9 / 11
九話
しおりを挟む
「……なんつーか。貴族令嬢って感じしねえよな、嬢ちゃんってよ」
呆れるように、言葉が紡がれる。
イエスとも、ノーとも取れない言葉だった。
「さっきから見た事もねえ魔法をバシバシ使うわ、あのルークをどう言い包めたのかは知らねえが、何故か一緒になって魔物討伐までしてるって話だしよ。あれかね? 血は争えないってやつなのかね」
「……血は争えない?」
「あれだろ、メフィストって言やぁ、『聖女』さまに指名された子の生家だろう? 年齢からして、嬢ちゃんはその子の姉か妹かってとこか。『聖女』の姉妹ってんなら、その奇想天外っぷりも頷けちまうかねえって話よ」
妹の事は、シュミッドさんの耳にも色々と入って来てるらしい。
『聖凪祭』なんて祭りを開催しようとまでしてる上、『教会』の連中も一枚噛んでいるのだ。
それが当然かと己を納得させる。
「ただ、そういう事なら尚更、頷くわけにはいかねえわな」
元から断るつもりだったような口振りに、「尚更」と言葉が足されていた。
「嬢ちゃんの力は本物なんだろ。俺も実際にこの目で見たし、何よりルークが同行させてるって時点でそこに微塵も疑いは持っちゃいねえよ。ただな、その理由で連れて行くわけにはいかねえわな」
「なん――――」
「面倒臭え事になるのが目に見えてる」
————何でですか。
そう問おうとする私の言葉を封殺するように言葉が被せられた。
「ただでさえ、結構切羽詰まってんだ。余計な不安材料は持ち込みたくねえってのが本音よ。これがまだ何も起こってねえって状態であれば……まぁ、一考の余地はあっただろうがな」
それじゃあ、私にとって意味がなくなってしまう。そう理解してるんだろう。
言葉を返すシュミッドさんは、仕方がなさそうに笑っていた。
その反応で、私が同行する可能性が潰えたと判断したんだと思う。
隣で私達のやり取りを眺めるルークさんや、ロイドさんはほっとした表情を浮かべていた。
……くそ。
まぁでも、ダメ元だったし、他国の問題に無理に首を突っ込む程、私も愚かでは無い。
だから、今回は仕方がなかったって諦めようとした————その時だった。
「幾ら、戦力として申し分がなかろうと、渡りに船な申し出であろうと、八つ当たりが理由に含まれてる時点で」
「————それは、違いますよ」
「……あ、ん?」
最早、反射的に口は動いていた。
私の境遇を考えれば、その勘違いは至極当然であり、それが理由であると誰もが捉えてしまうって理解もしてる。
だから、声にして否定する。
それは違うんだって。
これは、『聖女』になれなかった事に対する八つ当たりじゃなくて、てめえらよくも昔の私に散々言いたい放題してくれやがったなって意味合いでのやり返しなんだって。こればかりは勘違いされたままが嫌だった。
明確にしておきたかった。
「こんな事言ったら、『教会』の連中から何て罰当たりな人間なんだって怒られそうですけど、正直、私は『聖女』って存在にこれっぽっちも信仰心を抱いてなければ、なりたいとも、憧れてもいませんよ。だから、八つ当たりだなんて、とてもとても。寧ろ、選んでくれなくてありがとうって感謝すらしてるくらいですから」
もう、記憶でしかないけれど、『聖女』として生きた前世を貶すつもりも否定する気もない。
でも、もう一度と言われると、苦笑いを浮かべてしまう。それが、今の私が持つ『聖女』に対する認識だった。
……まぁ、今生での『聖女』は、婚約に利用される程度のものでしかないんだけれども。
「私に『聖女』への拘りなんてこれっぽっちもないし、未練なんてものも何処にも無い。これはあくまで、選ばれなかった事に対する八つ当たりではなく、散々、嫌がらせをしてくれた奴らに対する私なりの仕返しです。それ以上でも、それ以下でも無い」
それが紛れもない私の本心。
もう、前世の記憶を思い出すまでの私が私なのか。前世の頃の私が私なのか。
そこらへんの判別がつかないようになってしまったけど、苛々する記憶はちゃんと私の中に私の記憶としてこびりついてくれている。
だったら、その清算をしなくちゃいつまで経ってもこのしこりは取れちゃくれない。
本当に、ただそれだけなんだ。
そんな私の想いは天に通じたのか。
否定の言葉はやって来なかった。
ただ、肯定の言葉もやって来てはくれなくて、訪れたのはただ、ただ続く沈黙。
……あれ、私なんか不味い事言っちゃったかな。
って、つい不安になっちゃうくらいの長さの沈黙だった。
「…………」
そして、瞠目を交えながらの何度目か分からない静寂に堪えきれずに私が取り繕いの言葉を口にしようとした瞬間だった。
緊張が張り詰めているような、そんな空気が破られる事となった。
「…………ク、くく、くくくッ」
きっかけは、一つの喉を鳴らす声。
音の出どころはシュミッドさん。
それは、笑い声だった。
「ははは、はっはっはっはっは!!!」
……何故か、めちゃくちゃ笑われる。
大爆笑だった。なんか、納得がいかない。
「嫌がらせに対する仕返しってよぉ、ガキの喧嘩じゃあるまいし」
文句はねちねちと私に嫌がらせをしてくれた連中に言ってくれ。
そう訴えかけるように半眼で見詰めてみるけど、シュミッドさんはそんな私の反応を意に介さずに未だ肩を震わせて笑っていた。
「その為に隣国にまで出向いて、魔物を倒すって? そりゃ幾ら何でもズレ過ぎだろ、嬢ちゃん」
仕返しをするにせよ、もう少し手軽なやつがあっただろって呆れられる。
……別にいいじゃん。
妹に劣るだなんだと色々言われ続けた私が嫌味を含ませながら仕返しの一つや二つしたってさ。
「だがまあ……個人的な意見ではあるが、そういう答えは嫌いじゃない。そういう綺麗な仕返しは特にな。だから俺としちゃあ、まぁ別に構いやしねえんだが」
『教会』連中に対する恨み具合を、先の言葉の数々で理解してくれたのか。
八つ当たりでないなら、その申し出を受けるのも吝かではないとシュミッドさんは言ってくれるが、煮え切らない言葉を言い残してその視線は私からルークさんへと移る。
「問題はルークだ。ルークが認めねえ限り、俺が首を縦に振ってやるわけにゃ」
「好きにすればいいさ。元よりルナ嬢を止められるとは思ってない」
「……お、おぉ?」
やけに物分かりのいいルークさんの言葉が意外だったのか、シュミッドさんは目に見えて困惑していた。
とはいえ、その理由もすぐに判然とする。
「……無理に引き止めた挙句、飛び出されるくらいなら初めから好き勝手させていた方がいい」
「……成る程なぁ。ルークが嬢ちゃんをどうして同行させてるのか。その理由が垣間見えた気がするぜ」
「それに、ルナ嬢にはこの一月、魔物討伐で散々世話になった事もある。だから、オレに出来る範囲であればその恩に報いたいと思ってる。これも良い機会なのかもな」
一応、政略の道具としてランドブルグに送り付けられた私であるけれど、何故か婚約者だったり、妻だったりとそういう扱いを受けた事は一度もなければ、そういった話を持ち出された事も全くない。
単純に拒絶されているだけなのか。
はたまた、気を遣われているだけなのか。
きっと後者なんだろうけれど、居候させて貰ってる時点で報いるとかそんな事は考えなくて良いのに。という思いが私の本音だった。
「とはいえ、意図してなかった事とはいえ、シュミッドに貸しを作るのは悪くない」
なんとなく、嫌な予感がした。
まだ一ヶ月程度の付き合いでしかないけれど、ルークさんがこういう声のトーンになる時は大体、ロイドさんが悲鳴を上げるような事を言い出す時である。
現にロイドさんもそれを悟ったのか、みるみるうちに表情に皺が刻まれてゆく。
「ルナ嬢が向かうなら、オレも行こう。ランドブルグにまで被害が及ぶかどうか、その見極めもしたかった事だしな」
「ルーク様っ!?」
そしてその予感は見事的中する。
ロイドさんは、悲鳴染みた声をあげていた。
……私のせいであるから、なんというか、胸が痛かった。
呆れるように、言葉が紡がれる。
イエスとも、ノーとも取れない言葉だった。
「さっきから見た事もねえ魔法をバシバシ使うわ、あのルークをどう言い包めたのかは知らねえが、何故か一緒になって魔物討伐までしてるって話だしよ。あれかね? 血は争えないってやつなのかね」
「……血は争えない?」
「あれだろ、メフィストって言やぁ、『聖女』さまに指名された子の生家だろう? 年齢からして、嬢ちゃんはその子の姉か妹かってとこか。『聖女』の姉妹ってんなら、その奇想天外っぷりも頷けちまうかねえって話よ」
妹の事は、シュミッドさんの耳にも色々と入って来てるらしい。
『聖凪祭』なんて祭りを開催しようとまでしてる上、『教会』の連中も一枚噛んでいるのだ。
それが当然かと己を納得させる。
「ただ、そういう事なら尚更、頷くわけにはいかねえわな」
元から断るつもりだったような口振りに、「尚更」と言葉が足されていた。
「嬢ちゃんの力は本物なんだろ。俺も実際にこの目で見たし、何よりルークが同行させてるって時点でそこに微塵も疑いは持っちゃいねえよ。ただな、その理由で連れて行くわけにはいかねえわな」
「なん――――」
「面倒臭え事になるのが目に見えてる」
————何でですか。
そう問おうとする私の言葉を封殺するように言葉が被せられた。
「ただでさえ、結構切羽詰まってんだ。余計な不安材料は持ち込みたくねえってのが本音よ。これがまだ何も起こってねえって状態であれば……まぁ、一考の余地はあっただろうがな」
それじゃあ、私にとって意味がなくなってしまう。そう理解してるんだろう。
言葉を返すシュミッドさんは、仕方がなさそうに笑っていた。
その反応で、私が同行する可能性が潰えたと判断したんだと思う。
隣で私達のやり取りを眺めるルークさんや、ロイドさんはほっとした表情を浮かべていた。
……くそ。
まぁでも、ダメ元だったし、他国の問題に無理に首を突っ込む程、私も愚かでは無い。
だから、今回は仕方がなかったって諦めようとした————その時だった。
「幾ら、戦力として申し分がなかろうと、渡りに船な申し出であろうと、八つ当たりが理由に含まれてる時点で」
「————それは、違いますよ」
「……あ、ん?」
最早、反射的に口は動いていた。
私の境遇を考えれば、その勘違いは至極当然であり、それが理由であると誰もが捉えてしまうって理解もしてる。
だから、声にして否定する。
それは違うんだって。
これは、『聖女』になれなかった事に対する八つ当たりじゃなくて、てめえらよくも昔の私に散々言いたい放題してくれやがったなって意味合いでのやり返しなんだって。こればかりは勘違いされたままが嫌だった。
明確にしておきたかった。
「こんな事言ったら、『教会』の連中から何て罰当たりな人間なんだって怒られそうですけど、正直、私は『聖女』って存在にこれっぽっちも信仰心を抱いてなければ、なりたいとも、憧れてもいませんよ。だから、八つ当たりだなんて、とてもとても。寧ろ、選んでくれなくてありがとうって感謝すらしてるくらいですから」
もう、記憶でしかないけれど、『聖女』として生きた前世を貶すつもりも否定する気もない。
でも、もう一度と言われると、苦笑いを浮かべてしまう。それが、今の私が持つ『聖女』に対する認識だった。
……まぁ、今生での『聖女』は、婚約に利用される程度のものでしかないんだけれども。
「私に『聖女』への拘りなんてこれっぽっちもないし、未練なんてものも何処にも無い。これはあくまで、選ばれなかった事に対する八つ当たりではなく、散々、嫌がらせをしてくれた奴らに対する私なりの仕返しです。それ以上でも、それ以下でも無い」
それが紛れもない私の本心。
もう、前世の記憶を思い出すまでの私が私なのか。前世の頃の私が私なのか。
