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1224 本当の理由
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ハビエルを貫いた風と氷の合成魔法は、そのまま村を突き抜けていった。
それはとてつもない破壊力だった。石造りの家など何の障害にもならずに粉砕され、樹々は切り刻まれて吹き飛ばされる。合成魔法が撃ち放たれた先は全てを破壊されて、嵐が過ぎ去った後には残骸しか残らなかった。
それでも止まる事の無い風と氷の合成魔法は、山を貫き、地面を抉り、暴力的なまでに目の前の全てを破壊して、どこまでも一直線に突き進んでいった。
そして推進力に僅かに衰えが見えた頃、少しづつ上昇して空へと消えていった。
「ハァッ!ゼェッ!ハァッ!ぐ、うっ・・・ハァッ!ハァッ!ゼェッ!・・・」
大きく呼吸が乱れ目眩さえ覚える。一瞬で大量の魔力を持っていかれ、あわや倒れそうになった。
一発、たった一発で、ミゼルの魔力は枯渇寸前にまで陥った。
魔力量にだけは自信があった。魔力量はレイジェスで一番だと、仲間達も認めてくれている。
それでも・・・それでもここまで消耗するのか?
なぜウィッカーがシルヴィアにではなく、ミゼルに合成魔法を教えたのか?やっと分かった。
ウィッカーはミゼルの慎重な性格を買って教えたと言っていた。確かにそれもあるだろう。
これほどの破壊力なのだ、慎重に慎重を重ねて使わなければならない。だがそれだけではなかった。
シルヴィアだって十分に慎重な性格をしている。二人に教えてもいいはずなんだ。
だがレイジェスで一番魔力量のあるミゼルが、たった一発でこのざまだ。
魔力が枯渇寸前のギリギリまで持っていかれている。
ミゼルより魔力の少ないシルヴィアでは、この魔法に到底耐える事はできない。
シルヴィアが合成魔法を撃った場合、最後まで持たずに途中で意識を失う事になるだろう。
魔力の枯渇で済めばまだいい。だが自分の能力を大きく上回る力は、ヘタをすれば最悪の事態をまねくかもしれない。
だからウィッカーはミセルにだけ教えたのだ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・てん、ちょう・・・こ、これは確かに、俺でなきゃ、ダメですね」
息を切らしながら、言葉を絞り出す。
全身から汗をダラダラと流しながら、左右の手を膝に着き、震える足でなんとか立っていた。
本当にギリギリだった。倒れずに立っている事がやっとだ。一発撃てばもう余力は無い。しかしその威力は絶大。自分が習得した合成魔法の力がどういうものか、ミゼルは本当の意味で理解した。
「おーい、ミゼルー!やったね!勝った勝った!」
レイチェルに肩を貸しながら、ラクエルが手を振り歩いて来た。
レイチェルは闘気を使い果たしているが、アラタの光の力とは違い、一歩も動けなくなるという事はない。
赤い髪は額に汗でへばり付き、何度も地面に圧し潰された事で、全身泥まみれだ。そして一目で分かる程色濃い疲労が見えるが、口の端には小さく笑みを作り、ミゼルを称賛するように見つめている。
「ミゼル・・・すごいじゃないか。あんな魔法を覚えてたんだな」
「ぐあぁぁぁー!目、目が痛ぇー!んだよあの光!馬鹿じゃねぇのか!?」
レイチェルとラクエルの後ろからは、リカルドが目を押さえながらフラフラと歩いて来る。
さっきのラクエルの放った光を、リカルドも浴びてしまったのだろう。
「あー、悪い悪い、とっさの事だったから、あんたも巻き込んじゃったね。アタシは目薬で眩しくないけど、まともにくらうとキッツイでしょ?あれさ、発光石と同じ原料を十倍以上に濃縮した液で、発光
液って言う魔道具なのさ。摩擦や衝撃で強い光を発するんだよね、しかも指パッチンの摩擦でも反応するくらい・・・」
「あーあーあー!ぐだぐだうっせぇぞ!んな説明を聞いてんじゃねぇ!お前のせいで俺の目が痛ぇって言ってんだよ!責任取れよハゲ!」
ラクエルの話しを途中でさえぎり、リカルドが怒鳴り声を上げる。
強い光を間近で見たため、まだ眼球が痛むようだ。両手で目を押さえながら、怒りをぶちまける。
「・・・ねぇレイチェル、この緑頭の子さ、口悪過ぎじゃない?女にハゲって・・・」
苦笑いを浮かべるラクエルに、レイチェルは首を横に振って答えた。
「ラクエル、まともに聞いてると疲れるから適当に流せ。私も注意はしているんだが、もう半分諦めてる」
その言葉にラクエルは肩をすくめると、ギャーギャー騒ぐリカルドを無視する事に決めた。
そして三人がミゼルの前まで来ると、アゲハを背負ったユーリも歩いてきた。
「ユーリ、アゲハは大丈夫そうか?」
レイチェルはユーリに背負われているアゲハに目を向ける。どうやら意識を失っているようだが、顔色はそこまで悪くはない。
「ん、普通だったら死んでてもおかしくない。でもアタシがヒールをかけようとしたら、出血は治まってたし、傷口からも癒しの力が感じられた。多分風の精霊の力だと思う。もちろんヒールは必要だけど、すぐに命が危ないとかはないと思う」
「そうか、それなら良かったよ。大変だと思うが頼むぞ。ジーンは?」
「ジーンもまだ完治じゃないけど、痛みはだいぶ引いたと思う。でも、まだ歩くのは難しいから、あっちで休ませてる。アゲハの治療をしたらジーンのところに戻って治療の続き」
ユーリが振り返ると、数十メートル程先で、地面に腰を下ろしている青い髪の魔法使いの姿が見えた。
体を起こしているところを見ると、確かに痛みはある程度引いたのかもしれない。
アゲハの方が緊急性が高いと見て、いったん治療を止めてアゲハの元に向かったが、風の精霊がアゲハの傷を癒していたのは良い意味で予想外だった。ユーリのヒールだけでは、手遅れだったかもしれないからだ。
「そうか、それなら良かった・・・っ!?」
レイチェルがそう言って微笑んだその時、突如、背後から大地を揺るがす程の衝撃、そして轟音とともに爆発が起きた。
なんだ!?
突然の事に全員がその疑問を持って振り返ると、土煙を巻き上げながら闇を纏った黒魔法使いが立っていた。
「ハァッ!ゼェッ!ハァッ!フゥッ!・・・・・き、貴様らぁ・・・・・!」
深紅のローブはボロボロに引き裂かれ、息も絶え絶えな程に乱しながら、ハビエル・フェルトゥザは憎悪に満ちた目でレイチェル達を睨みつけた。
そしてその左腕は、片口から先が喪失していた。
それはとてつもない破壊力だった。石造りの家など何の障害にもならずに粉砕され、樹々は切り刻まれて吹き飛ばされる。合成魔法が撃ち放たれた先は全てを破壊されて、嵐が過ぎ去った後には残骸しか残らなかった。
それでも止まる事の無い風と氷の合成魔法は、山を貫き、地面を抉り、暴力的なまでに目の前の全てを破壊して、どこまでも一直線に突き進んでいった。
そして推進力に僅かに衰えが見えた頃、少しづつ上昇して空へと消えていった。
「ハァッ!ゼェッ!ハァッ!ぐ、うっ・・・ハァッ!ハァッ!ゼェッ!・・・」
大きく呼吸が乱れ目眩さえ覚える。一瞬で大量の魔力を持っていかれ、あわや倒れそうになった。
一発、たった一発で、ミゼルの魔力は枯渇寸前にまで陥った。
魔力量にだけは自信があった。魔力量はレイジェスで一番だと、仲間達も認めてくれている。
それでも・・・それでもここまで消耗するのか?
なぜウィッカーがシルヴィアにではなく、ミゼルに合成魔法を教えたのか?やっと分かった。
ウィッカーはミゼルの慎重な性格を買って教えたと言っていた。確かにそれもあるだろう。
これほどの破壊力なのだ、慎重に慎重を重ねて使わなければならない。だがそれだけではなかった。
シルヴィアだって十分に慎重な性格をしている。二人に教えてもいいはずなんだ。
だがレイジェスで一番魔力量のあるミゼルが、たった一発でこのざまだ。
魔力が枯渇寸前のギリギリまで持っていかれている。
ミゼルより魔力の少ないシルヴィアでは、この魔法に到底耐える事はできない。
シルヴィアが合成魔法を撃った場合、最後まで持たずに途中で意識を失う事になるだろう。
魔力の枯渇で済めばまだいい。だが自分の能力を大きく上回る力は、ヘタをすれば最悪の事態をまねくかもしれない。
だからウィッカーはミセルにだけ教えたのだ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・てん、ちょう・・・こ、これは確かに、俺でなきゃ、ダメですね」
息を切らしながら、言葉を絞り出す。
全身から汗をダラダラと流しながら、左右の手を膝に着き、震える足でなんとか立っていた。
本当にギリギリだった。倒れずに立っている事がやっとだ。一発撃てばもう余力は無い。しかしその威力は絶大。自分が習得した合成魔法の力がどういうものか、ミゼルは本当の意味で理解した。
「おーい、ミゼルー!やったね!勝った勝った!」
レイチェルに肩を貸しながら、ラクエルが手を振り歩いて来た。
レイチェルは闘気を使い果たしているが、アラタの光の力とは違い、一歩も動けなくなるという事はない。
赤い髪は額に汗でへばり付き、何度も地面に圧し潰された事で、全身泥まみれだ。そして一目で分かる程色濃い疲労が見えるが、口の端には小さく笑みを作り、ミゼルを称賛するように見つめている。
「ミゼル・・・すごいじゃないか。あんな魔法を覚えてたんだな」
「ぐあぁぁぁー!目、目が痛ぇー!んだよあの光!馬鹿じゃねぇのか!?」
レイチェルとラクエルの後ろからは、リカルドが目を押さえながらフラフラと歩いて来る。
さっきのラクエルの放った光を、リカルドも浴びてしまったのだろう。
「あー、悪い悪い、とっさの事だったから、あんたも巻き込んじゃったね。アタシは目薬で眩しくないけど、まともにくらうとキッツイでしょ?あれさ、発光石と同じ原料を十倍以上に濃縮した液で、発光
液って言う魔道具なのさ。摩擦や衝撃で強い光を発するんだよね、しかも指パッチンの摩擦でも反応するくらい・・・」
「あーあーあー!ぐだぐだうっせぇぞ!んな説明を聞いてんじゃねぇ!お前のせいで俺の目が痛ぇって言ってんだよ!責任取れよハゲ!」
ラクエルの話しを途中でさえぎり、リカルドが怒鳴り声を上げる。
強い光を間近で見たため、まだ眼球が痛むようだ。両手で目を押さえながら、怒りをぶちまける。
「・・・ねぇレイチェル、この緑頭の子さ、口悪過ぎじゃない?女にハゲって・・・」
苦笑いを浮かべるラクエルに、レイチェルは首を横に振って答えた。
「ラクエル、まともに聞いてると疲れるから適当に流せ。私も注意はしているんだが、もう半分諦めてる」
その言葉にラクエルは肩をすくめると、ギャーギャー騒ぐリカルドを無視する事に決めた。
そして三人がミゼルの前まで来ると、アゲハを背負ったユーリも歩いてきた。
「ユーリ、アゲハは大丈夫そうか?」
レイチェルはユーリに背負われているアゲハに目を向ける。どうやら意識を失っているようだが、顔色はそこまで悪くはない。
「ん、普通だったら死んでてもおかしくない。でもアタシがヒールをかけようとしたら、出血は治まってたし、傷口からも癒しの力が感じられた。多分風の精霊の力だと思う。もちろんヒールは必要だけど、すぐに命が危ないとかはないと思う」
「そうか、それなら良かったよ。大変だと思うが頼むぞ。ジーンは?」
「ジーンもまだ完治じゃないけど、痛みはだいぶ引いたと思う。でも、まだ歩くのは難しいから、あっちで休ませてる。アゲハの治療をしたらジーンのところに戻って治療の続き」
ユーリが振り返ると、数十メートル程先で、地面に腰を下ろしている青い髪の魔法使いの姿が見えた。
体を起こしているところを見ると、確かに痛みはある程度引いたのかもしれない。
アゲハの方が緊急性が高いと見て、いったん治療を止めてアゲハの元に向かったが、風の精霊がアゲハの傷を癒していたのは良い意味で予想外だった。ユーリのヒールだけでは、手遅れだったかもしれないからだ。
「そうか、それなら良かった・・・っ!?」
レイチェルがそう言って微笑んだその時、突如、背後から大地を揺るがす程の衝撃、そして轟音とともに爆発が起きた。
なんだ!?
突然の事に全員がその疑問を持って振り返ると、土煙を巻き上げながら闇を纏った黒魔法使いが立っていた。
「ハァッ!ゼェッ!ハァッ!フゥッ!・・・・・き、貴様らぁ・・・・・!」
深紅のローブはボロボロに引き裂かれ、息も絶え絶えな程に乱しながら、ハビエル・フェルトゥザは憎悪に満ちた目でレイチェル達を睨みつけた。
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