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1230 和解の握手
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セドコン村から数百メートル程離れた雪原で、クインズベリー軍はまだ動かずに留まっていた。
なぜならばまだ戦いを終えたレイジェスの戦士達が、総大将のバーナード・ロブギンスへ報告を終えていなかったからだ。
そして今、軍の幹部達と二人の王子が集まる天幕の中で、レイチェルから戦いの報告を受けたバーナード・ロブギンスは、しばし内容を飲み込むように黙り、やがてゆっくりと口を開いた。
「・・・・・そうか、あの闇はここからでも見えていたし、ここまで届く程の凄まじい圧力だった。もし全面対決となっていたら、こちらの被害は計り知れないものになっていた事だろう。お主らレイジェスの働きは見事だった」
「ありがとうございます。ですが私達レイジェスだけの成果ではありません。ニーディア・エスパーザが蔦を抑えていなければ、もっと被害が出ていたかもしれません。それに村の住人だったラクエル・エンリケスが協力してくれた事も大きかったです」
労いの言葉をかけられても、レイチェルは表情を変える事はなかった。
実際に仲間達はよく戦った。それは誇っていい。しかしニーディアとラクエル、この二人がいなければもっと犠牲者が出ていたかもしれない。
勝利できた事は喜ばしい。だが心はすでに次の戦いに備え、引き締められていた。
「ふむ、ニーディアか・・・ラゴフ、クレイグ、エリクス、この三人を失った事はあいつには耐え難い痛みだろう。だがお主達があいつを拒まなかったおかげで、仇を討つための力になる事ができた。それは救いだっただろうな。礼を言うぞ」
ロブギンスは謝意を表すと、隣に立つ副団長のカルロス・フォスターに目を向けた。
「カルロス、お前からも何か言うべき事があるんじゃないか?」
そう指摘を受けて、カルロスは目を伏せた。
ロブギンスの言わんとする事は分かっている。
カルロスの編成した隊は、セドコン村の奪還に失敗し、将来有望な若手さえ失ってしまったのだ。
ハビエルには歯が立たなかったと言っても、エフゲニー・ラゴフも、クレイグ・コンセンシオンも、百人力と言っていい実力者だった。そして白魔法使いのエリクス・スピルカも、豊富な魔力量と魔力操作のセンスを兼ね備えた優秀な人材だった。
そして彼らと行動を共にした四十名も、力のある兵だった。十万の軍勢とはいえこの犠牲は大きかった。
カルロスが口を噤(つぐ)んでいると、ロブギンスが静かに言葉を続けた。
「カルロスよ・・・秘蔵っ子のニーディアだけでも生き残ったのはよ、ラゴフらが体張ったのはもちろんだが、レイジェスの人間も助けてくれたからなんだぜ?」
諭すように、けれど釘を刺すように強い口調を向けられたカルロスは静かに目を開けると、レイチェルに顔を向けて頭を下げた。
「・・・色々とすまなかった。ニーディアを助けてくれた事、そして敵を討ち、セドコン村を解放してくれた事に感謝する」
予想外に素直に謝罪の言葉を口にするカルロスに、レイチェルは少なからず驚かされた。
だがプライドが高く、あれだけレイジェスを毛嫌いしていた男が頭を下げたのだ。
そこに嘘偽りは感じられなかった。
すでにカルロスは、己の感情を整理していたのだ。
「・・・カルロス副軍団長・・・私達レイジェスは軍人ではありません。できるだけ足並みは乱さないよう心がけますが、規則や規律に疎いところはありますので、ご迷惑をおかけする事はあるかもしれません。ですがクインズベリー国の人間として、国を護りたいと思う気持ちは同じだと思ってます。ですから・・・」
カルロスが顔を上げると、レイチェルはその目をじっと見つめ、そして右手を差し伸ばした。
「共に力を合わせて戦いましょう」
差し出されたレイチェルの右手に、カルロスは少しだけ驚いたように目を開いた。
しかし、フッと口元に笑みを作るとその手を握り、そうだな、と頷いた。
「国を護りたいと思う気持ちか・・・・・確かにそこに違いはないな」
「はい、今こそクインズベリーが一丸となる時です」
固く握ったお互いの手は、クインズベリーの結束をより強固なものとした証となった。
和解の手を握る二人を見て、ロブギンスも満足そうに笑った。
「そうだ、それでいい。これでクインズベリー軍もより強くなった。王子、クインズベリーは勝てますよ」
ロブギンスの隣で椅子に腰をかける第一王子のマルス、第二王子のオスカー。
ふいに話しを向けられ、オスカーはとっさの対応ができず、あいまいに頷いただけだが、マルスは腕を組んでロブギンスに顔を向けた。