そこらへんの判別がつかないようになってしまったけど、苛々する記憶はちゃんと私の中に私の記憶としてこびりついてくれている。
だったら、その清算をしなくちゃいつまで経ってもこのしこりは取れちゃくれない。
本当に、ただそれだけなんだ。
そんな私の想いは天に通じたのか。
否定の言葉はやって来なかった。
ただ、肯定の言葉もやって来てはくれなくて、訪れたのはただ、ただ続く沈黙。
……あれ、私なんか不味い事言っちゃったかな。
って、つい不安になっちゃうくらいの長さの沈黙だった。
「…………」
そして、瞠目を交えながらの何度目か分からない静寂に堪えきれずに私が取り繕いの言葉を口にしようとした瞬間だった。
緊張が張り詰めているような、そんな空気が破られる事となった。
「…………ク、くく、くくくッ」
きっかけは、一つの喉を鳴らす声。
音の出どころはシュミッドさん。
それは、笑い声だった。
「ははは、はっはっはっはっは!!!」
……何故か、めちゃくちゃ笑われる。
大爆笑だった。なんか、納得がいかない。
「嫌がらせに対する仕返しってよぉ、ガキの喧嘩じゃあるまいし」
文句はねちねちと私に嫌がらせをしてくれた連中に言ってくれ。
そう訴えかけるように半眼で見詰めてみるけど、シュミッドさんはそんな私の反応を意に介さずに未だ肩を震わせて笑っていた。
「その為に隣国にまで出向いて、魔物を倒すって? そりゃ幾ら何でもズレ過ぎだろ、嬢ちゃん」
仕返しをするにせよ、もう少し手軽なやつがあっただろって呆れられる。
……別にいいじゃん。
妹に劣るだなんだと色々言われ続けた私が嫌味を含ませながら仕返しの一つや二つしたってさ。
「だがまあ……個人的な意見ではあるが、そういう答えは嫌いじゃない。そういう綺麗な仕返しは特にな。だから俺としちゃあ、まぁ別に構いやしねえんだが」
『教会』連中に対する恨み具合を、先の言葉の数々で理解してくれたのか。
八つ当たりでないなら、その申し出を受けるのも吝かではないとシュミッドさんは言ってくれるが、煮え切らない言葉を言い残してその視線は私からルークさんへと移る。
「問題はルークだ。ルークが認めねえ限り、俺が首を縦に振ってやるわけにゃ」
「好きにすればいいさ。元よりルナ嬢を止められるとは思ってない」
「……お、おぉ?」
やけに物分かりのいいルークさんの言葉が意外だったのか、シュミッドさんは目に見えて困惑していた。
とはいえ、その理由もすぐに判然とする。
「……無理に引き止めた挙句、飛び出されるくらいなら初めから好き勝手させていた方がいい」
「……成る程なぁ。ルークが嬢ちゃんをどうして同行させてるのか。その理由が垣間見えた気がするぜ」
「それに、ルナ嬢にはこの一月、魔物討伐で散々世話になった事もある。だから、オレに出来る範囲であればその恩に報いたいと思ってる。これも良い機会なのかもな」
一応、政略の道具としてランドブルグに送り付けられた私であるけれど、何故か婚約者だったり、妻だったりとそういう扱いを受けた事は一度もなければ、そういった話を持ち出された事も全くない。
単純に拒絶されているだけなのか。
はたまた、気を遣われているだけなのか。
きっと後者なんだろうけれど、居候させて貰ってる時点で報いるとかそんな事は考えなくて良いのに。という思いが私の本音だった。
「とはいえ、意図してなかった事とはいえ、シュミッドに貸しを作るのは悪くない」
なんとなく、嫌な予感がした。
まだ一ヶ月程度の付き合いでしかないけれど、ルークさんがこういう声のトーンになる時は大体、ロイドさんが悲鳴を上げるような事を言い出す時である。
現にロイドさんもそれを悟ったのか、みるみるうちに表情に皺が刻まれてゆく。
「ルナ嬢が向かうなら、オレも行こう。ランドブルグにまで被害が及ぶかどうか、その見極めもしたかった事だしな」
「ルーク様っ!?」
そしてその予感は見事的中する。
ロイドさんは、悲鳴染みた声をあげていた。
……私のせいであるから、なんというか、胸が痛かった。
6
お気に入りに追加
2,767
あなたにおすすめの小説
二度目の人生で巡り逢う奇跡に〜二度と魔法は使わないと誓った転生令嬢のお話〜
アルト
恋愛
『魔法』という存在を引き金に始まった終わりの見えない戦争。その時代を生き、国の旗頭になっていた王女は、終戦を契機に婚約者であった王子に向けて、ある誓いをこぼした。
それは、誰かを守る。
そんな場合を除いて、魔法は二度と使わないというものだった。
————また、いつか。どれだけの時間がかかるかは分からないけど、いつか、会いにいくから。
これは、己の婚約者とそんな約束を交わした王女の二度目の物語。
頑なに魔法を使おうとしない少女と、ある青年の物語。
聖女として豊穣スキルが備わっていたけど、伯爵に婚約破棄をされました~公爵様に救済され農地開拓を致します~
安奈
ファンタジー
「豊穣スキル」で農地を豊かにし、新鮮な農作物の収穫を可能にしていたニーア。
彼女は結婚前に、肉体関係を求められた婚約者である伯爵を拒否したという理由で婚約破棄をされてしまう。
豊穣の聖女と呼ばれていた彼女は、平民の出ではあったが領主である伯爵との婚約を誇りに思っていただけに非常に悲しんだ。
だがニーアは、幼馴染であり現在では公爵にまで上り詰めたラインハルトに求婚され、彼と共に広大な農地開拓に勤しむのだった。
婚約破棄をし、自らの領地から事実上の追放をした伯爵は彼女のスキルの恩恵が、今までどれだけの効力を得ていたのか痛感することになるが、全ては後の祭りで……。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。
音爽(ネソウ)
ファンタジー
見た目だけはユルフワ女子のハウラナ・ゼベール王女。
その容姿のせいで誤解され、男達には尻軽の都合の良い女と見られ、婦女子たちに嫌われていた。
16歳になったハウラナは大帝国ダネスゲート皇帝の末席側室として娶られた、体の良い人質だった。
後宮内で弱小国の王女は冷遇を受けるが……。
婚約破棄上等!私を愛さないあなたなんて要りません
音無砂月
ファンタジー
*幸せは婚約破棄の後にやってくるからタイトル変更
*ジャンルを変更しました。
公爵家長女エマ。15歳の時に母を亡くした。貴族は一年喪に服さないといけない。喪が明けた日、父が愛人と娘を連れてやって来た。新しい母親は平民。一緒に連れて来た子供は一歳違いの妹。名前はマリアナ。
マリアナは可愛く、素直でいい子。すぐに邸に溶け込み、誰もに愛されていた。エマの婚約者であるカールすらも。
誰からも愛され、素直ないい子であるマリアナがエマは気に入らなかった。
家族さえもマリアナを優先する。
マリアナの悪意のない言動がエマの心を深く抉る
私をこき使って「役立たず!」と理不尽に国を追放した王子に馬鹿にした《聖女》の力で復讐したいと思います。
水垣するめ
ファンタジー
アメリア・ガーデンは《聖女》としての激務をこなす日々を過ごしていた。
ある日突然国王が倒れ、クロード・ベルト皇太子が権力を握る事になる。
翌日王宮へ行くと皇太子からいきなり「お前はクビだ!」と宣告された。
アメリアは聖女の必要性を必死に訴えるが、皇太子は聞く耳を持たずに解雇して国から追放する。
追放されるアメリアを馬鹿にして笑う皇太子。
しかし皇太子は知らなかった。
聖女がどれほどこの国に貢献していたのか。どれだけの人を癒やしていたのか。どれほど魔物の力を弱体化させていたのかを……。
散々こき使っておいて「役立たず」として解雇されたアメリアは、聖女の力を使い国に対して復讐しようと決意する。
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる