俺の実力を目にしようという事だろう。
これ以上なく筋の通った話だ。だから俺は二つ返事で受け入れた。
俺の相手となる人物は親父さまの私兵団の中でも上位に位置するお抱えの騎士だとか。
盗賊に襲われたあの一件以降、ハーヴェン子爵家は自衛力には力をかなり注いでいる。
俺が負ける確率は高いはずだ。全力を尽くさなければならないだろう。だが。
「わかってると思うけど、『纒い』は禁止だ。手札は隠し持ってこその手札だよ。それは理解してるかい?」
「分かってる。今回の相手は僕の敵じゃない。力量を見せれば良いだけ。負けられない相手ではない。それは理解してる」
「ならよし。オレからはそれ以外特に言っておくことはない。気が乗ったらコッソリ見ることにするよ」
『纒い』は使えない。
いや、本当の事を言えば使わないではなく、使えないに近い。
まだ俺は扱いに慣れていない。
師匠から言わせれば、自分が側にいない時に『纒い』を使うのは絶体絶命に陥った時のみにしろと。
でないと、身体が壊れるらしい。
師匠が気にかけているのは俺の意地っ張り具合。
負けん気を拗らせて『纒い』を使うのではないかと危惧したのだ。
「ナガレの戦闘能力は『纒い』が無くとも十分、子供という枠組みからは逸脱してる。だけど、騎士を相手取るにはまだ早い。これも一種の修練と思って取り組むんだ。その経験がナガレの力になってくれるはずさ」
「くははっ」
師匠が柄にも無く俺を励ましてくれるその行為に笑う。無用な行為だと言外に知らしめるために嗤う。
「僕は戦士じゃない。貴族だ。戦いに意地を張るのは戦士の特権だろう? 僕が戦いに意地を張るのはお門違いってやつに他ならん」
そうだ。
俺は貴族であって戦士ではない。
誰かに勝ちたい。そんな高尚な想いを持ってるわけでなければ、剣に人生を捧げてるわけでもない。
自己利益のみを追求したからこそ、俺はこうして修練をしてる。そんな人間が意地を張って?
それはあり得ない。もし、そんな感情を抱くと言うのなら、それは傲慢に他ならないだろうから。
「そうか。人は求め過ぎれば何かを必ず代償に失う。その心構えは忘れちゃダメだよ」
「言われずとも」
「ははっ、可愛げのないヤツ」
「……うっさい」
師匠曰く、口調は半年前を境に丸くなったというか。
壁のようなものが無くなってとっつきやすくなったらしい。
師匠風に言えば揶揄い甲斐のある相手とか。
「とりあえず用はそれだけだ」
「これを言う為だけに?」
ここに来たのかい?
純粋に疑問に思う師匠を前に小さく笑う。
「日課、って言うのか。朝はここに居ないと落ち着かなくなっただけだ。アイツらは何かと節介を焼きたがる。それも純粋な好意からの行動だ。好意を無下にはし難い。だからここに逃げて来た、と言った方が正しいのかもな」
「ナガレは好かれてるね」
「こんな不気味な子供を慕うアイツらがおかしいだけだ。本来、僕は人に好かれるような人種じゃない」
「好意を振りまいといてよく言うよ」
「ただの気分だ気分。たった一度や二度の気まぐれで人を信用し、慕うアイツらの考えは僕には理解できん。ラッキー程度に心に留めておけば良いだろうに。でも、慕われるというのも悪くない」
笑顔に包まれる日常も、存外悪くない。
叶う事ならば、可能な限りこの幸せが続きますように。
「すっかり馴染んでるねえ」
「心地良くてな」
今まで人を好んでいなかったナガレが急に領民達と仲良くし始めた。初めは何を企んでる? などと思われたりしていたが、今ではすっかり受け入れられ、俺の中でもそれが馴染んでいる。
親父さまは放任主義なところもあり、今のところは放置されている。巷じゃ、シヴィスが俺という猛獣を手懐けたという事で猛獣使いなどと呼ばれたりしてるらしい。
それをネタにからかったり、俺も日常を謳歌している。
「さて、そろそろ帰るか」
長居は無用。
仕合は早朝からだ。
あまりここで時間を潰すわけにもいかない。
「頑張ってきな」
半年、俺に双剣の扱いを叩き込んでくれたヤツが激励してくる。
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