「そうだな、ラゴフ達は失ってしまったが、クインズベリー軍の結束は強固なものになった。ここから先は帝国との闘いも厳しさを増していくだろう。だがクインズベリーが一枚岩となって立ち向かえば、帝国にだって打ち勝てる」
ロブギンスもマルスも、ラゴフ達の死に何も感じていないわけではない。
だがロブギンスは十万の軍の大将として、とうの昔に死ぬ覚悟ができていた。部下の死に感情を乱す事はない。なぜなら自分自身がの命も、勝利のためならいつでも差し出せるからだ。
マルスもまた王族としてある種の覚悟を固めていた。
それは自分自身の命も含め、王族として時には冷徹な判断も下す非情さである。
この戦争に負ければクインズベリーは滅びる。
それゆえに情のある部下であろうと、その死に感情を乱す事はしない。
常に冷静でなければならない。全ては勝利のためである。
「オスカー、お前ももっと強くなれ。お前の優しさは美徳だが、それは平時での話しだ。今は何事にも動じない心の強さが必要なんだ。明日には中間地点に着く、俺達も忙しくなるぞ」
この場にいてもほとんど言葉を発する事はせず、ただ成り行きだけを見守っていたオスカーに、マルスは自分達の立場を説いた。
「はい・・・申し訳ありません、兄上」
やや俯き加減に言葉を返すオスカー。オスカー自身、マルスの言っている事は十分に分かっている。
しかし人に厳しく、まして冷たくする事など、オスカーにはとてもできない事だった。
オスカーは優し過ぎるのだ。
「・・・まぁ、すぐにできる事ではないだろう。だが心構えはしておく事だ。ロブギンス大将、話しもついたようだし、今日はここで終いにしよう。彼らレイジェスも体を休めたいだろうしな」
マルスの一言で、ここでの話し合いは終わる事となった。
また一日ここでキャンプとなったが、日没の時間を考えればしかたない。暗くなり始めていた以上、夜の警戒は最優先である。それにレイジェスには満足に動けない者もおり、無理をして倒れてしまうなど、あってはならない事だった。
翌日は朝から中間地点を目指す。そう取り決めて解散をした。
その日の夜、同じテントの中で・・・・・
「え?それってアタシに、これからも戦えって言ってんの?」
「ああ、その通りだ。今回のセドコン村での戦いで確信した。ラクエル、力を貸してくれないか?帝国に勝つにはキミの力が必要だ」
これから激しさを増していくであろう帝国との闘いにおいて、ラクエルの力が必要だと見たレイチェルが、共に戦おうと声をかけていた。
なぜならばまだ戦いを終えたレイジェスの戦士達が、総大将のバーナード・ロブギンスへ報告を終えていなかったからだ。
そして今、軍の幹部達と二人の王子が集まる天幕の中で、レイチェルから戦いの報告を受けたバーナード・ロブギンスは、しばし内容を飲み込むように黙り、やがてゆっくりと口を開いた。
「・・・・・そうか、あの闇はここからでも見えていたし、ここまで届く程の凄まじい圧力だった。もし全面対決となっていたら、こちらの被害は計り知れないものになっていた事だろう。お主らレイジェスの働きは見事だった」
「ありがとうございます。ですが私達レイジェスだけの成果ではありません。ニーディア・エスパーザが蔦を抑えていなければ、もっと被害が出ていたかもしれません。それに村の住人だったラクエル・エンリケスが協力してくれた事も大きかったです」
労いの言葉をかけられても、レイチェルは表情を変える事はなかった。
実際に仲間達はよく戦った。それは誇っていい。しかしニーディアとラクエル、この二人がいなければもっと犠牲者が出ていたかもしれない。
勝利できた事は喜ばしい。だが心はすでに次の戦いに備え、引き締められていた。
「ふむ、ニーディアか・・・ラゴフ、クレイグ、エリクス、この三人を失った事はあいつには耐え難い痛みだろう。だがお主達があいつを拒まなかったおかげで、仇を討つための力になる事ができた。それは救いだっただろうな。礼を言うぞ」
ロブギンスは謝意を表すと、隣に立つ副団長のカルロス・フォスターに目を向けた。
「カルロス、お前からも何か言うべき事があるんじゃないか?」
そう指摘を受けて、カルロスは目を伏せた。
ロブギンスの言わんとする事は分かっている。
カルロスの編成した隊は、セドコン村の奪還に失敗し、将来有望な若手さえ失ってしまったのだ。
ハビエルには歯が立たなかったと言っても、エフゲニー・ラゴフも、クレイグ・コンセンシオンも、百人力と言っていい実力者だった。そして白魔法使いのエリクス・スピルカも、豊富な魔力量と魔力操作のセンスを兼ね備えた優秀な人材だった。
そして彼らと行動を共にした四十名も、力のある兵だった。十万の軍勢とはいえこの犠牲は大きかった。
カルロスが口を噤(つぐ)んでいると、ロブギンスが静かに言葉を続けた。
「カルロスよ・・・秘蔵っ子のニーディアだけでも生き残ったのはよ、ラゴフらが体張ったのはもちろんだが、レイジェスの人間も助けてくれたからなんだぜ?」
諭すように、けれど釘を刺すように強い口調を向けられたカルロスは静かに目を開けると、レイチェルに顔を向けて頭を下げた。
「・・・色々とすまなかった。ニーディアを助けてくれた事、そして敵を討ち、セドコン村を解放してくれた事に感謝する」
予想外に素直に謝罪の言葉を口にするカルロスに、レイチェルは少なからず驚かされた。
だがプライドが高く、あれだけレイジェスを毛嫌いしていた男が頭を下げたのだ。
そこに嘘偽りは感じられなかった。
すでにカルロスは、己の感情を整理していたのだ。
「・・・カルロス副軍団長・・・私達レイジェスは軍人ではありません。できるだけ足並みは乱さないよう心がけますが、規則や規律に疎いところはありますので、ご迷惑をおかけする事はあるかもしれません。ですがクインズベリー国の人間として、国を護りたいと思う気持ちは同じだと思ってます。ですから・・・」
カルロスが顔を上げると、レイチェルはその目をじっと見つめ、そして右手を差し伸ばした。
「共に力を合わせて戦いましょう」
差し出されたレイチェルの右手に、カルロスは少しだけ驚いたように目を開いた。
しかし、フッと口元に笑みを作るとその手を握り、そうだな、と頷いた。
「国を護りたいと思う気持ちか・・・・・確かにそこに違いはないな」
「はい、今こそクインズベリーが一丸となる時です」
固く握ったお互いの手は、クインズベリーの結束をより強固なものとした証となった。
和解の手を握る二人を見て、ロブギンスも満足そうに笑った。
「そうだ、それでいい。これでクインズベリー軍もより強くなった。王子、クインズベリーは勝てますよ」
ロブギンスの隣で椅子に腰をかける第一王子のマルス、第二王子のオスカー。
ふいに話しを向けられ、オスカーはとっさの対応ができず、あいまいに頷いただけだが、マルスは腕を組んでロブギンスに顔を向けた。
「そうだな、ラゴフ達は失ってしまったが、クインズベリー軍の結束は強固なものになった。ここから先は帝国との闘いも厳しさを増していくだろう。だがクインズベリーが一枚岩となって立ち向かえば、帝国にだって打ち勝てる」
ロブギンスもマルスも、ラゴフ達の死に何も感じていないわけではない。
だがロブギンスは十万の軍の大将として、とうの昔に死ぬ覚悟ができていた。部下の死に感情を乱す事はない。なぜなら自分自身がの命も、勝利のためならいつでも差し出せるからだ。
マルスもまた王族としてある種の覚悟を固めていた。
それは自分自身の命も含め、王族として時には冷徹な判断も下す非情さである。
この戦争に負ければクインズベリーは滅びる。
それゆえに情のある部下であろうと、その死に感情を乱す事はしない。
常に冷静でなければならない。全ては勝利のためである。
「オスカー、お前ももっと強くなれ。お前の優しさは美徳だが、それは平時での話しだ。今は何事にも動じない心の強さが必要なんだ。明日には中間地点に着く、俺達も忙しくなるぞ」
この場にいてもほとんど言葉を発する事はせず、ただ成り行きだけを見守っていたオスカーに、マルスは自分達の立場を説いた。
「はい・・・申し訳ありません、兄上」
やや俯き加減に言葉を返すオスカー。オスカー自身、マルスの言っている事は十分に分かっている。
しかし人に厳しく、まして冷たくする事など、オスカーにはとてもできない事だった。
オスカーは優し過ぎるのだ。
「・・・まぁ、すぐにできる事ではないだろう。だが心構えはしておく事だ。ロブギンス大将、話しもついたようだし、今日はここで終いにしよう。彼らレイジェスも体を休めたいだろうしな」
マルスの一言で、ここでの話し合いは終わる事となった。
また一日ここでキャンプとなったが、日没の時間を考えればしかたない。暗くなり始めていた以上、夜の警戒は最優先である。それにレイジェスには満足に動けない者もおり、無理をして倒れてしまうなど、あってはならない事だった。
翌日は朝から中間地点を目指す。そう取り決めて解散をした。
その日の夜、同じテントの中で・・・・・
「え?それってアタシに、これからも戦えって言ってんの?」
「ああ、その通りだ。今回のセドコン村での戦いで確信した。ラクエル、力を貸してくれないか?帝国に勝つにはキミの力が必要だ」
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