1,244 / 1,277
1243 頭上の敵
しおりを挟む
「始まったね」
クインズベリー軍の後方では、ケイトが結界を張ってレイジェスのメンバーを護っていた。
転がり落ちてきた大木を凌いだ後、クインズベリー軍を襲ったのは、雨あられの如く降り注いできた無数の爆裂弾だった。
今は前線の兵達が応戦しているため、後方のレイジェスはその戦いの様子を見ていた。
「ああ、大木を落としてきた後は爆裂弾の集中砲火だ。敵の作戦は単純明快だな、上から撃ち続ける。だがこの単純な戦法が、理にかなっていて有効だから困る」
誰に言うでもないケイトの言葉を拾うと、レイチェルは顔を前線に向けて自分の見解を口にした。
上から降り注ぐ敵の集中砲火に対して、クインズベリー軍は結界と風魔法を駆使して防御に徹している。
青魔法使いがサーチを行い帝国軍のおおよその位置は掴んでいるが、まだ肉眼では確認がとれていない。
しかし帝国軍は肉眼でクインズベリー軍の姿を捕捉できていた。
高い位置から山全体を見渡す事ができる事に加え、事前に斥候として送り込んだ兵によって、クインズベリーの動向を把握していた事も大きい。
いつ、どこから山へ入ってくるか、全てが筒抜けだったからだ。
そして何より、枝葉が枯れ落ちた雪の山中で、五万人という数は隠しきれるものではない。
だがそれは帝国にも同じ事が言える。
ジャロン・リピネッツ率いる第二師団も、五万の軍勢なのだ。
下から見上げた時、その姿が誰の目にも止まらないなどありえるだろうか?
最初にその疑問を口にしたのはアゲハだった。
「・・・おかしくないか?制空権を取っている帝国が有利なのは分かる。上から見ればこちらの全体像など丸わかりだろう。だけどこれだけ激しく攻撃をしかけてきているのに、後方にいる私達が見上げても、敵の姿がまるで見えない。たったの一人もだ。これはどういう事だ?」
山の上を睨みつけるアゲハの言葉に、ミゼルも顔を上げた。
「そう言えば・・・前線があれだけ爆裂弾を浴びせられているのに、敵の姿が全く見えねぇ。これはどういう事だ?帝国はどっから撃ってんだよ?」
クインズベリー軍を撃ちつける無数の破壊の光弾によって、前線では雪煙が巻き上がり、爆風の如く吹き荒れていた。
それは五万の軍勢の後方に立つ、レイジェスにまで届く程であった。
だが、それほどの攻撃をしかけているにも関わず、敵の姿が一切見えない。
攻撃魔法は確実に撃たれている。サーチでも居場所は捉えられている。
けれど出どころが見えない、分からない。
「おいおい、言われてみりゃそうだよな?敵も五万人だって聞いてるぜ。それがなんで一人もいねぇんだよ?雪ん中で隠れんぼか?」
「落ち着いてリカルド。多分、魔道具。なにかの魔道具で姿を隠してる。そこにいなければ攻撃はできない。だから敵はそこにいる。でもどうやって姿を消しているかが分からない。だから前線は防戦一方。攻めに転じられない」
眉間にシワを寄せるリカルドとは反対に、ユーリは落ち着いていた。
五万もの人間が一人も見えないなどありえない。そして姿を消す魔法が存在しない以上、考えられる事は魔道具だけだった。そこまで分析してレイチェルに顔を向ける。
「レイチェル、どうする?敵は絶対に上にいる。でも見えない。多分このままじゃここに釘付けになる。雪崩を考えたら位置的に魔法は撃てない。接近するしか道はないと思う」
そう、敵の姿は見えないが、今の状況では接近するしか道はなかった。
ユーリの言葉通り、雪山で下から上へ、攻撃魔法での応戦は危険である。雪崩はもとより、土砂やへし折れた樹が降って来て、結局は自軍がダメージを受ける事になる。
しかし頭上を取っている帝国は、クインズベリー程、山へのダメージを気にする必要はない。
崩落に巻き込まれる危険性を考えて、中級や上級魔法の使用は控えているが、初級魔法だけでも十分に戦場を支配する事が出来ている。
このまま撃ち続けていれば、いずれはクインズベリー軍を殲滅する事ができるだろう。
ユーリは身軽な自分達なら、この爆裂弾の弾幕を潜り抜けて敵に近づく事ができる。そうすべきではないのか?そうレイチェルにうったえかけているのだ。
「ユーリ、気持ちは分かるが、私達の出番はまだ先だ。私達が出れば突破口は開けるかもしれない。けれどここで力を消耗させるわけにはいかない。師団長やそれに準ずる敵が出てくるまでは、私達は力を温存しておかなければならない。そう決めただろ?」
レイチェルは首を横に振った。
それは山に足を踏み入れる前に、決めておいた事だった。
レイジェスの戦力は、個人で戦局を変えられる程のものである。
セドコン村での戦いから、それを認めたカルロス・フォスターは、勝利のためにレイジェスの力を温存すると決めたのだった。
「でも・・・・・うぅん、分かった。レイチェルの言う通りにする」
「ユーリ、安心しろ。クインズベリー軍は強い。それに前線にはあいつらもいるだろ?」
そう言ってレイチェルはニヤリと笑うと、前線に顔を向けた。
「オォォォォォーーーーーーーーーーッツ!」
光り輝くオーラが膨れ上がる!
それは頭上から降り注ぐ爆裂弾など物ともせずに消し飛ばした!
「レイマート!俺とお前で道を開くぞ!」
ゴールド騎士のアルベルト・ジョシュアが、剣を掲げて闘気を放出する!
「りょーかい、ちょっとこの爆裂弾がうっとおしいと思ってたんスよ」
アルベルトの闘気に当てられたゴールド騎士レイマート・ハイランドは、口の端を持ち上げてニヤリと笑うと、両手で剣を握り直した。
「ハァァァァァァァーーーーーーーーーーッツ!」
青く長い髪が闘気に呼応するように逆立っていく。
レイマートのそれは、アルベルトに勝るとも劣らない、大きくて力強いオーラだった。
ゴールド騎士に昇格したての頃には、フェリックスやアルベルトと比べて見劣りするところがあった。だが前回ここパウンド・フォーで闇蛇と闘い、死線を越えた今のレイマートは、先の二人に並ぶ程の成長を遂げていた。
「いくぞ!レイマート!」
「おう!」
二人の黄金の騎士の闘気が重なり合うと、山の上にいるはずの姿の見えない帝国軍に向かって駆け出した!
クインズベリー軍の後方では、ケイトが結界を張ってレイジェスのメンバーを護っていた。
転がり落ちてきた大木を凌いだ後、クインズベリー軍を襲ったのは、雨あられの如く降り注いできた無数の爆裂弾だった。
今は前線の兵達が応戦しているため、後方のレイジェスはその戦いの様子を見ていた。
「ああ、大木を落としてきた後は爆裂弾の集中砲火だ。敵の作戦は単純明快だな、上から撃ち続ける。だがこの単純な戦法が、理にかなっていて有効だから困る」
誰に言うでもないケイトの言葉を拾うと、レイチェルは顔を前線に向けて自分の見解を口にした。
上から降り注ぐ敵の集中砲火に対して、クインズベリー軍は結界と風魔法を駆使して防御に徹している。
青魔法使いがサーチを行い帝国軍のおおよその位置は掴んでいるが、まだ肉眼では確認がとれていない。
しかし帝国軍は肉眼でクインズベリー軍の姿を捕捉できていた。
高い位置から山全体を見渡す事ができる事に加え、事前に斥候として送り込んだ兵によって、クインズベリーの動向を把握していた事も大きい。
いつ、どこから山へ入ってくるか、全てが筒抜けだったからだ。
そして何より、枝葉が枯れ落ちた雪の山中で、五万人という数は隠しきれるものではない。
だがそれは帝国にも同じ事が言える。
ジャロン・リピネッツ率いる第二師団も、五万の軍勢なのだ。
下から見上げた時、その姿が誰の目にも止まらないなどありえるだろうか?
最初にその疑問を口にしたのはアゲハだった。
「・・・おかしくないか?制空権を取っている帝国が有利なのは分かる。上から見ればこちらの全体像など丸わかりだろう。だけどこれだけ激しく攻撃をしかけてきているのに、後方にいる私達が見上げても、敵の姿がまるで見えない。たったの一人もだ。これはどういう事だ?」
山の上を睨みつけるアゲハの言葉に、ミゼルも顔を上げた。
「そう言えば・・・前線があれだけ爆裂弾を浴びせられているのに、敵の姿が全く見えねぇ。これはどういう事だ?帝国はどっから撃ってんだよ?」
クインズベリー軍を撃ちつける無数の破壊の光弾によって、前線では雪煙が巻き上がり、爆風の如く吹き荒れていた。
それは五万の軍勢の後方に立つ、レイジェスにまで届く程であった。
だが、それほどの攻撃をしかけているにも関わず、敵の姿が一切見えない。
攻撃魔法は確実に撃たれている。サーチでも居場所は捉えられている。
けれど出どころが見えない、分からない。
「おいおい、言われてみりゃそうだよな?敵も五万人だって聞いてるぜ。それがなんで一人もいねぇんだよ?雪ん中で隠れんぼか?」
「落ち着いてリカルド。多分、魔道具。なにかの魔道具で姿を隠してる。そこにいなければ攻撃はできない。だから敵はそこにいる。でもどうやって姿を消しているかが分からない。だから前線は防戦一方。攻めに転じられない」
眉間にシワを寄せるリカルドとは反対に、ユーリは落ち着いていた。
五万もの人間が一人も見えないなどありえない。そして姿を消す魔法が存在しない以上、考えられる事は魔道具だけだった。そこまで分析してレイチェルに顔を向ける。
「レイチェル、どうする?敵は絶対に上にいる。でも見えない。多分このままじゃここに釘付けになる。雪崩を考えたら位置的に魔法は撃てない。接近するしか道はないと思う」
そう、敵の姿は見えないが、今の状況では接近するしか道はなかった。
ユーリの言葉通り、雪山で下から上へ、攻撃魔法での応戦は危険である。雪崩はもとより、土砂やへし折れた樹が降って来て、結局は自軍がダメージを受ける事になる。
しかし頭上を取っている帝国は、クインズベリー程、山へのダメージを気にする必要はない。
崩落に巻き込まれる危険性を考えて、中級や上級魔法の使用は控えているが、初級魔法だけでも十分に戦場を支配する事が出来ている。
このまま撃ち続けていれば、いずれはクインズベリー軍を殲滅する事ができるだろう。
ユーリは身軽な自分達なら、この爆裂弾の弾幕を潜り抜けて敵に近づく事ができる。そうすべきではないのか?そうレイチェルにうったえかけているのだ。
「ユーリ、気持ちは分かるが、私達の出番はまだ先だ。私達が出れば突破口は開けるかもしれない。けれどここで力を消耗させるわけにはいかない。師団長やそれに準ずる敵が出てくるまでは、私達は力を温存しておかなければならない。そう決めただろ?」
レイチェルは首を横に振った。
それは山に足を踏み入れる前に、決めておいた事だった。
レイジェスの戦力は、個人で戦局を変えられる程のものである。
セドコン村での戦いから、それを認めたカルロス・フォスターは、勝利のためにレイジェスの力を温存すると決めたのだった。
「でも・・・・・うぅん、分かった。レイチェルの言う通りにする」
「ユーリ、安心しろ。クインズベリー軍は強い。それに前線にはあいつらもいるだろ?」
そう言ってレイチェルはニヤリと笑うと、前線に顔を向けた。
「オォォォォォーーーーーーーーーーッツ!」
光り輝くオーラが膨れ上がる!
それは頭上から降り注ぐ爆裂弾など物ともせずに消し飛ばした!
「レイマート!俺とお前で道を開くぞ!」
ゴールド騎士のアルベルト・ジョシュアが、剣を掲げて闘気を放出する!
「りょーかい、ちょっとこの爆裂弾がうっとおしいと思ってたんスよ」
アルベルトの闘気に当てられたゴールド騎士レイマート・ハイランドは、口の端を持ち上げてニヤリと笑うと、両手で剣を握り直した。
「ハァァァァァァァーーーーーーーーーーッツ!」
青く長い髪が闘気に呼応するように逆立っていく。
レイマートのそれは、アルベルトに勝るとも劣らない、大きくて力強いオーラだった。
ゴールド騎士に昇格したての頃には、フェリックスやアルベルトと比べて見劣りするところがあった。だが前回ここパウンド・フォーで闇蛇と闘い、死線を越えた今のレイマートは、先の二人に並ぶ程の成長を遂げていた。
「いくぞ!レイマート!」
「おう!」
二人の黄金の騎士の闘気が重なり合うと、山の上にいるはずの姿の見えない帝国軍に向かって駆け出した!
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる